加計を出発したわれわれ浜田往還の一団。
まずは温井ダムへの緩やかだが長い上りに挑む。
ここで足を使うと後に響くので、ゆっくりとね。
雲が切れそうな気配もあるのだが、雨は止まない。
走りにくくて嫌いな場所だが、きょうばかりは濡れないので、非常にありがたい。
ペースが合うメンバーとおしゃべりしながら、上っていく。
この時間がいいよなあ。
ペースの速いうさぎさんチームが、わしらを追い越していく。
はた目には実に軽やかだ。
思わず追いたくなるが、ここはぐっと我慢の子。
ケーキさんは去年、付いて行ってえらい目にあったのだ。
温井ダムの坂をこなし、少し下る。
滝山川の渓流を右手に見ながら、王泊ダムへの上りが始まる。
谷沿いの道には洞門が多い。
山肌を見上げる。
霧雨に打たれた新緑のなんと瑞々しいことよ。
洞門の中は、ところどころ舗装が直されたところもある。
と、後ろタイヤが変だ。
やけに振動する。
パンクだ。
そういえば出るときに・・
スローパンクだったのか。
がっくし。
速度が遅い上りで気付いてよかった。
ダウンヒル時だったら危ないところだったよ。
チューブ交換に着手する。
タイヤを外し、替えチューブを入れ、携帯ポンプで空気を入れ始める。
フロアポンプと比べるとなかなか入らない。
正直しんどい。
途中、ケーキさんにも替わってもらう。
5気圧ぐらいは入ったかな。
と、そこへM木さんの乗るサポートカーが登場。
こ、これは救いの神か?
ところが「ごめ~~ん、フロアポンプ忘れちゃったのよ。駐車場までは持って行ったんだけどねえ」とにこやかに。
がくっと力が抜けるわしたち。
ま、ないものんは、しょうがないようねえ。
あ、そうだ。
お手数ですが、パンクしたチューブの処分お願いしますm(__)m
何回か修理して使っていたものだったし、もう寿命でしょう。
今回のパンクも修理跡からの空気抜けだった可能性もあるし。
20分くらいは使っちゃったかしら。
かなり抜かれてしまった。
ケーキさん、お待たせでした。
追いますか。
再び走り始めたわしら。
しかし雨は相変わらず、降り続いている。
て、いうか、だんだん強くなっていないか。
王泊ダムの吊り橋を渡る。
ふだんならここで一服するところだが、通り過ぎる。
ダム湖右手に見つつ、じわじわと高度を稼ぐ。
雨は降ったりやんだり。
晴れ間、なかなか来ないなあ。
ウインドブレーカーを着たり脱いだりしながら走る。
いくつかの丘を越え、ぞうさんカフェを過ぎる。
霧は晴れる様子がなく、雨もスプレーのようにわしらを濡らす。
10時20分過ぎ、ようやく霧にけぶる大佐山に着いたのだった。
つづく
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