2018年12月2日日曜日

広島一周ブルベBRM1027広島600kmはDNF その4 晩秋のリグレット編

どうも、たっかんです。今回もよろしくです。

午後1時過ぎ、123キロ地点のPC1ローソンフタバ図書大竹店に到着。
ここで迎えてくれたのはモリリンさん、ノダカナさん改めノダQさんコンビ。
なんと今回、ここに私設エイドを設けてくれたという。
心意気がうれしいじゃないか。
お、ノダQ号にチンクの旗が(撮影・モリリン)


それに柳井から自走で来た山口組のタヤさん。
寝坊でDNSしたらしいオカさん。
AJ広島撮影隊のK兄も。
あ。タヤさん写っていない!すんません('ω')


締め切り時間が14時16分だから、貯金は1時間以上ある。
なのに、だのに、わしらがすでに最後尾だとか。
わしらはラーメン食っていたとはいえ、みんななんて速さなんだ。


先般公開されたK兄監督による神動画(大変すばらしい)によるとだね。



「重役出勤ですね」との質問に対し、
「本命は後から来るんよ」と抜け抜けと答える腹の出たオヤジの姿が・・・
なんというか身の程をわきまえないというか。
う、恥ずかしい・・ちょっと後悔
われながら気の利いたことを言っているな(AJ広島の動画13分30秒付近から)


補給を済ませ、店の外へ。
モリリンたちの私設エイドでお菓子や飲み物をごちそうになる。
いやあ、休まるわ~。
みなさんの顔を見て、元気をもらいました。
本当にありがとうございました。
わしら的にはいいペースなんですよ。でもドベですか、ああそうですか。


そしてRyuta19さんとは予定通りここでお別れ。
大竹から輪行して山口方面に帰宅されるそうな。
そのまま自走で行ってもいいんですよ(^_^;)


STRAVAで振り返ってみたら、PC1までの走行距離が125.8キロ。
キューシート上が123.71キロだったか、ほぼ2キロの誤差だった。
実は今回、このPCごとの誤差を記憶していなかった。
PCに入るまでは、「誤差を測らないと」と思っているのだが、PCに入ったとたん、安堵感のあまり、忘れてしまうという。
これが後々の禍根につながるのだが(フラグ)


20分ほど休んで再出発。
来た道をちょっと戻って、左折し山側のトンネルに向かう。
さ、ここから山岳のスタート。
今回の広島一周ブルべの本領発揮だ。
トンネルを抜けると、小瀬川沿いに出た。
小瀬川は県境なのだ

小瀬川は中流まで山口県と広島県の県境になっている。
広島県を出ないで600キロ走るという、一周ブルべを体現する区間なのだ。


谷合の国道186号を小瀬川上流に向かって走る。
しばらくすると上りが始まる。
弥栄ダムへの上りだ。


それほどの斜度ではないが、じわじわと続いていく。
この調子で、標高800メートル近い吉和まで40キロ以上上り続ける。
四国の山々よりは穏やかだけど、振り返るとなかなかのもんだ。
弥栄ダムや


弥栄ダムを過ぎる。
トンネルや覆道がところどころにある。
歩道を走っていたら、進行方向に沿って割れ目があり、タイヤを取られて危うくはまりそうになった。
ケーキさんは、割れ目よりも割れ目に慌てふためく、わしの反応に驚いたらしい。


弥栄峡を過ぎる。
三倉岳の西側を行く。
大竹から廿日市へ


大竹市から廿日市市に入る。
高度を上げるとともに、木々の紅葉の比率が増える。
山々が色鮮やかになっていく。
頑張って上る

そして気温が徐々に下がってきた。
大竹では20度以上あったのに、10度台前半になった。
ずっとこの気温ならなんてことはないのに。
それなりの備えをしたつもりだが、夜が恐ろしい。


だらだら上りが続く。
ようやく見覚えある風景に出た。
廿日市市津田の県道30号線分かれだ。
ここを右折して下ると、おなじみ岩倉ファームパークキャンプ場がある。
もちろん直進して、小瀬川沿いを上る。
ここからは走りなれた道だ。
勝手知った道とはいえ、上りは楽ではない。
というかしんどい。
川沿いのレストランやカフェには目もくれない。
小瀬川の渓相が次第に荒々しくなってきた。
清流から渓流へ。
滝と落ち込みとが交互に階段状に現れる。
斜め前方に視線を落として、黙々とペダルを回す。
と、ヘルメットにガツンという衝撃が。
驚いた~!
どうやら道路わきの木が路肩までせり出していたようだ。
しっかり前見ないとあかんね。


大分上ってきた。
道の駅スパ羅漢の案内看板がある。
あそこで休むとするか。
と、後ろから白いSUVが抜かしていった。
なんか見覚えあるよ。あの車。
路肩にさっきの車が停まっている。
AJ広島のfuk@副代表や!
おいーす(撮影・fuk@さん)


山口方面からわざわざ応援に来てくれたのね。
なんでも広島でこなき氏らと肉肉ランチを楽しんでからの登場とか。
ええのう。
まあわしらもラーメン飲んだし、ええか。
「冷えてきましたねえ。さっき吉和まで行ってきたけど、8度ぐらいでしたよ」
まじか。
ありがたいようなありがたくないようなクールなニュースありがとうございます。
まあ励ましの気持ちがとってもホットなんで、大丈夫ですよええたぶん・・
fuk@副代表に別れを告げ、道の駅で一休み。
時刻は午後3時半。


なんかうまそうなものを焼いていたけどここは我慢。
この道の駅、スパ羅漢というだけあって温泉がある。
ケーキさんと「温泉入って帰りますかww」と軽いジョークを飛ばしあうけど内心ほんまにそうしたい気持ちもある。
止まっていると体が冷える。
トイレに行って、缶コーヒー飲んで再出発。

缶コーヒーがうまい
標高が高くなってきた。
空が近くなってきた。
淡々とね

視界が開けた。
飯山の集落だ。
いつも思うけど、隠里感が半端ないここ。

夕方の日差しだけど、ほんのり暖かい。
また上ること10分。
ようやくピークの国道186号・国道434号分かれに着いた。
ようやくピーク

STRAVAによると標高774メートル。
気温は7度!
うん、冷えてきたね。
ここからしばらく下りが続く。
吉和IC方面に向かう。
さすがに体が冷えてきた。
道端に立派なバス停がある。
あそこでジャケットを羽織るか。
ログハウス感あるバス停


足の冷え対策でシューズカバーを装着。
そしてブルベエの定番、ゴアレインジャケットを着用。
これでもうしばらく戦える。
シューズカバー着けて

ジャケット着てOK


クヴェーレ吉和の前を過ぎると、道はぐっと絞り込まれて狭くなる。
養魚場を過ぎると、道が細くなる

時刻は午後4時15分。
こなき氏の事前走行レポには「紅葉狩り客に注意」とあったけど、わしらが通過する時間には、さすがにどなたもいらっしゃいませんでしたわ。
「走行注意レベル4」って看板がある。
レベル5はなかった

広島県独自の標識らしく、がけ崩れや落石の危険性が高い道路の上位10%に適用されるそうだ。
一番危険ってことね。
加計周辺の国道191号で見かける標識なので、気になっていたのだ。
まあでも初見でレベル4って言われても、なんじゃこりゃってなるよね。
ちょっと表示が不親切かな。

鬱蒼とした杉林の中を行く。
路面はそれなりによろしくない。
同じ吉和の中津谷川沿いは鋭くとがった小石が散乱している。
こちらは林に囲まれているのでまだましか。
立野キャンプ場前を過ぎる。
橋を渡って左岸へ。
減水しておるなあ


おや、立岩ダムの水がずいぶんと少ない。
秋になって晴天が続いているからね~。
ダム湖沿いの道はほぼ平坦。
道も狭いし、あまりスピードは出ない。
ダムの堤防に着いた。
周囲がそろそろ薄暗くなってきた。
明るければ紅葉も鮮やかだろうに


ライトを点灯する。
長く暗い夜の開幕だ。
右手を流れるのは太田川。
川音は聞こえない。


路面は悪い。
ところどころ水も出ている。
無理はできない。


と、後ろにケーキさんがいない。
止まって待っていると、追いついてきた。
なんでも路面に自転車のグローブを見つけたらしい。
ええ、この薄暗いのによく見つけたよね。
わしは全然気づかなかった。
まあ、これでギリギリ隊らしく、しんがりとしての務めを果たしたね。


ひたすら下る。下る。
きつくはないがダラダラとした下り。
悪い路面。
迫りくる夕闇。
スピードが上がらない。


ダムから約30分。
人家が見えてきた。
ようやく戸河内の町だ。


国道191号との出合い。
一人のランドヌールが通り過ぎて行った。
手を振って合図する。
ここからPCはまだ数キロある。
もしかしてさっきの人がわしらの前の人か。
右折して、PCのある戸河内IC付近へ向かう。
見慣れた山里の風景。
立派なバス停がやけに魅力的に見える。


トンネルを抜けると、右手にポプラが見えてきた。
PC2だ。
駐車場に入る。
やっぱり誰もいない。
さっきの人がわしらの前走者か。
兎にも角にも午後5時57分、199.42キロ地点のPC2、ポプラ戸河内インター店に着いたのだった。

つづく。

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