2016年7月13日水曜日

BRM702岩国400キロ その3

PC1のPC1ローソン徳地堀店。
80キロ走ってようやく一つ目のPCか。
さすが400キロは違うな。
200キロ、300キロだと、PCさえカバーしとけば補給はなんとかなるが、400キロはそうはいかない。


そういえばお昼時か。
おなかも減ってきた。
がっつり食べるか。
で、ミートスパを購入。

ミートスパmgmg

購入しているうちに空模様が怪しくなってきた。
雨が降り始めた。ありゃりゃ。


そうそうこの辺でEDGE520Jがケイデンスを拾わなくなってきたのだ。
コンビニで電池を変えてみたのだが、うまくいかず。
今回の旅は結局ケイデンスの記録をほとんど取れなかった。


屋根のあるところで食事をいただいていたら、徐々に雨脚が弱まってきた。
25分近く休んだ。
これならいけますいね。
山口弁になって、走り出す。
おや、行く手には怪しい怪しい黒雲が。

怪しい雲キター


PC2までに荷卸峠、鳳翩山を越す大峠、秋吉台という三つのヤマ場を迎える。
まずは荷卸峠である。
山口市徳地から山口市仁保へ抜ける峠だ。
ちなみにわしは若かりしころ、この地に勤務していたので、よく知っている。
峠の大変さに、途中で荷物を降ろして休みたくなるような峠ということだと理解している。
かつて仕事で幾度も走った道を、今は自転車で走っている。
なかなか得難いシチュエーションではないか。


上り坂が始まる。
と、思ったら雨脚が強まってきた。
ケーキさんに断ってストームクルーザーをジャケットだけ着る。
ジャケを着ると暑いので袖まくり。
前ファスナーも開けて風を取り入れる。


着ないと濡れる。
だが着ても汗で蒸れて濡れる。
ストクルの撥水が効いていないので、雨が布地に染みてくる。
う~~ん、微妙だ。


左手に中国道を見ながら、じわじわと高度を稼ぐ。
ここの峠の標高は280メートル前後。
それほどきつい坂ではないが、約4キロ延々と上りが続く。
しかも雨。
それだけできつい。
25分ほどかけてピークに到着。
そうそう道路わきに駐車スペースがあったよね。
山口市仁保に向けてダウンヒル。
雨雲を抜けたのか、雨が止んできた。
道は広く、車も少なく、走りやすい。
山口の道路のいいところだ。


坂道が終わると、正面に巨大なパラボラアンテナ群が見えた。
KDDIの山口中継所である。
ちなみに写真はありません。
デジカメが不調でこの辺、写真が撮れていないのだ。


右手に道の駅が見えてきた。
交差点を過ぎると、有名ラーメン店「侍」も。
繁盛していましたよ。


山口市内へは小さな峠を越える。
その前にKDDIの前の自販機に立ち寄る。

仁保で補給

あの道の奥にKDDIが

ひと山越えるたびにボトルが空になる。
補給して、着ていた雨具を脱いだ。
雨具は濡れたままサドルバッグに突っ込む。
せっかくの防水も台無しである。
かさが増えているので、バッグの口をロールアップして閉めるのにも難儀する。
Edgeの記録ミスにもここでようやく気が付いた。
荷卸峠分がまるまる、都合15キロ近く記録できなかったことになる。
これからは距離の数字に15キロたさないといけない。


天候が回復してきて、気温が上昇してきた。
Edgeによると気温は30度近い。
冷えた飲料がうまい。


仁保からの小さな峠を越し、宮野地区に出る。
ここから国道9号バイパスへ合流だ。

国道9号へ合流

お疲れですのう

片側2車線の広々とした道路を南西へ突き進む。
わしが山口市にいたころはバイパスは途中までしか開通していなかったなあ。
ずいぶんと風景が変わっている。


大きなトンネルを抜ける。
山口市中心部が近づいてきた。
右手に山口市で唯一の産業ともいえる県庁のビルが見える。

県庁だ!

左手にはホタルで知られる一の坂川の流れも。

一の坂川だ!

県庁を過ぎると、わしの住んでいたアパートの近くを通る。
実に懐かしい風景だ。
再建されたサビエル記念聖堂の2本の尖塔も見える。


吉敷地区に入る。
そろそろ山タイムが近づいてきた。
この辺は街中なので、店が多い。
道端の店で飲み物を補給する。
再び走り始める。
山への交差点で止まっていると、後ろから見知った顔が。
こなきさん。あれ?抜かされていたはず。
「交差点を間違えるところでした。ありがとう」というお礼の言葉。
いやいや、たまたま昔住んでいて土地勘があったもんですから。
それにeTrexさんがこっち行けと言ってるし(^_^;)
後で確認したところ、派手なコースミスをやらかされていたようで(^-^;
納得です。


9号バイパスを横断し、国道435号に入る。
こなきさんは補給のため離脱。
わしとケーキさんは鳳翩山(ほうべんざん)越えへのアプローチに向かう。

吉敷なう

左手に中原中也のお墓への案内看板が。
右手にはランチで通った喫茶店が残っていた。


次第に斜度が増す。
峠が始まった。

登坂~。気温も登坂~。
「大峠」というらしい。
その名前は覚えていなかったな~。
わしがいたころと違って、こちらも道路改良され、まっすぐな坂がズドーンと上がっている。
車は走りやすいが、自転車乗りの心をぼきぼき折ってくれるタイプの坂ね。
しかも暑い。
心拍も150前後の高さをうろうろ。
この峠は今回の道中で、最もヘビーだったと記しておこう。


坂は続くよ、どこまでも

過ぎ去りし君


この峠、山口の自転車乗りに人気あるみたい。
対向車線をサガン乗りしながらダウンヒルしている人がいたし。
道がいい山口ならではだな~。
広島じゃ、慣れた道じゃないとあの乗り方はできん。


この上り坂でさくっと、こなきさんに抜かれました。
すごいなあ。
わしら二人も、どうにかこうにか標高約300メートルのピークに到着。


トンネルを抜け、美祢市に入る。
秋吉台に向かう。



ここで雲行きが怪しくなってきて、急に土砂降りに。
たまらずトンネルで雨宿り。
路上に白いものが見えるほどの雨なのに、みんな構わず走っている。
10分ほど待って、弱まってきたので雨具を着て出走した。


10分ほど走ったか。
また激しい降りに。
道路が水浸しで川のようだ。
こりゃ、たまらん。
二人でバス停に避難する。



ここでも抜かれたし。
5分ほど待つと、心持ち雨が弱くなってきたので走り出す。
すぐに秋吉台への上り口に着いた。
雨はほとんど止み、晴れ間がのぞいている。


上りなので雨具を脱ぎ、サドルバッグに突っ込む。
さ、上るか。秋吉台に。


晴れて太陽はでているけど、雨がまだパラパラと降っている。
右手にお稲荷さんがあった。
秋吉稲荷宮というらしい。


ケーキさんが「晴れるようにお願いしましょうか」という。
「狐の嫁入りっていうくらいだから、たぶん無理じゃない?」と返答。
ケーキさんも納得したようで(^-^;
雨で濡れた道路をじわじわと上っていく。




車では幾度か来たことあるけど、自転車では初体験だな。
しばくは面白くもない上りが続く。
道に日が反射する。



そして、歓喜の時が来た。
うおお。
絶景や


おお。


なんじゃこりゃあ!



青空と緑の草原。
カルスト地形特有の白い岩たち。


雨上がりのおかげで、緑の草はいきいきと輝いている。


おおおおおおお。
わしらは今、絶景の中にいる。




トトロが住んでいそう


貧脚でのんびり来たがゆえにこの景色に出会えたのだ。
貧脚の神に感謝しよう。
貧脚ブラボー。
ビバ!貧脚!



健脚のみなさんはこの絶景に出会えなかったでしょ。すんませんな~~。
アップダウンもあったのだが、どうでもよくなった。
それほどの素晴らしい瞬間だった。
秋吉台をコースにセットしてくれてありがとう!



坂を下っていく。
絶景もそろそろおしまい。
谷を通過し、下り坂に向かう。
下り坂を終えると、秋吉台サファリランドの入口が。

サファリランド入口です


通りすぎて左折する。
秋吉台の山を越えたので、またもや飲み物が怪しくなってきた。
道端の自販機で飲物を補給する。
自動販売機ありがたいなあ。ほんま。


下り基調の道を長門市三隅に向かって走っていく。
そばを流れる川は、泥色に濁って荒れ狂っている。
上流のほうは大雨だったのだろう。



また雨がパラパラと降ってきた。
やれやれ。


国道191号と合流する。
PC2に到着した。


午後4時58分、スタートから8時間58分。
154.9キロ地点のセブンイレブン長門三隅町店である。
つかれた~~。

つづく。

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