午前1時50分過ぎ、277キロ地点のPC3、ローソン美東大田店を出る。
ここから300メートル級の峠が三つ残っている。
未明の峠3連発。
眠気と坂道との戦いが始まる。
まずは美東から山口へ抜ける吉敷の大峠だ。
序盤と終盤がややキツイ。
ただ中盤が緩やかでスピードに乗る。
なので、思ったよりも早くトンネルの入り口にたどり着いた。
4回目にして、トンネル内が微妙に上っているのに気がつく。
今回、この微妙な上りがなぜかきつかった。
ピークの標高は320メートル。
出口でジャケットを羽織って一気にダウンヒル。
吉敷から国道9号バイパスへ。
この付近で、道案内を務めるeTrexの電池が切れていることに気付く。
今回、eTrexはリチウム電池を入れたままにしていた。
前回の600キロで約28時間使用したものだ。
横着してそのまま引き続いて使っていたのだ。
走り出して17時間近く経過している。
となると持続時間は計45時間か。
通常のアルカリだと25時間程度なので、さすがの持ち。
40時間は持つとの説もあったので、それ以上の持続性能だった。
まあ値段もそれなりに張るけどね。
エディオンのポイントで買ったらいいか('ω')
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9号バイパスを行く。道が明るい |
さて、一山越えて体力を消耗した。
時刻は午前3時前。
走行距離が300キロを超えた。
17時間で300キロ。
PC3でたっぷり休んだけど、まだ3時間の貯金をキープしている。
いいペースだ。
そして、またぞろ睡魔さんがやってきた。
山口市内を抜ける前に休憩を入れることに。
県庁前を通過する。
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さよならホテル県庁前 |
ツネちゃんとも話して、今夜はバス停ホテルへのチェックインは見送りだ。
宮野まで我慢しよう。
バイパス左手にセブンを発見。
いつもなら軒下に座り込むところだが、掃除の後でアスファルトがぐっしょりと濡れていた。
しょうがない。
駐車場の奥に移動する。
わしはeTrexの電池を替えたり、携帯にモバイルバッテリーを接続したり、上着を脱いだりといろいろ忙しく、あまり休めなかった。
ツネちゃんとケーキさんは横になって寝息を立てていたなあ。
仮眠と飲料補給を済ませ、再出発する。
しんどい時間帯だが、貯金があると心の余裕ができるし、休むことに抵抗がなくなるのがいい。
国道9号から国道376号に入る。
未明の仁保峠を越える。
ツネちゃんは脚の調子がいまいちとかで速度が上がらない。
先に行く。
いよいよ荷卸峠。
峠2発目だ。
ここはそれぞれのペースで上ることに。
最初はわしが先行していた。
だが、途中からツネちゃんの調子が上がってきて、結局ちぎられる。
標高約290メートルのピークで待ってくれていたけどね。
午前4時過ぎ、これで二つ目の峠を制覇した。
峠を下る。
峠をやっつけたので、HPが著しく低下したわれわれ。
午前4時半過ぎ、320キロ地点にある徳地のローソンで一休みする。
空がだんだん明るくなってきた。
ここでは補給品は購入せず、トイレを借りるだけ。すんません。
手持ちの補給食でまかなう。
コンビニごとにおむすびを買っているので、結構たまっているのだ。
軽く仮眠。
アスファルトに汗染みがしっかりと残る(^^;)
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犯罪の跡・・ |
そろそろ出発しようかという時。
ツネちゃんが突然、ブレイクダンスのような、人として不自然な動きを見せた。
ま、サイボーグだし、そういう時もある。
ただなかなか終わらない。
どうやら「脚がつった」と悶絶しているようで・・。
あ、そりゃ痛いよね(^^;
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悶絶するツネちゃんを生暖かく見守る |
漢方は?と聞くと持っていないとの返事。
フロントバッグから一包取り出し差し出す。
しばし悶絶していたが、これで症状は和らいだみたい。
なんとか走り出す態勢が整った。
さあ、最後の山へ向けて走り出そう。
国道376号を行く。
徳地から周南への上り。
最初はほぼ平坦路だ。
途中から川筋を離れ、国道489号に入り、山に上る。
路面状況は良好だが、5%以上の坂が延々と続く。
ケーキさんとツネちゃんは後ろに見えなくなってしまった。
明るくなった山道をひたすら上る。
津浦ケ峠トンネルの入り口に到達!
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津浦ケ峠トンネル |
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魂抜けたわし |
ここの標高も約300メートル。
時刻は午前6時前。
このトンネルは翌週のブルベでも通過することになる。
ともかくこれで今回の峠セットは終了だ。
まもなく、ケーキさんが到着。
睡魔に勝てず、歩道に倒れ込む。
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限界っす! |
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行き倒れのヒト |
ほどなくしてツネちゃんが到着。
ツネちゃんはまた脚がつりそうになったらしい。
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スマホを向けるとまたもや変なヒト |
ケーキさんが不承不承起きる。
DHが始まるのでジャケットを着用。
トンネルを抜けると雨がぱらついてきた。
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ダウンヒルが始まるよ |
曇り空だが空は明るい。それほど振ってこなかったのが幸い。
路面が濡れることなく、坂を下ることができた。
山陽道の下をくぐり、国道2号バイパスを渡る。
市街地に入った。
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市街地だ |
340キロを走った。
残りは60キロちょっと。
あとは由宇のゴールまで平地が続く。
北東からの横風が強く感じられるようになってきた。
距離をこなしていくだけの時間。
都市部は退屈だなあ。
徳山、下松、光を過ぎる。
PC4は光の室積にある。
光市の中心部市街地から微妙に離れているのが、しんどさを増す。
直線路をだらだらと走る。
人家が途切れ気味になり、ようやく左手前にセブンの看板が見えた。
午前7時41分、365キロ地点のPC4セブンイレブン光市室積新開店に到着したのだった。
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ようやく最後のPC |
つづく
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