浜田往還 その４

午後1時。

広島への帰路は浜田から旭町、瑞穂町を通り、県境の三坂峠を越えるルート。

イメージとすれば浜田道と並走する感じだ。

さあ帰りましょう！

浜田市内を抜けて、県道5号線を南東へとひた走る。

丘を上ったり、下ったり。

先頭グループに頑張ってついていく。

途中1回だけ先頭をひかせてもらったが、無理して疲れてしまった。

まだまだ鍛錬不足だな。

しかし、みんな速い。

特に下り。全く付いていけない。

「ヒャッハー」って感じでかっとんで行く。

この間、写真はまったくない。

ついていくのに夢中で、写真を撮る暇がない。

でも、毛虫が道路を這っていたり、道沿いでイベントがあったり、そんな何気ない風景は目に付いた。

特に気になったのが「はまだ映画館」というイベント。

調べると翌27日にあったらしい。

映画館のない浜田市で映画を楽しもうという趣旨だとか。

駐車場が第1から第4まであったのですが、はたして満車になったのか。

実に気になる。

この間、牽いていただいたのが、益田経由でやってきた豪脚のTさん。

ぼくにとっては、無理すればついていけないことはない、っていう絶妙なペースで先頭を走っている。

こういうペース配分はロングライドの参考になるなあ。

1回目の休憩は旭町のエイジングされたスーパー。

地元のおばちゃんが集うている。

「お兄さんたち元気なね～～。学生さんかいね」

んな訳ありますか。

そのへんに転がっている普通の物好きな親父です^^;

でも、ぴちぴちパンツに派手なシャツを着ているし、尋常じゃない感じもするのかも。

それに自転車乗っていると、スマートになるしね。

店内は使い込まれていい感じ。

ウィダーインゼリーやカロメーとかの気の利いた補給食はなかったなあ。

OKBさんはかんきつを1個買いするという荒業でのどを潤していた。

ぼくはコーラ150円を補給。

ふだんの生活では絶対飲まないのだが、この過酷な条件下では実にウマい。

加計のセブンで買って、バックパックにほおりこんでいたアンパンをくう。

よく長距離ライドでは食欲がなくなるとかいうけど、まだ全然問題ない。

20分ほど休んで、午後2時過ぎになった。

今までは県道5号線を走ってきたのだけど、ここから県道7号線をクライム。

田舎道を上ったり、下ったり。

前を牽いて走ってくれる人がいるだけで心強い。

午後3時半。瑞穂町市木の商店前で一休み。

あいにく小銭を持っていなかったのだが、ケータイの電子マネーが使える自販機があった。

ありがたいなあ。ピッとスマホをかざす。ガコンとコーラが出てくる。

日本ってすげー。

糖分が体に染み渡る。糖分最高！

チャージ完了!!!

ここから三坂峠の本番だ。

先はまだ長い。