午後3時40分ごろ、155キロ地点の道の駅、蛍街道西の市。
走り始めから8時間40分。
300キロも半ばを過ぎ、そろそろ疲れてきた。
トイレの前に幸いベンチがある。
仮眠するか。靴を脱いで横になる。
目をつむる。
眠いわ |
北からの風が吹き抜けるのを感じる。
まぶしいので顔にキャップをかぶせる。
うぅ、汗臭い。
まあ、おれの臭いだから文句はいえないか。
おやすみ・・・
・・・・
・・・・
起きた!
20分ほど眠った。
うん、すっきりした。
わしのバッテリー充電完了!
だがEdge520のバッテリーが低下してきた。
フロントバッグに入れたモバイルバッテリーからの給電を始める。
走り出す。
準備オーライ |
寝ていた時にも感じたけど、いい追い風だ。
ちょっと休んだので、足が格段に軽くなっている。
30~40キロで巡航できる。
快調! |
日差しが濃い |
おれとしてはとんでもなく良いペース。
むっちゃ気持ちイイ。
道端に看板が立っている。
翌17日にあるツールドしものせきの案内看板だ。
明日はツルしも |
エントリー峠があることで有名な人気イベントだよね。
まだ参加したことないけど。
このコースを走るんだね。
まあ確かに走りやすいよね。この道。
豊田から菊川へ。
菊川の道の駅を右前にみつつ、右折し西進。
追い風が若干横からの風になる。
周囲は水田。
風にながれる煙 |
野焼きの煙が風に流れている。
店舗があるけど、クボタの農機具ショールーム。
車のショールームではない |
田舎ですのう。
ゆるやかな上り。
でも再び追い風になったので、25キロぐらいのペースで気分よく走れる。
自販機があったので一休み。
日陰に座り込んで飲んだコーラがうまかった。
コーラは正しい選択 |
小さな峠を越える。
下関へ向かってのダウンヒルだ。
さすがに都市部が近づいてきた。
周囲を走る車が多くなる。
下関へ下る |
午後5時31分、187.5キロ地点、PC3セブンイレブン下関田倉店に到着した。
締め切りが午後7時32分なので、ようやく貯金が2時間になった。
コーラありがとうございました!左はK代表 |
追い風のおかげだね。
地元のランドヌールからコーラの差し入れをいただいた。うまい。
「今から通る長府の街中は路駐が多いので気を付けて」と助言をいただく。
ありがとうございます。
おつかれです! |
PCにはサブイボさんやK代表の姿も。
15分ほど休んで1人で走り出す。
さらばPC3 |
今回はほんまに一人旅やなあ。
長府の街中はちょっと風情のある街並み。
ゆっくり腰を落ち着けて観光したい感じだ。
確かに路駐多いわ |
9号線に合流。
午後6時過ぎ。
太陽は西側にそびえたつ山の陰に隠れてしまった。
山陰を行く |
海沿いの日陰の道が続く。
左手には船が行き交う関門海峡。
船が行き交う |
海峡を越えた九州の山や建物は西日に照らされている。
潮の流れが速い。
海峡の中心部は川のように白波を立てて流れている。
海沿いにはごつごつした岩場が目立つ。
干潮なのかな。
正面に関門橋が見える。
次第に近づいてきた。
ほお、大きいのう |
右手に建物がある。
人道トンネルの入り口とな。
関門トンネルへの入り口だ。
昭和な空気漂うトンネルの入り口 |
料金は20円だった |
トンネルへ下るエレベーターで、クロスバイクの若い女性サイクリストと一緒になった。
なんでも小倉まで行くそうな。
がんばってくだせえ。
お約束の県境地点では互いに写真撮影。
撮影ありがとうございます |
おっさんと写ってもおもしろなかろうと、一緒に取るのは遠慮したシャイボーイだった。
関門トンネルは海底という風情には欠ける。
トンネルの窓から泳ぐ魚が見えるわけでもない。
てかそもそも窓はない。
昔の少年誌の口絵みたいにガラスのチューブ状だったらいいのにね~。
海底をイメージした青色でペイントされています |
車道が上に通っているので、車のゴーという走行音が結構響く。
観光客以外にも、地元の人の往来も多い。
中にはジョギングしている人も。
トンネルの九州側でくるっと転回していったので、何往復かするんだろうか。
Qシートでは「自転車を下りて走る」とあったので、今回歩いてしまったのは、もしかして指示違反?失格かw
エレベーターに乗る |
トンネルを出る。
ここで地元のランドヌールK氏と出会った。
九州ブルべを主戦場に走られているらしく、ケンセイさんとも知り合いとか。
ブルベがつなぐ縁ですなあ。
もうちょっとケンセイさんがゆっくりならお会いできたかもなのに。
タイミング惜しかったですね~。
写真を撮っていただいて別れを告げる。
Kさん、写真ありがとうございました! |
今から自宅のある行橋まで帰るとか。
で、あとから調べると行橋まで結構あるのね。
さすがブルベの人です。
陽が落ちていく。
トンネルを出てから海沿いを行く。
わしの陰が長くなる。
日暮れの風景 |
門司は陸からいきなり海。平地が少ないのな。
廃線の横を走って住宅地方面へ。
急な山の斜面にへばりつくように住宅地がある。その中の細い道を進んでいく。
まじですか、この道。
え?この道? |
昭和40年代ぐらいの造成のニオイがぷんぷんする。
いや、しかしこの道よく線引いたな。
知ってないと、絶対行きたくないわ。
お先真っ暗 |
つづら折りの道を上り切る。
標高100メートルぐらい。
切り通しになっていた。
ピークに到着 |
ここで走行距離が200キロを超えた。
時刻は午後7時前。
12時間で200キロか。
まずまずのペースで走れている。
結構な山道を下っていく。
山の中 |
ようやく平地に出た。
きれいな道路に出る。
トンネルをいくつかくぐる。
冬場にきたらいいかも |
道路にカニ・カキロードという標識が。
海は確かに浅瀬っぽい。
名物なのだろうか。
車が少ない |
橋を渡ると埋め立て地っぽいところに。
左手に港が。
フェリーが停まっている。
新門司港というらしい。
大きな倉庫や工場も建ち並んでいた。
国道10号を行橋に向かって走る。
田園地帯を貫いてつくったバイパス。
都市と都市を結ぶ幹線道らしく、道幅が広いが交通量も多い。
道の両脇に大型店が多い。
店がそこそこ多い |
そして元は田園地帯だけに水田も多い。
なので、羽虫が多い。
走っていると顔にばしばしと当たる。
走りづらい。
ふと振り向くと九州の西の空で夕焼けが終わろうとしていた。
暮れなずむ九州の空 |
今回の300ブルベ、終盤の100キロはほぼ平坦だ。
やったー平坦やーと当初は喜んでいたのだが、さにあらん。
平坦ってむっちゃ退屈。
とにかく退屈。
進んでも進んでも平地。
しかも夜になってきて、周囲の見通しもきかない。
飽きてきたし、腹も減ってきた。
そろそろウマイもの食いたい・・・
左右をウオッチしながら進んでいく。
苅田というまちの手前にたどりついたところで、左手にラーメン屋発見。
滑り込む。
午後8時前。222キロ地点。
わしのラーメンタイムが始まった。
ふつうのとんこつラーメン |
つづく
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