3日午後10時55分、401キロ地点のPC3ローソン徳地堀店に到着した。
ほぼ400キロを24時間55分で走り切ったことになる。
前回のBRM702岩国400の認定タイムが25時間42分だったので、それよりもいいペースで走っている。
走っているときはそんなこと考える余裕もなかったけど。
ここから先は600キロへ、未知への領域に足を踏み入れる。
気が引き締まる。
クローズ時刻が4日午前0時48分なので、貯金は2時間弱ということになる。
ただこの先が本格的な山岳地帯だ。
しかも真夜中。
坂や眠気と戦いながら、この貯金を守り切れるのか。
フルーツサンドいただきます! |
フルーツサンドを食べて、エネルギーチャージする。
25分ほど休んだ。
400K走って、ほぼ売り切れの脚。 |
この後は大原湖から津和野へと上がる山道。
ここで休んでいた二人と一緒に走る話がまとまったようだ。
暗い夜道。みんなで走った方が明るいか。
午後11時15分、PC3を出る。
方向を見失って、どっちへ出ればいいのか分からなくなる。
なんとか国道489号を正しい方向へ走り出す。
何人かいると安心だね。
しかし補給をすませ、お腹が太ったためか眠くなってきた。
ガチオ君と相談して、休める場所を探す。
寝起きに温かい飲み物が飲める自販機があるのが条件だ。
7キロほど走った集落に、体育館らしき建物が見えた。
奥には高いネットに囲まれたグラウンドもある。
幸い、暖かい飲み物を売る自販機もあった。
体育館の横にはベンチも。
これはいい場所。
ベンチにあおむけになって眠る。
20分ほど眠ったのかな。
コーヒーを飲んで、走り出した。
気温は20度前後。
標高が低いせいもあるが、昨夜よりも暖かいのが助かる。
日付は変わって、4日午前0時6分。
あ、この先極端に写真が少なくなります。
真っ暗だし、写真撮っても何も写らないし、何より心に余裕がない。
上りが始まった。
いったん丘を越えて下る。
そして再び上り始める。
坂ではガチオ君が早いわ。
このあたりから雨がぱらつき始めた
わしとほかの二人の3人でゆるゆると上っていく。
トンネルがある。
どこかへ続く扉なのか。
ガチオ君と合流する。
右手に暗く沈むダム湖。
2車線の道路は、間もなく1車線半の狭い道路に。
雨は止まない。
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こんな感じで走っていました。 |
しかし道が狭くなったために、木々の枝が張り出しが雨を防いでくれる。
これなら雨具は着なくても走れる。
ほぼ平坦のゆるやかな上り。
これなら4人で走れる。
しばらく進むと、雨が止んできた。
だらだらとした同じような風景が続く。
キャンプ場を過ぎる。
土曜日だったけど誰か宿泊していたのかな?
雨が続くようだったら、ここで雨具を着ようかと思っていたけど、その必要もなさそうだ。
右手にせせらぎの音を聞きながら、山奥へと進む。
道が左右に分かれている。
ガチオ君は右に行こうとしている。
道が細くて分かりにくいが、eTrexは右に行けと示しているようだ。
でも看板には津和野、地福はまっすぐって案内してある。
どっちなんだ?
ガチオ君を呼び止め、「この道で大丈夫かなあ」と尋ねる。
一緒に走っていた二人が「右で大丈夫」と太鼓判を押してくれたので、安心して進む。
どうやら疲れてきたのか、わしの判断力が鈍ってきたようだ。
後で聞いたところによると、チンクのお二人がここでミスコースして時間を大幅にロスしてしまったらしい。
やっぱ分かりにくいよねえ。
良かった。ミスコースせんで。
先に進む。
真っ暗な田舎道。
だらだらとしたゆるい上り坂が続く。
左折すると、本格的な上りが始まった。
だがこの辺、実はよく覚えていない。
きついということしか覚えていない。
この坂がどのくらい続くのか。
どれくらいの斜度なのか。
全く分からずに上ったので、余計にこたえた。
ログを見ると、先程の分岐点から約10キロ、標高差約200メートルを上ったようだけど。
やっぱり相手を知らないといけないな。
ピークの栃山トンネルを過ぎる。
野道峠というらしい。
トンネルを出たところで、ガチオ君と二人が待ってくれていた。
消耗した。
疲れた。
4日午前1時20分過ぎ。
ちょっと休んでいいですか。
つづく
DNFしなければボトルネックとなる区間だと思っていましたが…やはりイロイロと大変だったんですね。
返信削除先の見えないヒルクライムはほんまにこたえます。
削除それが体力が落ちている二日目の深夜ですからねえ。
実に大変でした(^_^;)