2016年7月11日月曜日

BRM702岩国400キロ その2

7月2日早朝。
わしと相棒のケーキさんは岩国市由宇町の潮風公園みなとオアシスゆうにいた。
人工のビーチがあり、夏場は大勢の海水浴客でにぎわう観光スポットである。


だが、この日は自転車で長距離を走ることに異常な執念を燃やすステキな変態さんたちでにぎわっていたのだった。
BRM702岩国400キロ。
山口県内を東西に縦断し、カープの2軍球場のある由宇町から西北端の角島まで行って帰ってくるという素敵な素敵な400キロ、制限時間27時間の旅なのだ。


わしら二人の400キロブルべへのチャレンジは初めてだ。
わしは300キロと200キロ、ケーキさんは200キロをそれぞれ完走したことがある。
今年に入ってから、わしは200キロライドを3本、ケーキさんも2本こなしている。
しかし400キロは未踏の領域なのだ。
経験したことのない距離の先に何が待っているのか。
それを確かめようと思う。


出発は午前8時。
1時間前にはスタンバイOKだ。
3回目のAJ広島主催のブルべともなると、見知った顔もちらほら。
ごあいさつし、健闘を誓い合う。
ブルべならではの機材話に花を咲かせるのも楽しい。

BOMAにREC-MOUNTかっこいい!

おや、見知った顔が。今回は一緒に走れませんか。
今回の会場で異彩を放っていたのが、ドローン撮影隊だ。
モニターを見ながらの撮影風景にランドヌール、ランドヌーズも興味津々。

興味津々のみなさんです。

今回の映像はAJ広島のホームページから紹介されている。
ぜひとも確認してほしい。
素晴らしい美しさなのだ。
わしたちがまるでツールの選手にでもなったかのような錯覚を感じるほどだ。




今回のわしの相棒はもちろん一号機のウノさん。
タイヤはつい最近替えたばかりのミシュランPRO3Raceの23C。
25Cから交換したのだが、ずいぶん漕ぎ出しが軽くなった気がする。

ウノさん、今回も頑張りました。

400キロをパンクなしで乗り切ってくれた。


サイコンはガーミンのeTrex20とEDGE520J。
etrexは常に地図を表示させ、コース全体の道案内を担当する。
久しぶりに使ったので、コース案内モードになるまで30分ほど四苦八苦したのは秘密ね。
ハンドル周りはこんな感じ。

右上がeTrex20、左下がEDGE520Jね。ずらさないとボタンが押せないのでした

520Jはサイコン数値表示とログ記録を担当。
今まで使っていたキャットアイのステルスよりも、はるかに電池の持ちがいいので、安心して記録係を任せられた。
「ロングライドで安心して使いたいから」という理由で購入を決断したのだが、それに見合った価値はあったと思う。
ただ途中で操作ミスをして15キロほど記録抜けしたのと、途中からケイデンスセンサーを拾わなくなったのが残念だった。
操作にもっと習熟しなくてはいけないな。


フロントライトは通勤にも使いまくっているキャットアイのVolt300を2灯、ハンドルに吊り下げた。
ヘルメットには手元を照らすヘッドランプを装着した。
リアライトはこれまた通勤用のOMNI5を3灯準備。
一つはチェーンステーに固定。一つはサドルバッグの後ろに、残る一つはヘルメット後部につけた。
ライトの取り付けベルト部分にダブルクリップを引っかけ、A5判に縮小したキューシートをビニールケースに入れ、はさんで固定した。


梅雨時期ということで雨具も用意。
ジャケットはモンベルの旧型ストームクルーザー。
パンツはスーパーストレッチ サイクルレインパンツ。
スーパーストレッチ素材のシューズカバーも用意しておいた。


ボトルはダブルボトルで。
1本はドリンク用、1本はかけ水用に真水を入れた。


サドルバッグはブルべ定番のオルトリーブ防水サドルバッグL。
後輪の泥除けも兼ねている。
バッグには替えチューブ2本とパンク修理キット、工具などを入れた。


服装はいつものMCRジャージ。
ブルべ会場でも非常に目立つのだ。
下着はモンベルのジオラインLWの長袖。
アームカバーも兼ねている。
汗切れが抜群なので、体がいやな冷え方をしないのがいい。
トップチューブバッグにはモバイルバッテリーとカメラを。
バイクラの付録のストレッチポーチをトップチューブから吊り下げ、補給食を入れた。
400キロを走り抜く装備はざっくりこんな感じだ。
重くなるので、輪行袋は持たなかったけど・・・。


7時半からブリーフィング。
AJの代表さんや近畿のランドヌールたちも参加しているという。
女性もいらっしゃる。
和やかな雰囲気だ。


みんなのバイクが出入り口付近に集まる。
そして午前8時、スタッフさんたちに見送られ、400キロの旅が始まった。
行ってきます!


ドキドキ♡

撮影・カタヤマさん


由宇の街中から左折し、川沿いに内陸部に入っていく。
途中から山沿いに向かい、由宇球場へ抜ける道を行く。
結構な上りが続く。
まだ序盤、無理せず淡々と上っていこう。
このへんはまだ他の参加者と走っていられる。
次第にばらけていくのだが。
球場のそばを通り、国道437号に合流する。
この辺で大型トラックがすごい勢いで、すぐそばを抜かしていった。
ゴウ!と風にあおられ、車体が揺れる。肝が冷えた。
もうちょっと優しく運転してもらいたいよね。
トンネルを抜け、玖珂方面へ下っていく。



カーブを曲がる

のどかな田園地帯を走っていく。
心配されていた天気はなんとか曇りで踏みとどまっている。
太陽が出ていないので、気温も25度前後とそれほどでもない。
今のところサイクリング日和だ。
他のランドヌールたちとトレインを組んでの快走が続く。


周東町で国道2号を越え、山間部へ分け入っていく。
行く先には雲がどんより。大丈夫か?




道端の家で姫路城発見!
おじさんに聞いたら3年かけて作ったそうな。すごい!

3年がかりの力作。
雰囲気のいい石橋があったので、立ち寄ったり。
この辺はまだ体力があったので、行動に余裕が見えるな(^_^;)


石橋をたたいて壊す。


道はだんだん山の中へ。
いい感じ。

ええ感じ

時に車も
高度も徐々に上がっていく。
須々万に抜ける標高約440メートルのヤマ場へと向かっていく。


で、山里にいきなりそびえたつ巨大なビル。
おお、これが噂の獺祭ビルか。


鄙には稀な高層建築。平屋じゃためなの?


道路わきには冷蔵庫もあり、冷気が白く曇っている。
わしらの進む道は獺祭とは反対の方向。

さよなら獺祭。今度のも。
淡々と上る。
目の前に右の方へ上っていく黄色いガードレールが。

坂道来ましたか。
自転車が上っているのが見える。
道路の下をくぐって、ループ状に回る。
ここから国道376号だ。
きつくはないが長い坂道だ。
先が見えるこういう坂道は地味に応える。


みんな頑張っている
道は源九郎山を巻くように通る。
なんとかピークを通過。
時間は午前10時。距離は37キロ。
上り込みで時速18キロで走れているし、まずまずか。
ケーキさんも問題なく付いてきている。


ここからは標高300メートル前後の高原地帯を行く。
アップダウンをこなしながら進む。


道端にお地蔵さんが。
自転車を止め、ケーキさんと道中の安全を祈る。

お地蔵さま、よろしくお願いします
376号から国道315号に右折する。
走り出して2時間半。
そろそろドリンクの量が減ってきたので、目の前にあったローソンに突入した。
PCではないが、ほかのランドヌールも休んでいる。
わしはドリンクとスイーツを補給。
5分ちょっと休んで再び走り出す。


アップダウンが続く。
道は315号から左折して再び376号になる。
そろそろ徳地に向かってダウンヒルになるはずなんだけど、なかなか下り坂は現れない。




おや、ようやく下りか。
11時過ぎに島地川ダムに到着。

ダム湖キター!
堰堤からは勢いよく放水されている。
雨が多いので、満水状態なのだろう。
ダムの堰堤が道路になっていたので、ダムを渡る。
ここからはしばらく九十九折の下り坂が続いた。
途中、あじさいのきれいな場所があったのだけど、写真撮り忘れたなあ~。


島地川沿いを下って、西に進んでいく。
景色が次第に開けてきて、田園地帯になる。
お、写真撮っている!ポーズ♪

撮影・カタヤマさん

撮影・カタヤマさん

撮影・カタヤマさん

eTrexの導きにしたがって、走っていたのだけど、この辺で方向感覚が狂っていたようだ。
広島人は川が南へ流れるという先入観があるので、北やら西やらに下っていると、変な感じがするんだよね。


ようやく到着。


そして午前11時51分。出発から3時間51分。
79.9キロ地点のPC1ローソン徳地堀店に到着したのだった。
今のところ、グロスで時速20キロはキープできている。
このペースで進みたいところだ。

つづく

2 件のコメント:

  1. 姫路城もお地蔵さんも気になったのに撮影し損ねたのよね。
    視点が一緒だわ(笑)
    続き、最後まで期待して待ってますよwww

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    1. 了解です(^^)
      ブルベ同様、ブログもスピードより完走重視で。

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