2016年7月24日日曜日

BRM702岩国400キロ その7

午前3時29分。
304.9キロ地点のPC4ローソン徳地堀店。
ここのクローズ時間は午前4時20分。
50分しか貯金がない(;_;
PCごとに貯金を意識しながら走ってきたけど、ついに1時間を切った。
PC3美祢での貯金が1時間22分だったので、さらに状況的には追い詰められていることになる。
だが、まだ貯金はある。

ちなみにこの区間の平均時速は13.2キロという(^-^;
夜になるにつれて遅さが加速している。
峠を二つ越える厳しいルートだったしね。

どなたかのバックショット。お疲れですのう。

でもその時は、そんなことも考える余裕はゼロ。
たちまち補給する。
何を買ったかなど全く覚えていないのだけど。
抜け殻のわしたち。
抜け殻のケーキさん。


この時間、なぜか撮影隊のみなさんがPCにいらっしゃった。
弱者救済の意味もあるのだろう。
AJ広島の動画にしっかり映っていた。
何度もいうが、この動画まことに素晴らしい。
是が非でもご覧あれ。

再び走り出す。
ここからは来た道を戻る。

次第に夜が明けてくる。
空が明るくなってくる。
でも、わしらは眠くなってくる。

ケーキさんもこの間、意識朦朧として走っていたらしい。
この場にいないken2さんたちに「わしと替われ!」と毒づきながら、わしの背中を追っていたという。
すんませんな。こんな愚行につき合わせて(^'^)

まだ島地川ダムへの上りが残っている。
徳地からダムへのとっつきまでが結構、距離があるのだ。
だんだん眠くなってきた。
ケーキさんは島地川ダム付近に休めるところがあるって言ってたけど。
あかん、もうダメ。

右手にバス停があった。
この地では珍しい。
ここで休むこと決定!

払暁の道。
たちまちバス停に寝転ぶ。
ケーキさんがベンチに。
わしは面倒なので地面に。
タイマーを仕掛ける。
おやすみなさい。

寝ているのか寝ていないのか。
ケーキさんのいびきが聞こえる。
心拍が次第にゆっくりになっていく。
わしもいびきをかいているのがわかる。
意識が裏返る。

起きる。
さあ行こう。
ケーキさんによると、ほかの参加者が同じ場所で休んでいたらしいけど、分からなかった。
さよならバス停ホテル。
どんな高級ホテルよりも素晴らしい!

アジサイの咲き誇る山里の道。
そこを見ながらダムへの上り坂を行く。


あまりきつい斜度がなかったのが幸いだ。
心拍が上がらないように注意して、足にも負担をかけないように上る。
山に霧がかかる。
ダム来ました。

意識ありますか~~。

島地川ダムを通過する。
しばしの上りを耐えると、周南市の須々万地区だ。
ここからはほぼ高原地帯。
大きなアップダウンはない。

進む。
進む。


夜が明けた。
夜を越した。

まっすぐな道が来た。
うわ、むっちゃ気持ちいい。

真っすぐです。

叫んでいた。

体はボロボロなのに、心は喜んでいる。
思わず叫んでいたよ。

ケーキさんも頑張っております!

進む。
前にほかのバイクが見えた。
前に参加者さん発見!

元気ならテンションが上がって追いつこうとするところだけど、ここはもう無理。
追いつけない。追いつかない。


小さな丘を越え、下松へと下っていく。
途中でジャケットを着るケーキさん。
下松へ下る


ダム湖がまた見える。
米泉湖っていうらしい。
朝の湖はさわやかで。

でも、止まる暇はないわけで。

ランニングする人たちもいて、さわやかな雰囲気だ。
わしたちはそんなことも関係なく、進むだけだったけど。

坂を下って、下松の街に入る。
立体交差やら、でっかい道路やら、街ですわ。
早朝の街を東へと進む。
下松の街を行く。

日曜の朝。
交通量はそれほどではない。
コンビナートで有名な場所だけに、道路の右手にはいろいろな工場が現れる。

工場がなくなった。
下松から光市へと入る。
平坦路。そんなに速いペースで走っているつもりはないのだが、ケーキさんが遅れ始める。
わしもケーキさんも限界ギリギリなのだ。
限界MAX!

このちょっと前から尻が痛い。
左足首も痛い。
さすが300キロを越すと、そのダメージは容赦ないな。
時折、無意味にダンシングを交ぜて走る。
そうしないとケツが耐えきれない。

午前7時を過ぎると、陽も上がってくる。
じわじわと気温も上がってくる。

まだか、まだか。
ようやく来た。
PC5、セブンイレブン光市室積新開店である。
364キロ地点。
買い物をしてレシートをもらう。
3日午前7時32分。
ようやくここまで来た。

空がまぶしい。

つづく。

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