2014年5月12日月曜日

石見グランフォンド2014 その1

511日(日)
石見グランフォンド2014が終わった。
最長距離の200キロコースを無事完走できた。
やったぜ。グッジョブわし。
体中に心地よい疲労感と、きらきらとした充足感とが満ち溢れ、ぼろぼろと零れ落ちてきそうなほどだ。



強敵と書いて「とも」と呼ぶ。
後半一緒に三瓶山を登ったken2さんと記念撮影。
実にいい笑顔だ。


ここ2、3カ月、このイベントに向けて脚と心を鍛えてきた。
その成果がようやく結実した。
頑張っても、うまいこといかないことが多い世の中である。
だけど、今回の努力はわしを裏切らなかった。

この満足感こそが、自転車の長距離ライドの魅力なのかもしれない。
というわけで、わしの自己満足の発露をつらつらと駄文にして、吐き出していこう。

しばしお付き合いを。


石見。
石に見ると書いて石見。
「いしみ」ノーノー、「いわみ」と読むんじゃ、これが。
島根県西部のことである。
島根県は日本海に沿って東西に長い。
石見地方西部の浜田市や益田市は、広島からも近く、自転車でも日帰りOKなくらいだ。
だが石見地方東部になると、江津、大田(「おおた」ではない「おおだ」と読む)と一つ一つのまちが結構離れ、高速道も通っていない。
アクセスが不便で、わし的にはほぼ暗黒地帯なのだ。

その暗黒地帯で年に一度開かれるのが、石見グランフォンドなのだ。
大田を出発して、大田に戻ってくる。
ただそれだけ。

最長距離200キロ。
三瓶山を迂回する190キロとショートの140キロもある。
200
キロの獲得標高は3000メートル以上に及ぶ。

三瓶山ろくの町「粕渕」に制限時間までに着いた勇者だけが、三瓶山への挑戦権を与えられる。ぜーゼーハーハー、シーハーハーと英語の人称代名詞を発しながら、ひたすらペダルを回すと言う坂好き♥ロングライド好き♥のためのナイスでどMなイベントなのだ。

前書きだけでよくここまで引っ張るものだ。まだ始まってもいない。
え~ここから、回想シーン。

今回参加するに当たって、自分なりに二つの点を強化してきた。

一つは長い距離を走る長距離耐性、もう一つは坂を上る坂耐性である。
長距離耐性を鍛えるために、まず426日に浜田往還213キロに挑戦した。



200キロの壁を、心理的にも肉体的にも越え、大きなブレークスルーになった。
胸が苦しくなり、夕食がのどを通りにくくなるほど疲労した。
しかし、この成功が「石見イケる」という背骨になった。
速い人たちと走り、スピードの乗せ方も実感できた。

5月に入ってからもMCRのメンバーと周防大島往復175キロをこなした。



平地巡航主体だったので、思ったより体力が残っているのを実感した。
「これなら山を上れる」と意を強くした。

坂耐性は日々の自転車通勤を主体に底上げした。
深夜勤の帰路でも、己斐峠を上る回数を増やした。
単休の日は、前日が深夜勤で終わるので、昼からになるが近場の峠を走った。



わしは身長166センチ、体重60キロの47歳のオヤジである。
ジテツーのおかげでやせたとはいえ、坂をひょいひょいと上れるようなクライマーでもない。
スポーツの素養もないので、とことん追い込むといったことも不得手だ。

だから、スピードは速くなくてもいい。
無理に踏み込んでダンシングして、心拍数を上げなくてもいい。
最大でも140150くらいの強度で、淡々とペダルを回すよう心がけた。
先を知っている短い急坂では、あえてダンシングを時々入れ、登坂に使う脚裏の筋肉を強化するようにしてみた。

おかげで3月上旬に61キロ台だった体重は59キロ台まで落ちた。
体重50キロ台なんて学生以来かもしれない。
とにもかくにも準備は整った。



後は走るだけ、だ。
いざ、参らん。

つづく



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