どうも、たっかんです。
4月13日(土)にあったBRM413広島400kmのレポート、後半戦突入です。
割と長いので、覚悟しといてな〜。
江津のPCを済ませ、国道9号を折り返す。
江の川の手前で左折する。
国道9号バイパスの下に架かる橋で左岸へ渡る。
江の川河口の広々とした景色。
さすが中国地方一番の大河だ。
これだけ広いと架橋も一苦労だろう。
古い街並みを抜ける。
かつては江津の中心部だったらしい。
左折して江の川沿いへ向かう。
なんか看板があった気がしたが、何だったのだろう(伏線)。
切通しを抜ける。
正面に江の川が。
右手の土手上に旧三江線の線路が川沿いに伸びている。
2018年春に廃止されてから6年。
踏切部分のレールは撤去されているが、線路部分はそのままだ。
草に覆われて、自然に帰りつつある。
川沿いの細い道を一人で川上へと向かう。
しばらく走っていると、むこうからランドヌールが大勢戻ってくる。
蛍光ベスト軍団来た! |
え、なに??
「通行止め!戻ります。国道261号に迂回します」
ええ、まじ!
なんやかんやで10人以上戻ってきたかしら。
わしもその場でUターン、みなさんを追う。
先ほどの古い町並みと2階建て橋を渡る。
途中、Aさんとすれ違ったので声をかける。
先を急ぐ面々 |
261号に合流し、上流を目指す。
三江線と離れるが、しょうがない。
後を追うが、みなさんむっちゃ速い。
次第に離されて、見えなくなってしまった。
あらら。
わしはマイペースで進む。
8kmほど上った場所に次の橋が架かっていた。
どうやら橋のやや下流が通行止めになっていたようだ。
橋の間隔が8kmも開いているとは、さすが大河だ。
石見グランフォンドでおなじみの桜江町に来た。
カラフルな塗装で知られる桜江大橋で左岸に渡る。
ここからは再び旧三江線との並走である。
相変わらず川幅は広い。
道は狭いところもあり、あまり路面状況はよろしくない。
三江線跡と並走 |
太田川沿いと似た感じ。
落石を踏まないように轍をゆく。
と、路肩に見覚えのある自転車が止まっている。
今回はソロ参加のノダカナじゃん。
ブレーキトラブルで、リアが効かない状態という。
ちょっと見たけど、ディスクブレーキだったのでようわからん。
なんかの部分がペロンペロンしていた。
フロントブレーキでだましだまし行くしかないのでは。
というわけで、ここからしばし同行することになった。
本来ならもっと速い彼女だが、まあブレーキに慣れるまでゆっくり行きましょうや。
日が落ちて、周囲が暗くなってきた。
18時半過ぎに川本町の古い市街地を抜ける。
昔ながらの食堂があるらしく、ここらで夕食をとってもいいかなと思っていた。
が、江津でがっつりカレーを呑んだので残念ながらここは素通り。
19時25分、248km地点のPC3ローソン・ポプラ美郷町粕渕店に到着した。
22時36分がクローズなので貯金が3時間を超えた。まずまずだ。
一休み |
ここではアクエリアスやロールケーキを補給した。
この後、写真が激減します |
気温が下がってきたので、ジャケットを羽織った。
支度ができたので、ノダカナより先に出発した。
ま、そのうちどっかで追いつくじゃろ。
まだ島根県内なのだが、ここまで来たら地元に帰ってきた感が強い。
江の川沿いの道をひたすら進んでいくだけだ。
ひたすら長い両国トンネルを避けて、川沿いを行く。
道は真っ暗。川も真っ暗。
ただ見上げると、そこには星空が広がる。
カシオペアや北斗七星などの見覚えのある星々。
都会と違ってくっきりと見える。
20時53分、274km地点の宇津井駅跡に到着した。
思い出の宇都井駅 |
「天空の駅」として有名だったこの駅。
廃線前年の夏にあったTBCの三江線サイクリングでも訪れたなあ。
ノダカナが追いついたので、ここからしばし一緒に走った。
羽須美で橋を渡り、県境を越える。
ただいま、広島県。
帰ってきたぜ |
国道375号を三次へ向けて走る。
この道、道路改良が進み、ずいぶん走りやすくなった。
ノダカナが眠気で一休みするというので、先行する。
22時ちょっと前に300km地点を通過した。
走り始めて16時間。4時間の貯金ができた計算だ。
600ブルべでは中間地点の300km前後でホテルを取り、仮眠するようにしている。
去年のGWの八幡浜から取り入れ、2日目の安全運転に役立った。
そのためには300kmまでにできるだけ貯金をすることが欠かせない。
最低3時間、長ければ長いほどいい。
今回の300kmで4時間は、自分的には満足できる数字だった。
道端に自販機があった。
小腹がすいてきたので、5分ほどストップ。
気温は10度台前半。
温かいミルクティーとソイジョイがしみいる。
三次市の市街地に入る。
三次駅前を通過し、東へ。
風景が寂しくなってきた。
江の川支流の馬洗川沿いを進む。
23時9分、315km地点の通過チェック、JR塩町駅に到着した。
温かそうな光 |
福山駅とこの塩町駅を結ぶのが福塩線。
今は存廃論議の対象になっていないが、将来は見通せない。
駅舎に入る。すてきなベンチがある。
最終便は終わっている。
ちょっと休もう。
終電後ですよ |
ベンチに横になって目をつぶる。
途中、駅舎の照明が消えた。ま、ええわ。
30分ちょっと休んだ。
目を覚ます。
汗冷えで体が冷えてしまった。
むっちゃ寒い。
体がガクガクと震える。
激しく震えたので、多少は熱が生まれたらしい。
少しましになった。
これからのことを考え、サドルバッグからレインウエアを出し、羽織る。
テムレス手袋を付ける。
こんなこともあろうかと入れておいたのだ。
わしの中の真田さんに感謝だ。
近くに自販機があったが「冷たい」ばかり。
だめだこりゃ。
走り出す。
早く運動強度を上げて、体温を上げないと。
道路わきに自販機があった。コーヒーを飲む。
人心地ついた。
三次駅前を通って、国道54号線へ。
江の川沿いを行く。
志和地で国道を離れ、県道広島三次線に入る。
ほぼ平坦。単調な道のりである。
安芸高田市に入る。
田畑の中にまばらに家がある。
時間がなかなか進まない。
と、右手から何かが飛び出し目の前を次々と横切っていく。
鹿だ! 目がライトを反射し、怪しく輝く。
けっこうでかい。数匹の群れだ。
目の前を通過し、左手の草むらに吸い込まれていった。
ブリーフィングの情報通りではないか。
ぶつからなくてよかった。胸をなでおろす。
しばらく進む。
左手の空き地に妙なものが見えた。
四つん這いになっている人間?
いや、そんな変なものいるわけないじゃん。
いや、また鹿だ。今度は4,5匹の群れ。
こちらには向かってこずに、草むらに姿を消していった。
鹿が姿を消したとみられる現場 |
いやいや、すごいおるじゃん。鹿。
安芸高田、ここまでとは。
ヘルメットランプを最強にして、前方を幅広く照らしながら走るようにした。
その後も、道路わきに待機した鹿を2回ほど確認した。
夜間とはいえ、気が休まらない。
中国山地の鹿の生息地がここまで広がっていることを実感したのは初めてだった。
1時43分、348km地点のPC4セブンイレブン安芸高田向原店を通過した。
軽食を取り再出発しようとしたら、寒気で体が震えてきた。
なんとか走り出す。
気温が一桁まで下がった。寒い。
ここからの50kmちょっとが実に長かった。
サイコンの距離が増えるのが遅いこと、遅いこと。
我慢の時間だった。
三篠川沿いを離れ、可部の街を抜ける。
3時37分、384km地点の通過チェック、旧JR河戸駅駅舎に到着した。
えっ!というところにあったわ |
かつての可部線の駅舎を、近くの空き地に移設したものという。
いったん廃線になったものの、地元の要望で可部~あき亀山駅間が復活したという数奇なドラマを持つ。
廃線、未成線という悲しい運命ばかりだけではない。
最後の最後に路線の復活という「希望」を持って来たのね。
粋な計らいじゃないか。ツネさんよう。
ここからは太田川沿いを市内に向かって下るだけだ。
太田川橋で右岸に渡る。
いつもの道を進む。
牛田の新こうへい橋から広島駅方面に向かう。
駅北の二葉の里界隈を抜けて、4時43分にゴールした。
制限時間27時間のところを22時間43分で走り切った。
昨年9月の400が22時間40分だったので、ほぼ同タイムだな。
きつい山岳がなければ、このペースで走れるのだね。
いつもの若草集会所で受け付け。
ツネちゃんと代表が待機してくれていた。
おつかれさまでした。
中盤に同行したノダカナはわしより30分早くゴールしていたようだ。
さすがの走力。すごいな。
ということで今年初の400kmを無事に終えることができた
春だからしょうがないが、日中と夜中との寒暖差が悩ましかった。
事前情報通りとはいえ、鹿の傍若無人ぶりには驚くしかなかった。
やはり簡単なブルべはない。
AJ広島のみなさま、一緒に走ったみなさま、ありがとうございました。
また、どこかの道でお会いしましょう。
さあ、次はどこへ走ろうか。
おわり