PC1で補給を終えたおやじコンビ。
再び走り始める。
きょうの相棒は長距離用のウノさん。
7月のBRM725広島300の時と装備は同じだ。
200キロだが、夜間走行を想定した準備はしている。
暗くなるまでに帰れるといいのだが。
ただきょうは変速の具合が今一つなのが気になる。
ギアが勝手に落ちる。
これは落ち着かない。
斜度はきついが短い峠をこなす。
変速の調子が悪い。
変速ケーブルのテンションを調整しながら、ペダルを回す。
ちょっときつく締めたらいいかな。
と、ガチャーン。
足がスコーン。
急いで止まる。
ん?チェ、チェーンが切れた・・・
マジですか・・・
頭の中が真っ白になった。
「DNF」の3文字がぐるぐると駆け巡る。
でも、こんな山中でどうやって?
呆然と立ち尽くす。
ケーキさんと対応を考えるが、いい考えが出ない。
DNFしかないかなあ。
と思いが定まっていたころ。
後ろから救いの手が。
先日のブルべで一緒に走ったOさんが所属している、チームOの方が「大丈夫ですか」と声をかけてくださったのだ。
そして、持参されていた道具で壊れた部分のチェーンを切断。
「9速用だけど大丈夫でしょう」と持っていたミッシングリンクで修理してくれたのだ。
これで走れらる。また走れる。
ありがとう! |
なんて気持ちのいい人だろう |
さ、行こう。 |
てきぱきと修理を終え「じゃあお先に」とさわやかに去っていく・・・・
な、なんて気持ちのいい人なんだろう。(fromカリ城の園丁さん)
本当にありがとうございました!
完走できたのは、あなたのおかげです!
わしたちも気を取り直して再び出発する。
20分ぐらいは停滞していただろうか。
なんとか遅れを取り戻したい。
高原の道をゆるゆると走る。
おなじみ福富の道の駅に向かう道も通る。
道はじわじわと上る。
標高は480メートルぐらいまで上がったのか。
途中で先ほど、修理をしてもらったチームOのメンバーさんをパスする。
さっきはありがとうございます!頑張りましょう!
志和への道を下りていく。
道路改修がほぼ終わったようで、快走路が続く。
一気に210メートルまで下る。
志和の交差点で右折し、北上する。
広々とした田園地帯だ。
川沿いの道を走る。
下り基調の道なので非常に走りやすい。
サイクリングの快感が味わえる。
天気もいい。
しばし下ると、志和口に出る。
三篠川沿いの白木街道だ。
元安佐北区住人には懐かしい風景だ。
可部住人のケーキさんが「見たことあるここ」とか言っている。
右折して、三次方面へ北上する。
左折すれば、1時間半もあれば自宅へ帰れるのだが。ここは我慢。
修理のおかげで、変速にも問題がない。
よかった。
軽い向かい風。
収穫間近の金色に染まった田園地帯を抜けていく。
わしのチェーン切れで余裕がなくなったけど、この辺の快走路でずいぶん遅れを取り戻せた。
ブルべは時速15キロで走ればいい。
その制限時間に対して30分以上の余裕ができたかな?
昼になって気温もじわじわと上がってきた。
広島市を抜ける。
安芸高田市に入る。
ちょっと疲れてきた。
この辺で、自主休憩と行きましょう!
道端にある「縄文あいす」に滑り込む。
以前から目をつけていたのだが、今回が初めての入店だ。
ケーキさんもお疲れだったようで、この休憩には喜んでいた。
鞭ばかりではなく飴もないとね。
おすすめの縄文あいすをいただく。
いわゆる赤米が入っているのかな。
おいしゅうございました。
お茶もおいしかったなあ。
これで生き返った。
再び走り出す。
向原の坂を上り、吉田分かれを左折する。
ここからが峠区間だ。
二人でじわじわと上っていく。
そろそろ頂上だ。
と、ケーキさんが「ジャケット忘れてきた」と言ってUターン。
道を下って、探しに戻った。
わしは道端で一休み。
ケーキさんを待つことに。
待つこと約10分。
ケーキさんが再び上ってきた。
お疲れさま!
ジャケットも見つかったようで何よりです。
さあ、急ぎましょう。
あと、もう少しのはず。
峠を吉田方面へ下る。
そろそろPC2だ。
おなかもすいてきたので、補給もしたい。
何より午後零時56分の通過時間に間に合わないといけないのだ。
吉田の町中を抜ける。
88.67キロ地点、PC2のセブンイレブン安芸高田吉田高校前店に到着した。
時刻は零時36分!
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撮影・PANAランドナーさん |
20分の余裕しかないけど、どうにか間に合った。
バタバタと補給を済ませる。
支払いはスマホの電子マネーで。
レシートは忘れない。
便利な世の中じゃなあ。
ここで先ほど修理していただいたチームOのメンバーさんともすれ違う。
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撮影・PANAランドナーさん |
頑張ってください!
我々も余裕はない。
あわただしく出発した。
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撮影・PANAランドナーさん |
ここから真の地獄が待っているとも知らずに。
つづく
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