2019年5月27日月曜日

BRM511広島600km Around Yamaguchi その2 PC1近すぎ問題編

2019年5月11日(土)午前6時半。
わしは山口県岩国市由宇町の潮風公園みなとオアシスゆうにいた。
インスタ映えるカープビーチゆう


いよいよBRM511広島600km ” Around Yamaguchi” が始まるのだ。
昨シーズン、わしはBRM501とBRM1027の2本の600kmブルべに出場した。
結果はいずれもDNF。
501は四国山地、いや山脈の険しさに叩きのめされた。
オーノー!その1

広島県一周の1027は中国山地の寒さに打ちのめされた。
オーノー!その2

惨敗。ズタボロや。
そのせいで2016年、2017年と続けてきたSRも逃してしまった。


だからこそ。
ことしこそはその雪辱を果たさなければ。
そう思い続けてきた。


ことしは4年に1度の1200キロブルべ、パリ・ブレスト・パリの開催年だ。
各団体とも参加資格であるSRを早めに取得できるようBRMの開催を前倒してきた。
一方、わしは3月から異動で初めての職場へ。
その関係で春先はAJ広島開催のBRMと足並みが合わず、これが初めてのブルべ。
いきなり600kmはちと無謀かな、と思いつつもエントリーしたのだった。


トレーニングは朝晩のジテツーが主体。
週末に中距離ライドをかます程度だ。
かろうじて10連休中(わしは半分以上出社したが)に、温井ダム発着の手抜き浜田往復145キロを走ったぐらい。
幸い体重は64キロ台をキープしている。
ベストとはいかないまでも、なんとかなるのじゃなかろうか。
根拠はないけどね。


ということで朝の由宇だ。
天気予報では、11日、12日とも晴天となりそう。
昼間はこの時期とすれば暑くなりそう。
空気が乾燥しているのが救いだ。
事前にAJ広島スタッフが試走した時は、雨が降り続く厳しい条件だったようだ。
それに比べると恵まれているじゃないか。


自転車を準備する。
おなじみ、ピナレロのウノさん。
先日タイヤを交換したばかりだ。
もう7シーズン目になるベテラン選手だ。
ピナレロ・ウノカーボンさん、かつてのONDAフォークがかわゆい


オストリッチのサドルバッグには、雨具と替えシャツ、替え電池類を入れた。
R250のサドルバッグLに比べると、大きすぎないのが使いやすい。
ハンドルには、定番のモンベルのフロントバッグを装着。
補給食やサイコンの給電用モバイルバッテリー入れに使う。


今回ミスったのは輪行袋を忘れたこと。
出番がなかったのは幸いだったけど、備えていないとだめだよね。
それとモバイルバッテリーが足りなかったこと。
1万mAhのものを一つ持参したが、スマホとサイコンに同時給電していると、容量が不足してしまった。
それとUSBケーブルの選択ミスもしていた。
ケーブルによって充電時間が大幅に異なるのだ。
導電率の高さが違うのだろうね。
今回のブルべ、スマホでのフォトチェックが多かったので、スマホのバッテリーの残量に気を使う必要があったのだ。
気を付けねば。


第2駐車場から公園内の受付に移動する。
公園内の駐車場は午後10時に閉門し、翌朝まで出られない。
今回の出発時間は午前7時。
なのでクローズ時間は午後11時。
ギリギリ隊を自認する、わしの足では間に合わない可能性が高い。
というか確定に近い。
なので、公園外の第2駐車場に止めさせてもらった。


受付に向かう。
fuk@さんをはじめとするAJ広島のスタッフが笑顔で迎えてくれた。
お世話になります。みなさま(撮影・AJ広島撮影隊)


さすが600を走ろうという面々。
四国や近畿のジャージを着た遠征組も目立つ。
わしらも地元組として意地を見せないとね。
勇者の面々


今回、わしが着用していたのはチンクの長袖黒ジャージ。
AJ広島の準ユニフォームかと突っ込みたくなるくらいスタッフの着用率が高い。
わしは長袖にビブショーツ姿。
レッグカバーは着用しない生足スタイル。
わし(右)とケーキ氏(撮影・AJ広島撮影隊)

パールさんの夏用のレッグカバーは膝の裏の柔らかい皮膚が傷むので使わない。
ただ日焼け止めを塗らなかったのは失敗だった。
その後、えらいことになってしまった。


一応、防寒用にパールさんの冬用の裏起毛レッグカバーを持参している。
ケーキさんは上がチンクジャージで下がタイツ。
そして今回の旅にSRがかかっているノダカナは青いチンクジャージ。
唯一のランドヌーズである。
相棒のモリリンはサポートに回り、ソロでの挑戦になるという。
ブルべを始めてまだ2シーズン目ぐらいでしょ。
長足の進歩じゃないか。
ブルべの、人生の先輩としてできるだけサポートしなくてはね。
と、今思えば上から目線で大変失礼なことを考えていたのだった。


ブリーフィングがつつがなく終了。
おなじみオカさんが超ロング自撮り棒を駆使して記念撮影してくれた。
今回は出走しないのね~。また走りましょうぞ。
もはや竿


スタート地点に移動する。
すすっとポールポジションをゲットするノダカナ。
わしらもくっつく

おお、やる気満々じゃね。
みんなで気合を入れる。
NYに行きたいか~~!(違)


午前7時。
山口県をめぐる600キロの旅が始まった。


先を行くノダカナ。
待って~~

すぐに後方からシュッとしたランドヌールが抜かしていく。
エースの脚を温存せねば。
わしも前に出る。
追い風に押され、30キロを超す速度で巡航していく。
楽しいなあ


空は青く、海はまぶしく、新緑の木々も朝日を浴びて輝く。
そんな中を心置きなくペダルを回す。
最高の一日の始まりじゃないか。


由宇から大畠へ。
大畠から柳井へ。
柳井で左折。
室津半島の東側を南下していく。
半島の途中で小さな峠を越える。


一緒に走っていた地元山口のタヤさんがするするっと坂を上っていく。
細身のクライマー体型で、登坂に強いのだ。
一方、わしらはじわじわと上っていく。


峠を下ると、半島の西側に出た。
海が見える道は気持ちいい。


今回の旅は上関、中関、下関という山口の三つの「関」をめぐる。
まずは一つ目の上関だ。
長島への上関海峡大橋を渡る。
そりゃ笑顔になるよ


島に渡るとのどかさが一段違う。
漁港のそばを行く。
てんぷら屋さんがあるけど、もちろん開いているわけもなく。
おいしいのにね~。


初夏真っ盛り。
どこからともなく甘い香りがただよってくる。
クチナシの花なのかな。
ノダカナによると、先週の天草でも香っていたらしい。
(識者からミカンの花ではないかというご指摘が。そうか!)


海岸沿いの道を進む。
先行集団とすれ違う。
あいさつをする。
今回のブルべでは、このすれ違いが多かったなあ。
がんばろ=-!


島の端っこに近づいてきた。
行く人来る人


午前8時22分、39キロ地点にあるPC1中の浦海水浴場に到着したのだった。

つづく

2019年5月21日火曜日

BRM511広島600km Around Yamaguchi その1 まずはダイジェスト編

どうもたっかんです。
5月11,12日に開催されたBRM511広島600K Around Yamaguchi
39時間17分で認定完走してきました。

今年初めてのブルべ。
長距離を走り抜けるか不安でしたが、何とかやりぬきました。
STRAVAの記録です。3分の2はほぼ平坦。残りが山岳


今回は山口県のほぼ外周を時計回りにぐるりと回る600キロの旅。
おなじみ岩国市由宇町のみなとオアシスゆうが発着点である。
午前7時出発。
頑張るぞ!オー!(撮影・AJ広島撮影隊)


ノダカナ、ケーキさん、わしのちゅーピー3人組でトレインを組む。
追い風を味方に西へと突っ走る。
39キロ地点のPC1、上関町の中の浦海水浴場はあっという間。
チョー快調!


室津半島から光市へ。
電話ストップしたわしらを置いて、先行するノダカナ。
この界隈でちぎれました

ことしのSRに王手をかけていた彼女はすでに地脚ができている。
「いつか追いつくだろう」と思っていたわしらがバカでした。


笠戸島のフォトチェックを過ぎ、周南市から防府市へ。
アフォがおる


防府市から山口市秋穂へ。
道の駅あいおでシークレットチェック。
まだ元気でした。このころは(撮影・AJ広島撮影隊)


山口勤務中に完成した周防大橋を渡る。
まさかここを自転車で通る日が来るとは・・
空が広い。大地も広い


宇部の街中を過ぎ、竜王山のフォトチェックへ。
ケンセイさん仕込みのフォトチェック


自販機の管理人のヌコさんが癒してくれた。
わしらを監視中


20時26分、248.1キロ地点のPC2のセブンイレブン下関彦島水門店に到着。
貯金は3時間ちょっと。

下関では観覧車が見えたのですよ


夜の北浦をひた走る。
道の駅で仮眠を取り、フォトチェックの角島大橋へ。
だれもいない海


長門市街地の手前のコインランドリーでも仮眠。
厳しい時間帯だ。
乾燥機を待つ合間休む。室内なので天国認定


想定外(想定内)のアップダウンに脚を削られつつ青海島の突端まで。
くじらの碑の前で

みんな疲れてみんないい(錯乱)。
夜明けの道を東へ。
体力が一番低下した時点での鎖峠はマジ卍だった。
朝の6時に通るところじゃない!


朝早すぎて、すき家にふられ、萩のジョイフルで今回一番のグルメ。
そうジョイフルこそグルメなのだ。
みぞれ鍋セットでヒットポイント回復。ついでに気を失う


これで元気注入し再出発。
午前9時14分、425キロ地点のPC3ローソン-ポプラたまがわ店に到着した。
先行するノダカナとニアミス。
貯金は2時間ちょっとに減った。
SRがかかっている人は強い。頑張って!


極悪な峠を越え、島根県津和野町へ。
貯金を食いつぶす時間帯が始まる。
座ったままでも気を失える


そしてさらに極悪な峠を越える。
暑いし、長いし、勘弁してホント。
終わらぬ上りはないとは言うけど・・


唐人屋トンネルを抜け、高津川沿いを進む。
途中、火事の現場に遭遇した。
折からの強風にあおられ延焼中


山賊を過ぎて12日午後3時半、ピュアラインにしきでフォトチェック。
ここから標高776メートル、ラスボス松の木峠越えが始まった。
約2時間の忍耐タイム。
午後6時過ぎ、峠でわれわれを歓迎してくれたのは、目つぶしの集団だった。
あと1メートルでフィーバー峠。ギアはもちろんインローで


ここからの下りがまた長かった。
下っているようで、上りがあったり、思ったより平坦で進まなかったり。
あっちに持って行かれそうな感覚を必死に押しとどめる。


午後8時48分、581.1キロ地点のPC4デイリーヤマザキ岩国IC店を通過。
貯金は1時間を切ったが、あと20キロ。
もう大丈夫だろう。


ライトアップされた錦帯橋で一息。
錦帯橋よ、私は帰ってきた!


海岸線に出て南へ。
そして午後10時17分、ケーキさんともども、ゴールのセブンイレブン山口由宇店に着いたのだった。
残り時間は43分。まさにギリギリ隊。
39時間17分で認定完走。お疲れでした!

さすがに600キロの旅は極めて過酷だった。
翌日、休みを取っておいてよかったよ。


というところで、600キロの旅のダイジェスト版は終了。
次回からは詳細をお届けします。

つづく。