2018年11月29日木曜日

広島一周ブルベBRM1027広島600kmはDNF その3 宮島口を過ぎたらラーメン編

どうも、たっかんです。
ブルベ報告続きます。
今回はラーメンのお話

追い風に乗って快調に海田町を過ぎようとしたわしら。
ふとeTrexを見ると、コース表示のピンクの線が見当たらない。
やば、ミスコースじゃ。
路肩に止まって、コースを確認する。
ちょっと前で左折するところ見逃していた。


Uターンする。
EDGE520をいったんストップする。
走行距離とキューシートの数字の誤差をできるだけ少なくしたいから。
呉方面へ戻る。
地元のサイクリストと一緒になった。
けど、今の状況を説明するのがちいと難しかった。
10分間、約2.5キロほど余分に走ってしまった。


ナビ画面にピンクの線が見えた。
ああ、埋め立て地の方に向かうんだ。
埋め立て地は道広い

埋め立て地は工業団地になっていて道は広い。
大型車両が多いので、必ずしも走りやすくはないが。
幸い歩道が広いので、そちらをとろとろと走る。
橋を渡って海田の街中へ。
この周辺は国道31号と国道2号の分岐点。
高架の下をくぐったり、地下道をくぐったりと、パスするのが何かと難しい交差点がある。
ところが今回のルートだと、あれ、まっすぐ行くだけでOKじゃん。
そうか、だからあえてこのコースにしたんだ。
設計者の配慮がくみ取れ、納得したもののコースミスをした事実は変わらない。
まあ、わしの責任なんだけどね。


問題の交差点を難なくパス。
大洲通りを進んでいく。
何度か走ったことあるけど、この道路、車が多いのよね。
歩道から急に飛び出してくる自転車にも気を使う。
海田のまちなかを離れると、路肩が若干広くなるのが救いだ。


マツダ本社工場が左手に。
仁保橋へ向けて左折。
橋を渡る。
と、ここでルーフにロードバイクを載せた某メーカーのワゴン車が抜いていった。
しかも車内から応援してくれているっぽい。
あ!もしかして!
GWの「浜田往還」でご一緒したたピンクさん、リエゾーさんご一家では。
後日、FBで確認したらその通りでした。
思いっきり手を振ってこたえる。
こんな場所で声援を送ってもらえるとはうれしいな。
よし、がんばろ~。


橋を越えたら、二段階右折。
猿猴川の右岸を上っていく。
ブルベやらで何度か走った土手道だ。
右手は高速の高架


広島駅前を通過。
車線が多いし、車も多い。
広島駅前の福屋が見える

細心の注意を払って、城南通りを進む。
ま、この辺、何度も走っているので様子は分かっているけどね。


広島城南の交差点を越え、路面の標識に従い、広島市中央図書館方面に入る。
木々が茂った公園の中の細い道。
わしにとっては勝手知ったる道だが、初見だと不安になるだろうなあ。
まあ、この辺、こなき氏が動画を上げてくれていたので、それを見りゃなんとかなったと思われ。
旧市民球場横の歩道は、近くの会場でやっているフードフェスタのせいで人通りが多い。
左手のそごう駐車場から、車も出てくるし。
歩道をのろのろと

まあ、ゆっくり行きましょう。
ちなみに市民球場跡地はフードフェスタじゃないイベントを絶賛開催中だった。
MLBなにやらを開催中

信号待ちが長いのはしょうがないよね。
信号待ちのオヤジ


原爆ドームを過ぎて、相生橋にかかる。
三つ股になっているので左折。
平和公園に入る。
と、見慣れた人影が。
こなき氏とくるぱんさん夫妻だ!
迎撃ありがと~


それに青チンクジャージのケンセイさんも。
ケンセイさんは体調が芳しくないらしく、ここでDNFらしい。
ケンセイさんほどの実力者をしても体調にはあらがえないか。
ここで会ったのが山口から参加のRyuta19さん。
あす朝から仕事が入っているらしく、PC1の大竹でDNF予定で出走したらしい。
好きですなあ。
川を挟んで原爆ドーム


ここは地元のわしらと一緒に走りましょう!
というわけで、一緒に大竹を目指すことになった。


平和公園から平和大通りへ。
放水路の河川敷を南下する。
河川敷なので、路肩がない。
なので信号をパスするのに非常に手間取る。
信号待ち中


旭橋、庚午橋を越え、観音の太田川大橋を渡る。
商工センターをひたすら西へ。
ちなみにLECTの横を初めて通ったwww
結構でかいのでびっくり。
信号に苦しめられながら、はつかいち大橋に到達。
道路を渡って、歩道を上る。
Ryuta19さん、広島の「ベタ踏み坂」、お気に召していただけましたか。
広島のベタ踏み坂。斜度は6~7%


廿日市で埋め立て地を離れ、宮島街道に合流。
宮島方面へ進む。
西広島バイパスの合流点手前で左折。
海岸線と広電の間の道をゆく。
広電が走る

広島と宮島を結ぶ道は広島の自転車乗りの定番なのだけど、ここからが唯一のネックなのよね。
こなき氏の解説動画でも分かるけど、広電の線路と道路を越えるために、横断歩道を渡らないといけない。
ここ初見のランドヌール諸氏はけっこう驚いたのでは。
傾斜もきついし、カーブもきつい。
そしてしばし歩道を走り、また宮島街道を西進するために、交差点を渡って右折しないといけない。
なのにこの交差点、2車線あって左車線が左折車専用で、さらに左折専用信号の後に青信号に変わる。
自転車には最悪の構造なのだ。
今回はうまく左折車の流れが途切れてくれたので比較的スムーズに右折できたのだが、ほんまこの辺の道なんとかしてほしい。
自転車県を名乗るなら、要改良ですぜ。


宮島口を過ぎる。
ちょうど昼時。
アナゴ丼の有名店にはようけ人が並んでおったよ。
そしてわしらも腹が減った。
補給しましょう。
ということで、ロードサイドのラーメン店へ滑り込む。
時間は惜しいが、道中1回ぐらいはグルベを楽しみたい。
山口からのゲストもおられるしね。


いただきます。
塩気がうまい!
豚骨うまい!
ラーメンは正義!
ラーメンは飲み物!
豚骨ラーメン。泡立ちがよいね

ごちそうさまでした。
ボトルの水も詰めさせてもらったよ。
おいしかった

愛想のいい店員さんに見送られて、店を出る。
さあ大竹のPC1まではあと少しだ。
大野瀬戸の向こうに宮島


左手に宮島を見ながら進む。
宮浜温泉付近

大野浦から玖波へ。
大竹の街中に入った。
国道186号へ右折。
高架で山陽線を越える。
逆光で見えにくいが、左手にお馴染みフタバ図書の看板が。
あそこやね。
左折する。


午後1時1分、123キロ地点のPC1ローソンフタバ図書大竹店に到着したのだった。

つづく。

2018年11月16日金曜日

広島一周ブルベBRM1027広島600kmはDNF その2 ミスコースは突然に編

どうも、たっかんです。
寒くなってきました。
そろそろ県北方面のライドが厳しくなってきました。
残り少ない秋、しっかり楽しみましょう。

というわけで、ブルベの話に戻ろう。


10月27日午前5時過ぎ。
わしは三原市の須波海浜公園にいた。
受付、おつかっれす!

前日夜からの雨が上がった。
きょうあすと天気予報は好天。
週末の荒天に泣かされ続けた身にとっては、待ちに待った有終ブルベである。
さあ、いよいよだ。


わしは今年、200、300、400と完走している。
残すは600のみ。
5月に挑戦したBRM501広島600キロでは四国の山々にボロボロに打ちのめされた。
ぐうの音も出なかった。


SRは関係ないが、9月末に予定していたBRM929広島1000キロは台風で中止に。
なので、今回は満を持してのリベンジである。


敵は、わが故郷、愛すべき広島県の山道たち。
そして晩秋の季節ならではの寒さの二つだ。
天よ、我に味方してくれたまへ。
夜が明ける


今回もブルベ仕様のピナレロ、ウノカーボンさんで参戦した。
R250のシートバッグ、モンベルのフロントバッグという定番装備。
防寒用と雨具としてモンベルのレインジャケットとパンツ。
防寒具としてユニクロのダウンベストを入れた。
ウエアは上が薄手の長袖ジャージでインナーにはモンベルのジオライン自転車用。
下はラファのブルベショーツに、パールイズミのレッグウオーマーの組み合わせ。
ライトはVolt1700を主役に、前輪ハブ軸とハンドルにVolt300をそれぞれ装着。
GPSサイコンは記録用のEdge520Jとガイド用のeTrex20。
eTrexはリチウム電池を採用。
充電はできないが、600キロの制限時間である40時間持つのは実証済みだ。
いろいろ試して現在はこの形に落ち着いている。
空が燃える

山口からはおなじみのメンバーも。よろしくお願いします!


夜明けの海を見ながらのブリーフィングが始まる。
スタッフのこなき氏から注意点の説明がある。
今回は広島市街地のど真ん中を通過する異例のコース設定。


市民球場跡地周辺や平和公園を通過する。
こなきさん曰く「フードフェスティバルが開催中なので気を付けて」とのこと。
そういえばそうだった。
最近、近くを通ったら準備してたよな。
宮島方面に向かう歩道橋や、三原のバイパス入り口の通り方は動画で見たし。


今回のブルベの出走は35人。
エントリーが65人だったのでDNSが29人もいたという。
さて残る35人の中でどれだけがあすの夜10時までに戻ってこられるのだろう。
ちなみに目の前にある「みはらし温泉」だが、ブルベ開催日の直前に日帰り温泉が営業を取りやめる事態に。
ということは帰ってきても、風呂入れないってことじゃないか!
と若干ですが、やる気が低下したのだった。
ま、結局関係なかったのだけどね(^^;)
走り出す。600キロへ


午前6時、出走の時がきた。
ケーキさんと、とろとろ走り出す。
サイボーグ修行僧のツネちゃんはなんでも風邪を召されているとかで、わざわざ出発地点にまで来て、数百メートル走ってDNFを宣言しておりました。
低温には強い仕様だから、今回バリバリと激走するものだと思っておりましたが、残念です。
実はその路肩でトップチューブバッグを忘れたことに気付き、出発点に戻ったのだった。
ケーキさんに待ってもらって、車まで戻って再出発!
バイバイ、ツネちゃん


これで最後尾になっただろうか。
気を取り直して走り出す。


国道185号を一路東へ向かう。
進行方向の西の空が次第に白んできた。
こうこうと輝いていた月が目立たなくなってくる。
月へ走る


海を見る。
干潮時なのだろう。
潮が引いている。
干潮の瀬戸内海


忠海への丘を越える。
ようやく前に追いついた。
おはようございます!


後方の海から太陽が顔を出す。
空がオレンジ色の朝焼けに染まる。
路面は濡れているが、気になるほどではない。
わしらとすれば快調なペースで進んでいく。
まあ、ほかのメンツはもっと早かったのだが・・
太陽のありがたさよ


この日は朝早いにもかかわらず、登校する中学生たちの姿を多く見かけた。
あれ?
きょうは土曜日だよね。
なんで?


そうか西日本豪雨だ。
推察だけど、豪雨当時は学校に通えなかったのだろう、
今この時期に、その出席日数を取り戻すべく登校しているのだろう。
それなら納得だ。


竹原市街地を抜ける。
ここでお会いしたランドヌールはTailfinのパニアバッグを装着していた。
ダボ穴不要で、ロードバイクもOKのカーボン製ラックに、パニアを取り付けるユニークなシステム。
こうした珍しい装備を見られるのも、ブルベの楽しみだね~。
ご本人は「意外と重い」とおっしゃっていましたが。
あ、Tailfin全然写っていない(^^;


ちょっと内陸部に入る。
国道はほぼ呉線と並行して走っている。


吉名から東広島市安芸津へ。
安芸津はカキの産地。
漁港には種苗用のホタテの貝殻がどっさりと。
ホタテの貝殻どっさり。これがカキをはぐくむ


海は青く。空も青い。
山も緑だ。
すべてが鮮やかな時間

しかし、緑の山の斜面に所々、茶色いひっかき傷が見える。
この夏の豪雨の傷跡だ。
多くの人の命を奪った土砂崩れ。
それを知っていると、やりきれない思いが沸き起こる。
そして、わしが自転車に乗って走れる。
その有難さ改めてを実感する。
山肌の傷跡が痛々しい


でも走る。
走ることは生きること。
わしらランドヌールにとって、生きることは走ること。
だからペダルを回そう。
前に進もう。
それしかない。


安浦を過ぎると、呉線が復旧していた。
仁方では踏み切りに引っかかる。
鉄路の響きが聞こえる。
なんと力強く聞こえることか。
日常の風景が続く。
なんとうれしく感じることか。
この日、初めての呉線の営業車両


ほかのランドヌールさんに追いついた。
呉市内まで、しばし一緒に走る。
よろしくお願いします!
呉のまちを行く

鉄のくじら館の横を通る。
鉄のくじら館。今度ゆっくり来たいな

国道31号に合流する。
ちょっと憂鬱なトンネルへ。信号がなかなか変わらない


いつもは海側に迂回する魚見山トンネルだけど、今回はコースに指定されているので、しょうがなく進む。
キューシートは、歩道の走行を指示している。
トンネル内、狭いからね。


狭くて暗い歩道を冷や冷やしながら走り抜けた。
トンネルを抜けた先にあるコンビニに入る。
寒さに弱い、ケーキさんは冬用のウインドブレークジャケットを着ていたのだが、9時を回って、さすがに暑くなってきたらしい。


再び国道31号線を北へ。
追い風で脚がよく回ってくれる。


今回の豪雨で大きな被害にあった呉市天応から坂町小屋浦をゆく。
ポートピアの駐車場にはまだ土砂が残っている。
ポートピアの駐車場には土砂

道路わきの斜面にはブルーシートがかかったままだ。
斜面にはブルーシート

まだ傷跡は深い。


坂町から海田町へ入る。
次第に車が増えてくる。
いやだなあ。


eTrexに目をやる。
え、ピンクのルート案内の表示がない。
やば、コースアウトだ。
まじか。


そう、これが今回のブルベのつまずきの始まりだったのだ。

つづく。