2016年9月14日水曜日

BRM902岩国600キロ その5

スマホのアラームが鳴っている。
20分は眠ったか。
起きる。
と、体に寒気が走った。
震えが止まらない。
文字通りガクガクブルブルと。
そっか。
眠る前は寒くなかったけど、汗で濡れた体で眠ったからか。
待合室の外に出て、雨具を着こもう。
扉を開けると、冷気が入ってきた。
こりゃ、無理だ。


しばらく待合室の中で震えていると、なんとか動けるほどには温まってきた。
人間よくできているね。
なんとか外に出て、サドルバックに結わえておいたストームクルーザーのジャケットを羽織る。
レッグカバーも着ける。
ようやく人心地着いたが、まだ寒い。
そうだ近くのヤマザキショップに自販機があったはずだ。
2,3軒隣りに移動する。

あった。あった。温かい飲み物が。
さっそくコーヒーを買って飲む。
体の中から温まっていくのがわかる。
助かった~。


しばらく待っていると、先刻の待合室の前に自転車が止まっている。
お、ガチオ君じゃないか。
道路に出て手を振る。
気付いてくれたみたい。
久しぶりの再会だ。


ガチオ君も軒先で休んだはいいけど、相当寒かったようで。
さすが標高500メートルを超す高原地帯だ。
ガーミンさん記録によると気温は13度。
そりゃ寒いわ。
あまり眠れなかったようだ。
さっそくコーヒーを買っている。

深夜のコーヒーのありがたさ。
自販機ってすごいね。
そしてこの場所を覚えておいてよかったわ。


心と体に勇気の灯をともしたわしたち。
中国山地の奥へと踏み入っていくのだった。


深夜の高原地帯を行く。
お馴染みのぞうさんカフェは暗闇の中に沈んでいる。
午前4時45分。
大佐スキー場の前に着いた。
ここからは浜田まで下るだけ。
ここにも自販機がある。
一応チェックしてみたが、温かい飲み物は売り切れていてなかった。
標高約700メートル。
毎度毎度の県境看板。



ぜんぜん見えんし。
ちょっと下ると、工事信号でストップ。
深夜だし、慎重に下りましょう!




幾度も通った浜田へのダウンヒル。
覆道ゾーンを抜け、波佐へと下っていく。
ここの下りは斜度もそこそこあり、カーブがきつい。
慎重に。慎重に。
でも上りでロスした時間は取り戻したい。
ガチオ君といいペースで下っていく。
小さい上り返しを二つこなす。
犬戻トンネル出口の斜めジョイントも無事通過した。
漆黒だった空が徐々に色づいてくる。
山の端の空に次第に赤い色が混じる。
朝だ。このブルべ一回目の朝が来たのだ。


金城のポプラは通過。
ますます明るくなってくる。

最後の上り返しをこなすと、あとは市街地まで一気の下りだ。
それにしても路上にたくさんの動物の轢死体を見た夜だった。
イタチやタヌキ、テン...。
10匹近く見た気がする。
そういえば大き目のウリボウもいたよね。
ぶつからなくてよかった。
そういえや、一匹、わしらの前を横切っていたタヌキがいたな。
ひかなくてよかった。


橋を渡り、浜田高校の前の角を曲がる。
午前5時43分、143キロ地点のPC2セブンイレブン浜田黒川町店に到着した。

PCクローズが7時32分なので1時間49分の貯金があることになる。
PC1からPC2までの平均時速は16.7キロ。
ま、睡眠取っているしね。


ソイジョイとドリンクを買って223円お支払い。
ここで朝食をとることも考えたけど、あと数キロ走ったところにファミレスのジョイフルがあることをリサーチ済み。
ここはガチオ君に我慢してもらって、ジョイフルまで進むことにした。
というわけでPC2は10分ほどの滞在にとどめ、また走り始めた。


浜田駅前を左折する。


こんな早朝なのにスーツ姿の若い女性が歩く姿が目立つ。
???いったい何があるというのだ。
この浜田に??
ガチオ君と二人で頭をひねるのであった。

国道9号に合流する。
間もなく右手に浜田漁港が見える。

ここを曲がれば、おなじみ食事処の「ぐっさん」がある。
市場のある日は早朝から営業しているのだが、土曜日は朝営業はない。
ここで朝飯食べたかったなあ~。と思うけどしょうがないよね。


9号は海岸からやや離れた丘陵地帯を走っている。
細かいアップダウンが続く。
周布のジョイフルは浜田から約9キロ。
25分ほどで着いた。

愛車の見える位置に席を取る。
午前6時15分。
さあ朝食にしますか。

つづく

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