222キロ地点、福岡県苅田町のラーメンにわしはいた。
さあラーメンタイムの始まりだ。
普通の豚骨ラーメンをオーダー。
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いただきます |
おお、ロングライド中のラーメンは正義やね。
やさしい塩分とうまみが体内に染み渡る。
しかし、50過ぎオヤジの悲しさ。
替え玉はできなかった・・。
元気をチャージした。
そういえば千畳敷以来、FBを放置していたのでラーメン写真をアップする。
再び走り出す。残り80キロ!
チェーンロックかけたまま走りだそうとしてしまった |
宵闇を行く。
とにかく長い。
いつまでも続く。
平地がいいって言ったのは誰だ?
平地が楽って言ったのは誰だ?
全然楽しくないぞ。
苦行だ。
田園地帯の中を走っていると、時折集落が表れる。
その繰り返し。
景色も見えない。
手元のEdge520は10キロごとのラップ機能がある。
その数字だけが支えだ。
闇の中をマシーンになってひた走る |
行橋を過ぎる。
途中、1回自販機で休んだ。
唐揚げで有名な中津市。
駅前周辺はにぎわっていた。
キラキラ道路 |
走行距離は255キロを超した。
次のPCが260キロ地点なので、そろそろなんだけど。
てなことを考えていたら、交差点で左折を忘れてミスコース。
ありゃりゃ。
交差点まで戻って復帰した。
市街地から郊外へ。
パチンコ店の明かりが煌々と |
午後10時11分、260.9キロ地点のPC4セブンイレブン中津大新田店に到着した。
お、K代表がちょうどPCを出発するところ。
互いにエールを送りあい、出発を見送る。
大先生! |
補給を終える。
青ジャージのBMCさん、地元大分の3人組と一緒になる。
朝、フェリーに乗って徳山に来られた方ですよね。
話を聞くと「この辺は通勤路です」とのこと。
マジすか。地元なら一緒に走らせてもらっていいですか?
という訳でBMCさんともども地元トレインに乗車させてもらうことに。
お願いします!
ご一緒させていただきます! |
おそらく海沿いの平坦路。
時速30キロ前後のいいペースで走って行く。
後ろにつかせてもらっているので、本当に負担が少ない。
3人とも走り慣れているのだろう。
無駄がない。
実に走りやすい。
絶賛快走! |
午後11時過ぎに昭和の街並みで知られる豊後高田市に。
282キロ地点かな。
この時間で真っ暗。
豊後高田市通過 |
どうしょうもありませんわ。
なので、そのまま前に付いていくだけ。
途中、K代表を抜かす。
「ついてきませんか~」という声は果たして届いたろうか。
九州組の3人から「そろそろ最後のコンビニがありますよ」と教えたもらった。
けど、JR九州の特急を下車なんてとんでもない。
このまま突っ走るしかない!
当初はノンアル買ってゴール後飲もうかな~と思っていたのだけど方針変更だ。
左手のコンビニが闇夜に過ぎ去っていった。
あと15キロちょっとか。
ひたすら暗いカントリーロード |
海岸沿いに出る。
突然、小刻みなアップダウンが始まる。
ええ、ずっと平坦じゃないの!
先を行く3人はさすがにこの道に慣れているようだ。
この事態にも慌てていない。
かくいうわしも小刻みなアップダウンのこなし方は、先週のブルベで学んだよね。
思いっきり勢い付けていく走り方。
わしもそれをできるだけ採用。
前の3人組みに食らいついていく。
しんどいけどこの区間、楽しかった。
トンネルを過ぎると、最後のアップダウンが終わる。
「後は平地ですよ~」
前から聞こえる。
ようやく終わった。
前の3人に追い付き「お世話になりました。いい列車でした」と無賃乗車のお礼を言う。
おかげで最後の45キロ、退屈せずに走れました。
本当にありがとうございました。
BMCさんもお疲れ様でした。
竹田津の港に入る。
スオーナダフェリーの待合室の隣の建物が、受け付けのはず。
ウノさんを停めて、建物の中へ。
AJ広島のfuk@さんたちが迎えてくれた。
ただいま!
到着手続きを済ませる。
ゴールタイムは6月17日午前0時6分。
ギリギリその日のうちに間に合わなかったか。
認定タイムは17時間6分だった。
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今回のブルベカードです |
先にゴールしていたケンセイさんとノンアルで乾杯!
染みるゥ!
カンパーイ('ω') |
このノンアル、fuk@さんたちのご配慮で準備していただいたもの。
1本100円でありがたくいただいたのでした。
どんな神対応や。
ほんと感謝しかない。
くつろぎのひと時 |
ケンセイさんは山口のタヤさん、広島のgiantwishさんの爆走列車に同乗して、一足先に帰っていたようだ。
サブイボさんもわしの少し前にゴールしていた。
結局、追いつけなかったか・・
ドロップバッグを受け取り、トイレで着替え。
体を拭く清涼シートを持ってきておいたのは正解でした。
シャワーはないけど、すっきりしたぞい。
徳山港へのフェリーの時間は午前4時20分。
4時間もある。
わしらが利用させていただいた休憩所は普通の床。
なので持参したキャンプ用のマットを敷き、横になる。
シュラフカバーをかぶり一休み。
お休み~~ |
隣ではサブイボさんも準備よろしくエマージェンシーシートにくるまっている。
おやすみなさい…。
銀マットは正義! |
午前2時を過ぎた。
次々と旅人たちがゴールしてくる。
モリリン、ノダカナコンビ。
手続き |
Team-Oのみなさん。
受付ラッシュ |
そして巨大なバックパックを背負ったオカちゃんたちも。
オカちゃんたちがラストだったか。
拍手で迎えられる。
やったね!みんな。
最高の笑顔ですね |
ちなみに聞いてみたら、結局バックパックの中に入れたマットは結局使わずじまいだったとか・・・。
マットさんも300キロの旅、お疲れです (^^;
その後、活躍していた |
結局、37人が出走し、36人がゴール。
DNFの一人もトラブルではなく、あらかじめ下関で離脱する予定だったとか。
fuk@さんも安心していた。
4時過ぎまでのんびりする。
ちなみに休憩所は至近距離に海がある。
海沿いといえば、フナムシ。
港にうじゃうじゃいるやつね。
そいつらが床をゴキブリのようにはい回っている。
眠っている人々を脅かしていたようだが、気づいていただろうか。
4時過ぎに起き、20分のフェリーに乗車する。
フェリーに飲み込まれる旅人 |
人数が一定以上になったので、団体料金が適用され、少しお得になったみたい。
自転車を輪行状態にしてキャビン内に持ち込んだら安くなったらしいが、わしは面倒なのでそのままで輸送してもらった。
カーペット敷きの船室で、皆で雑魚寝だ。
自転車好きの修学旅行みたい。
徳山港までおやすみなさい。
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横たわる肉体 |
時が経つのは早い。
午前6時20分、徳山港に到着した。
船首のゲートが開く。
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ゲートから海水がしたたり落ちる |
攻撃空母ガウみたい。
朝焼けの光の中に帰還する旅人たち。
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24時間ぶりの徳山港に帰還 |
どうも、みなさんお疲れさまでした!
別れを告げて一人、ウノさんを漕ぎ出す。
パッドなしのパンツに着替えているので、ケツが痛い。
立ちこぎで歩道をのろのろ進む。
わしの横を通り過ぎたランクルのドライバーが、クラクションを鳴らし手を振ってくれた。
あ、BMCさん!
またどこかのブルベでお会いしましょう。
4キロほど自走し、周南緑地に到着。
帰路に着いた。
2週連続の山口ブルベ。
今回も楽しい300キロの旅だった。
さらに楽しかったのがプラスアルファの船旅。
同好の士と一緒の時間を持てたのがうれしかった。
コースも前半は山岳、後半は平坦とメリハリが効いていた。
千畳敷からは追い風が味方して最高の時間だった。
一方で夜間の100キロ平坦は予想外のしんどさ。
まだまだ心と体の修行が足りていないな。
AJ広島のスタッフのみなさん、大変お世話になりました。
温かい配慮のおかげで、楽しい時間を過ごせました。
一緒に走っていただいたみなさんも。
PC4からの40キロを牽いていただいた大分のトリオには特に伏してお礼を。
おかげさまで、いい終わり方ができました。
BMCさんもありがとうございました。
というわけで2週連続の山口ブルベ報告は、3カ月遅れでやっと完走。
次回出走はBRM929広島1000km呉・舞鶴でございます。
昨年は無念のDNFでしたが、今年こそは(燃)。
ちょっと昨年の落とし物を拾いにいってきますね。
では、また。
(完)
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