9日午前0時47分、202.94キロのPC4ファミリーマート福山駅家町店に到着した。
雨は降り続いている。
ドリンクだけ買って、滞在10分足らずで出発する。
今回のコース図ね。
PC4からPC5までの74キロ。
標高300メートル級の山を二つ越す。
平坦続きの今回の300キロの中で、文字通りヤマ場になる。
駅家から新市へ。
24時間スーパーのハローズ発見!
 |
486名物の連続ハローズ |
新市から府中へ。
ハローズ発見!
府中市内に突入。
ハローズ発見!
ハローズのおかげで暗闇の中でも、どの場所にいるのか分かるという(^.^)。
雨は強いままだ。
雨宿りして仮眠できそうな場所の心当たりがあるので、二人に眠くないかどうか尋ねる。
正直、雨の中を走り続けるのが、ちょっとしんどくなってきていたのだが。
二人とも大丈夫とのことなので、もうしばらく先へ進むことにする。
終盤の山岳地帯に入る前に、ひと休みできる道の駅があるので、そこがたちまちの目標かな。
高木のハローズを左手に見る。明るいわ~。
旧宅のそばを通り、市役所前を過ぎる。
目崎のバス車庫を過ぎると、右手に山が迫り、人家は途切れる。
左手には芦田川が流れている。
川面は見えないが。ゴーゴーという水音は聞こえる。
路面に落石がないか、気を配って走る。
がけ崩れの名所だからな~。
父石で芦田川に架かる橋を渡る。
御調方面に向かって進む。
ここからは御調川沿いをさかのぼる。
雨に加えて風も強まってきた。
しかも逆風だ。
平地なのだが、20キロ前後でしか走れない。
大きな雨粒が顔に容赦なく当たる。
雨具の肘部分に水が溜まってきた感触がある。
びしょ濡れだ。
普段の1・5倍くらいのペースで体力が消費されていく。
御調川沿いを走る田舎道が続く。
府中市から尾道市御調町に入る。
中国横断道尾道―松江線の下を通る。
はるか上に高架道が走る。
ここじゃ、雨宿りできんよなあ。
家の灯りが増えてきた。
そろそろ道の駅くろすろーど御調だ。
ここで雨宿りがてら、休むことにする。
午前2時前、ほうほうの態で道の駅に逃げ込んだ。
 |
雨具を干す(乾かないけど) |
この時間帯は本当に厳しかった。
休めるのが、こんなにうれしいことはない。
ひさしの下に眠れそうなベンチを見つけた。
自販機にホットドリンクがあるのも確認した。
気温は確か16度前後。
思ったよりも冷え込んでいないのが救いだ。
サドルバッグの中から、タオルと着替えのメリノウールの長袖シャツを出す。
雨具を脱いで、ジャージもシャツも脱ぐ。
体を拭いて、水分を取る。
シャツを着る。
さらっとして気持ちいいっ!
濡れていないだけで、こんなに気持ちいいとは。
下半身はそのままなのだが、それでも天国到来。
シャツ一枚なのに、横になっても寒さは感じない。
ガチオ君に20分のタイマーをセットしてもらって横になる。
おやすみなさい。
意識はある。
が、寝ているだけで体は休まる。
すぐ20分経過。はやっ。
時間は3時半ごろ。
スマホのレーダーで雨雲の動きを確認したガチオ君が「あと30分も休めば雨雲が通過します。それまで休みませんか」とうれしいご提案。
外はまだ雨が降り、風も強い。
現在、約225キロ地点で、東広島のPC5まで残り50キロ。
クローズは午前7時28分なので、3時過ぎに出ても4時間以上ある。
山岳地帯とはいえ、これは余裕で間に合うでしょう。
「休みましょう」と力強く決断したのだった。
雨具を着込んだまま、横になっていたケーキさんは眠りながら「よしっ!」と内心ガッツポーズをしていたという。
後世の歴史家たちは、この英断を「御調道の駅の決断」として記録し、長く伝えることになる(嘘)。
ガチオ君が寒そうにしていたので、着替えることを提案。
着替えたら温くなったみたいで、よかった。
休む時は着替えるのがいいみたいね。
というわけで、再び30分以上しっかりとご休憩。
タイマーが鳴ったので3時過ぎに起き出す。
ジャージの上は、びしょ濡れなので着ずに雨具の上を着込む。
いずれ湿ってしまうのだけど、今だけは気持ちいい。
今後の上りに備え、ソイジョイを一つ食べる。
この時、ケーキさんにも一声かけていればよかったが後の祭り。アフター・ザ・フェスティバル。
午前3時10分過ぎ。
結局、この道の駅で1時間15分ほど休んでいた。
ブルべでこれだけ長時間休んでいたのは初めてだ。
もはや雨はほとんど上がっていて時折、小雨がぱらつく程度だ。
東へと走り出す。
雨の抵抗がないだけで、えらく体が軽く感じる。
走り出して間もなく右手にコンビニが。
後で思えばここで寄っていれば良かったが、後の祭り。アフター・ザ・フェスティバル。
三原久井インターへの長くてゆるい上り坂が始まる。
三原市久井町に入る。
それぞれのペースで淡々と上っていく。
ガチオ君が先行する。
ケーキさんが後退する。
わしはその間。
途中、名物のこっそり堂を左手に発見!
同好の士のブログを見ていたら、ここで一服した強者もいたとか。マジか(^-^;
ま、18禁だから、ランドヌール的には問題なしか。
 |
こっそり堂撮影にこっそり成功! |
三原久井ICの交差点で右折し、すぐに左折する。
ここから高坂への本格的な上りが始まる。
自販機コーナーにライトが見えたので、寄ってみたけど、ガチオ君ではなかったので、あいさつしてそのまま進む。
上り坂を淡々とこなす。
真っ暗。
雨がほぼ止んだのがありがたい。
さっき来たばかりのシャツがもうしっとりしている。
上りだからしょうがない。
途中の左折ポイント。
ガチオ君が待ってくれていた。
ケーキさんを待つ。
1分ほどで上がってきた。
再び上り始める。
右手に山陽道を見ながらペダルを回す。
まもなく今回のブルべの最高点に到達した。
標高約380メートル。
ガチオ君が待っていた。
雨はほぼ止んだ。
風は少しあったかな。
気温は13度。
時間は午前4時過ぎ。
約1時間のヒルクライムが終わった。
1分ほど待つと、ケーキさんも追いつく。
ここから本郷まで一気に下る。
ほぼ一本道だ。
eTrexにガイドしてもらっているのだが、この辺、GPSが示す道筋が結構アバウトで、実際の走路と激しくずれていた。
マイ補正をかけながら、ひたすらダウンヒルを続ける。
路面がウエットなので、気を使いながら下っていく。
リムが濡れるような条件ではなく、ブレーキは仕事してくれるのが救い。
降雨時のダウンヒルじゃなくてよかった。
リスクが相当違う。いい判断だったね。
本郷の街に下りる。
山陽線の本郷駅が右手にあった。
蛍光ベスト姿の参加者でにぎわっていた。
なるほど、そういう手もあったか。
沼田川沿いを走る。
ほぼ平地基調だが、ケーキさんが遅れ始める。
「コンビニまだですかねえ」と辛そうな表情でいう。
どうやらエネルギー切れ、ハンガーノックのようだ。
そうか御調で補給していればよかった。
手持ちの補給食も切らしているようだ。
空港への登り口にコンビニがあるはずだから、そこまで我慢すればいいはずだ。
たちまちソイジョイを1本渡す。
走りながらでも食べれるから。
と、そうこうしているうちにPC外のコンビニが右手に見えた。
セブンイレブン本郷インター店だ。
幸いイートインもある。
食べよう、休もう。
なんとか一息ついた。
時間は5時過ぎ。
PC5まで25キロ。
クローズまで2時間半弱ある。
脚を回さなければ始まらない。
ケーキさんも復活してくれればいいのだけど。
広島空港への登坂が始まる。
約6キロ、標高差320メートルの上りだ。
しかしケーキさんの速度が上がらない。
息が荒い。
食べてすぐでは復活しないのか。
この登坂、一人では心がしんどい。
一緒についていこう。
これでゆっくり上る口実ができたぞい (^.^)
ギアをインローに落とし、時速6~7キロでゆっくりと進む。
ケーキさんは懸命に頑張っている。
回しても回しても坂が続く。
空が青っぽくなってきた。
夜明けが近づいている。
 |
がんばれ!ケーキさん |
ケーキさん、この時はマシンと化して無心にペダルを回していたらしい。
まさに修行である。
きっと何かのステージで、一つ上に上がったに違いない。
上り始めて30分以上経ったか。
ようやく空港の滑走路下をくぐるトンネルが見えた。
上りがほぼ終わった。
ケーキさん、ナイスファイトです。
空は雲に覆われているが、白み始めている。
空港前を通る。
滑走路を左手に見ながら、徐々に下りに入る。
滑走路進入灯の下で、ガチオ君が待っていた。
ようやっと山を越えた。
あとはゴールまで下り基調のはず。
ちょっと休んでいると、PANAランドナーさんも。
コースについて説明を受ける。
さすが道をよく知っている。
 |
去りゆくわれら(撮影・PANAランドナーさん) |
走り出すわしたち。
高原の田園地帯を行く。
 |
なんかカメラが変。防水じゃないからなあ |
基本、下り基調とはいえ、丘陵地帯なので上りもそこそこある。
白市駅付近で山陽線と合流する。
次第に人家が増えてきた。
相変わらず、上ったり下りたりが続く。
地味にこたえる。
ケーキさんはまだスピードが乗らない。
このアップダウンが響いているのだろう。
この辺も我慢の時間だった。
西条インターの手前で左折し、国道375号に入る。
山陽道をくぐり、南下する。
高架橋を越える。
田園地帯の中を貫く4車線の道路だ。
マクドナルドなどの郊外型の店舗が立ち並ぶ。
まもなく左手にコンビニが見えた。
ん?ガチオ君が変なとこから出てきた!
どうしたんだいったい?
一緒に店先まで進む。
午前6時57分、277.01キロ地点のPC5セブンイレブン東広島土与丸橋店に到着したのだった。
締め切りの7時28分まで31分。
かなりの薄氷ものだったけど、なんとか間に合った。
つづく