2023年6月25日日曜日

BRM503広島600km 広島・八幡浜その2 初めてのお泊り明け(完)

どうもたっかんです。

600ブルべも2日目に突入です。

初めて宿で泊まったわしですが、どんな夜を過ごしたのか。

つづきをどうぞ。

その前に今回のSTRAVAのログ貼っときますね~。


横になって、目をつむる。

とにかく体の節々が痛い。

やすらぎの空間

肩周りのこりがひどい。

眠りながら、腕をぐるんぐるんさせたり、もんだりする。

寝ているのか起きているのかよく分からない。

腕や肩など体の各部がパーツで分かれて調整できるような変な夢を見る。

何を言っているのか分からないって?

わしも分かりませんわ。


悪夢にうなされて?結局、目覚ましが鳴る3時前に起床した。

朝食は前日買い置きしたむすびとヨーグルト、お茶。

ウエア類はつるしていただけなのに、ほぼ乾いていた。

湿気たのを着ないだけでも御の字だ。

早朝なので春秋用の長袖ジャージを着用。

3時半前に宿を出発する。

借金はジャスト1時間。なんとか返さなくてはね。


通過チェックのセブンにいったん戻る。

Nさんが宿泊しているホテルの前を通過したが、見掛けなかった。

そのうちどっかで会えるだろう。


ペダルを回す。

思ったより寒くない。

気温は18度ぐらいだ。

半袖ジャージでもよかったか。

いくつかのトンネルを越える。

歩行者・自転車専用トンネル!

夕やけこやけラインに入る。

往路より楽に感じる。

1時間ちょっと走る。

伊予長浜を過ぎる。

往路でわたった長浜大橋を再び渡る。

明るくなってきた


午前5時、空が次第に明るくなっていく。

雲が見える


海に近い駅で有名な下灘駅の前を通る。

下灘駅に人影だと

5時20分なのにもう人がいる。

始発はまだ後だよな。

駅のホームまで行くと回り道なので今回はパスした。

後ろからランドヌールにぬかされた。

さよ~なら~

わしがほぼ最後尾かと思っていたけど。

八幡浜でしっかり休んでいた方なのだね。

道の駅ふたみ。すっかり明るくなった

午前5時39分、350キロ地点の通過チェック道の駅ふたみに到着した。

参考クローズが5時24分なので、借金が15分までに減った。

この調子で行きたい。

駐車場にはバイク族がテントを張っていた。

ここのトイレで軽量化に成功した。

朝のひと時

これは朝から幸先がいいぞ。

顔を洗ってさっぱり。軽く歯も磨く。

早朝なのにトイレや歯磨きにくる人たちが続々。

車中泊の人も多いのだろう。さすがGWだ。

むすびを食べていると、Nさんが到着した。

わしより15分ゆっくりして、3時45分ぐらいにスタートしたようだ。

と、ここでいかつい体格だが、にこやかな表情が印象的な青年が「600ブルべの方ですか?」と声をかけてきた。

なんとツイッターでフォローしている、しげさん。

しまなみ海道のゴミ拾い活動(素晴らしい!)をされているのだが、GWで四国旅行に来られたとのこと。

「今から下灘駅に行くんです」と楽しそうだった。

お互いエールを交わして、お別れ。よい旅を。

しげさん、写真ありがとう

6時過ぎ、Nさんと一緒にリスタートした。

次の目的地は松山だ。

海沿いの道をひたすら進む。

夕やけこやけラインを朝焼け時に進むとは・・

三秋峠を越える。

100メートル程度の峠なのに上りがしんどいわ。

市街地の国道56号を淡々と進む。

天気は曇りなのだが、ちょっとバテ気味だ。

7時24分、373キロ地点の通過チェック松山湊町7丁目店に着いた。

参考クローズが6時52分なので借金は約30分に増えた。

どんより

なかなか借金を返せない。 

松山の市街地を抜け、今治を目指す。

おなじみ海沿いの道を行く。

逆風だった気がする。いや絶対逆風だった。


Nさんに引いてもらう。

力強い後ろ姿

スピードが上がらないのが申し訳ない。


10時過ぎに、しまなみ海道の来島海峡大橋のとっつきにあるファミマ今治糸山店に立ち寄る。

すいません、日陰で一休みさせてください。

駐車場のはしっこで横になる。

意識を失った。

気を失う

Nさんが声をかけてくれた。

深いところから引きずり出されたような感じだ。

胸の動悸が激しい。

突然起きた時ってすごい心拍数上がるよね。

ちょうど10分くらい経っていた。

眠気は取れた。再び走り出す。


来島海峡大橋へ上っていく。

Nさんは上りでパワーを出せないので、これ幸いに一緒に、う回路を通る。

でかいよな~

来島海峡大橋は3連吊り橋なので、アップダウンが結構ある。

すでに420キロを走って疲れ切った足にはこたえるわ。

朝早い時間は曇っていたが、次第に天気がよくなってきた。

気温も上がり、25度を超えている。

暑熱順化の済んでいない身にはこたえる。

しまなみ海道区間の約70キロはひたすら忍耐のひと時だった。

大島に渡って一休みした。

さよなら来島海峡大橋さん

大島を横切る宮窪峠に差し掛かる。

標高79メートルしかない小さな峠なのだが、今回はえらくきつく感じる。

レンタルのクロスバイクのみなさんが歩道を押して上っているのに、激しく共感する。

ギアを軽くして、のたのたと這い上がっていく。

この峠、今治側からはほぼ直登である。

先が見えるのは、様子がわかる一方、「まだあるのか」と絶望感を与えてもくれる。

今回は後者だった。

なんとか峠にピークに到着した。

上にしまなみ海道の高架があり、日陰になっているのがうれしい。

みなさん、ここで一息入れている。


しばらくNさんを待つ。

どうやらサドルの高さ調整に手間取っていたようだ。

ポストが固着していたのか、結局調整できなかった。


大島から、しばらく我慢の時間が続く。

平地でもなかなかスピードに乗らない。


伯方島、大三島から生口島へ。

そろそろ昼食時だ。

瀬戸田のまちは人でにぎわっている。

飲食店に入っても待たなくてはならないだろう。

なので、ランチはコンビニに。

12時50分、瀬戸田のローソンに到着した。

日差しが強い。

瀬戸田のローソンにて

日陰に座って補給する。

次の目的地は尾道だ。

通過チェックなので時間制限はないが、15時ちょうどがクローズ想定時刻である。

できればその時刻までには着きたい。

あと2時間。頑張らないと。


生口島から因島へ。

生口橋で前を走っていたクロスバイクが合図を出さずに停車。

危うく突っ込みそうになった。

速度を落としていたので、なんとか止まれた。


因島から向島へ。

因島大橋は、自転車道が2階建てなので陰になっていて涼しかった。

往路は渡船を使ったが、復路は尾道大橋を渡るようになっている。

市街地を抜け、尾道大橋への上りに入る。

またしても坂。

大した坂ではないがつらい。

ヘロヘロと上り、尾道大橋を渡る。

幅が狭いので気を使う。


14時55分、494キロ地点の通過チェック、ローソン尾道十四日元町店に滑り込んだ。

参考クローズ時刻が15時なので、ほぼオンタイム。貯金はほぼない。

ローソン尾道十四日元町店

さすがGWのど真ん中。店内は観光客でごった返していた。

女性トイレには列ができていた。

ここで同じブルべに参加しているランドヌール3人組と遭遇。

「ギリギリ隊?」と聞くと「そうです」と返事があった。

我々だけではなかった!

以降、この3人と抜きつ抜かれつを展開するのだった。

ただ彼らは基本的にぶち速かった。

休みが多いので、その間にわしが抜くというウサギとカメの展開だった。


尾道を出発する。

一路、西へ。

さすが尾道、観光客が多い

ゴールまであと100キロちょっとだ。

次の関門は呉。

572キロ地点のPC3セブンイレブン呉阿賀中央5丁目店だ。

クローズは20時12分。

PCなので、この時間までに到着しないとアウトだ。

80キロを5時間か。時速16kmで大丈夫だ。


尾道駅、U2あたりはサイクリストが多い。

市街地を抜けると走りやすくなる。

国道に合流

尾道から三原へ。

三原から国道185号のさざなみ海道を西へ。

スピードが上がらない。

幸崎のセブンイレブンで一休みさせてもらう。

Nさんはまだまだ余裕ありそう。さすがだな。

忠海の峠を越える。

竹原市の街中に入る。

この当たりから、Nさんに遅れ始めた。

我慢して食らいついていきたいが、足が回らない。

軽やかにペダリングをする姿が、どんどん小さくなっていく。

迷惑はかけられないし、わしも自分のペースで進もう。

日が傾き始める。

粛々と進む。

吉名から安芸津への坂が長い。

大芝大橋辺りで路肩に止まり、小休止する。

日が陰ってきた。雲が多くなってきた。

この付近からライトをつけた気がする。

安浦から再び緩やかだが長い登りが始まる。

田園地帯を黙々と進む。

上りが終わり、川尻へ。

安芸灘大橋のとっつきまで戻ってきた。

慣れ親しんだ景色に安心する。

仁方からトンネルを抜け、広へ。

車が増えてくるので気を使う。

この界隈でまた3人組に抜かされた。 

19時39分、572キロ地点のPC3セブンイレブン呉阿賀中央5丁目店に到着した。

到着した変なおじさん

クローズが20時12分なので、なんとか約30分の貯金ができた。

ここで地元のこなきさん・くるぱんさん夫妻がお出迎えしてくれた。

先ほどの3人組も休んでいる。

親しい顔があると安心する。

Nさんもここで休憩していた。

どうにか追いついた。

ただ時間が潤沢にあるわけではないので、あいさつもそこそこに走り出す。

ビブがシオシオになっている


いつもの広島への道を淡々と走る。

休山トンネルを抜け、呉の市街地へ。

魚見山トンネルを迂回し、国道31号に合流する。

国道31号に合流

若い衆のバイクがぶりばりと爆音をたてて抜いていく。

ゴールの広島駅前まで、しばし忍耐が続く。

足はぼろぼろで、20キロ巡航が精一杯。

ただ気温が下がったので、走りやすいのが救いだ。


例の3人組やNさんが抜かしていく。

マツダスタジアム横を通り、カープロードを進む。

時間帯によっては「開かずの踏切」となる愛宕踏切はスムーズに渡れた。

裏通りを抜ける。

ゴールの605キロ地点、セブンイレブン広島若草町店に到着した。

明治おいしい牛乳を買ってレシートをもらう。

時刻は21時47分。

クローズまで13分。間に合った。

まさにギリギリ隊。

気持ちを切らさず、走った成果だ。


Nさんと3人組もゴールしていた。

3人組が店の前でくつろいでいたので、受け付けの若草集会所に向かうよう促した。

最近のAJ広島ブルべで、受け付け場所の定番となっている若草集会所。

ビルの谷間に平屋建てでぽつんと建っている。

広島駅新幹線口から近いので、遠征組にも便利なことこの上ない。

庭にバイクを置き、建物に入る。

ただいま!

つねちゃんたちAJ広島のメンバーが笑顔で迎えてくれた。

彼らの顔を見ると、広島に帰ってきたことを実感する。

ブルべカードを記入し、チェックを受け、手続きを終える。

1000円で記念メダルを購入する。

なんとか完走したよ。深い安ど感に包まれた。

道中、一緒に走ったNさんにお礼を言う。

おかげで「ブルべ中、宿に泊まる」という新たな扉を開くことができました。

なんとか走り切ることもできました。

ありがとうございました。

ヘルメットはVITT

NさんもPBPへの出場条件をクリアし、うれしそうだ。

1200キロの旅、頑張ってください。

わしも北海道ブルべに参加してみたいなあ。

そして主催したAJ広島のみなさまもありがとうございました。

おかげで充実した40時間を過ごせました。感謝。

Nさん、つねちゃんと

というわけで600kmの旅はおしまい。

楽なブルべはないことを実感した。

ブルべ中、初めて宿に泊まったが、2日目の睡魔撃退に莫大な効果を発揮した。

これまでの600では、途中眠くなることが2、3度あったが、今回は1回で済んだ。

1時間の借金を背負って走るのも初めて。

気持ちを切らさずに走ればなんとかなるもんだ。

ただ眠ったからといって2日目に足が回復するということはなかった。

距離を走れば走るなりに遅くなっていくのは、仕方がないことか。

前回の600では右足首を傷めて往生したが、今回は問題なし。

無事に帰れてよかった。

さあ次はどこへ走ろうか。

(完)


で、旅は終わったのだが、この後は自分用の備忘録ね。

日記を読み返したら、6日ぐらいで完全回復したようだ。

「100km走=回復1日」という個人的な法則とほぼ一致していたな。


疲れが一番残るのが、腰回りということも分かる。

体幹を鍛えるのが一番なのだろうが、普段のライドでは難しいのよね。

やはりブルべの練習はブルべで、ということなのか。


5月4日(木)

駐車場に戻り、帰宅する。

シャワーを浴びて体重を計る。

67キロ前後だったのに、驚きの64.0キロ。

ブルべは痩せるんだ。

ビールを1本空けて就寝した。


翌5日(金)休み

600の翌日はたいてい使い物にならないので休みを取っていたのだ。

疲れているはずなのに、早く目が覚める。

全身が筋肉痛で動きにくい。

1階に降りるのも一苦労だ。

筋肉が熱を持っていて、体が火照る。

鎮痛消炎薬をはったり塗ったりするが、焼け石に水な感じだった。

塩々になったウエアを洗濯し、食後は昼寝。


6日(土)仕事

朝8時に起床した。

体重は65.4キロ。

筋肉痛は続いているが、体調はだいぶ回復してきた。

10時過ぎからゆっくりと入浴した。

外は大雨なので、車で出社した。


7日(日)仕事

雨だ。8時前に起床した。

朝食をとってゴロゴロ。

体の倦怠感は抜けてきたが、腰の奥にしびれが残っている。

11時過ぎからマイカー出勤。


8日(月)仕事

ようやく晴れた。

腰の芯に疲れが残っているが、ほぼ復調した。

なので自転車通勤を再開した。

夜はチンクに寄って、ブルベ談義。


9日(火)休み

完全休養日。


10日(水)仕事

よく眠ったので、ガーミンのBBが100になった。

11時過ぎから自転車通勤。


2023年6月8日木曜日

BRM503広島600km 広島・八幡浜その1 初めてのお泊り

どうも、たっかんです。

久しぶりに600kmブルべを走ってきました。


ここ2年ほど連休が取りにくい職場だったのですが、春に転勤になり、休みの融通がつきやすくなったのです。

2020年10月のBRM1024広島600km 呉・高知・松山以来だから、実に2年半ぶりになりますな。

なんとかかんとか完走しましたので、以下につらつらと感想なんぞを。

よかったらお読みくださいな。


そもそもこの600、AJ広島さん自らが「600初体験者にどうぞ」とうたうだけあり、コース設定が極めてフレンドリーなのだ。

広島から瀬戸内海沿いに尾道へ。

尾道からはしまなみ海道を渡り、松山へ。

松山からこれまた瀬戸内海沿いのフラットな「夕やけこやけライン」を走り、佐多岬半島の根元にある八幡浜市で折り返し。

来た道をほぼトレースして、広島に戻るだけの600キロなのだ。


一番高い場所でも標高100メートル台。

四国中央部のあの忌まわしい山岳地帯を通過する必要がないのだ。

日々、200メートルの己斐峠を越えて通勤しているワシにとっては平地も同然。

余裕に違いない、と思っての参加だった。

まあ、その幻想は大体ぶち壊されるのだが。


5月3日午前4時前。

起床した。

前夜は23時に就寝したので、睡眠4時間。

ちょっと足りない感じだ。


キッチンにワンコが粗相していて、片付けに手間取る。

朝飯の弁当を食べ、4時40分に家を出る。

5時には広島駅北口の駐車場に着いた。


身支度を済ませ、5分ちょっとで出発した。

前回のポプ弁ブルべでバタバタした反省が生きている。


愛宕踏切を越えて、集合場所のマツダスタジアムへ。

担当のツネちゃんと代表の2人が受け付けをしている。

受け付けスタート

5時過ぎなのだが、すっかり明るくなっている。

マツダスタジアムというのが、遠来のみなさまには喜ばれると思う。

ただ、ここトイレがないのよね。

マツダスタジアム

ともあれ、ここから今回の旅が始まる。

ブリーフィングでは「コースのどこかにシークレットポイントがあるかもしれないので、必ずチェックを受けてください」とのアナウンス。

ということは絶対あるってことね。

ブリーフィング


車検が終わると、順次スタートである。

たちまち近くのコンビニに寄ってトイレを借りた。

大に挑もうとするが不発。

小だけ済ませてリスタートする。


呉への道を行く。

海田の明神橋で右折して、大正交差点を回避するいつものルートだ。

信号待ちのみなさん

朝の爽やかな空気。

参加車両が車列を組んで呉へ向かう。


さて今回の装備を忘れずに。

自転車は今年で11シーズン目を迎えたウノさん。

カープのモニュメント前のFPウノカーボンさん

アルテR8000に換装して5年以上。

本当によく走ってくれる。


サイコンは記録用のガーミンEDGE840ソーラーと道案内用のeTrex20。

EDGE840ソーラーは今回が本格投入である。

その実力やいかに。


ライトはハンドル部分にVolt1700とVolt800neo、それにハブ軸にVolt300。

Volt800neoは初のオーバーナイトに投入である。

通勤でも愛用しているが、今回十分期待に応えてくれた。


フロントバッグには、お菓子や薬類を収納した。

トップチューブバッグにはモバイルバッテリーと、補給食のトレイルミックスを入れた。

ボトルは二つ。お茶や水系とスポーツドリンク系だ。

ダウンチューブの下にツールボトルをつけている。


サドルバッグはオーストリッチのスマートイージーパック。

雨具セットと今回買ったPEKOさんお手製の輪行袋、洗面セットなどを13リットルの防水サックに詰めて積んだ。

背中には20年の広島・高知・松山の600kmでも使ったモンベルの超軽量リュック。

厚手の長袖ジャージや鍵類、予備のバフ、グラブなど軽い物を入れた。


上はAJ広島ジャージ、下がラファのカーゴビブショーツ。

井村屋のようかんの食べた跡のパッケージを入れておくのにちょうどよかった。

下着はジオラインのサイクルアンダーシャツMW。

おおむねちょうどよかった。


呉の街中を過ぎる。

鉄のくじらを通過

鉄のくじらの横を通り、音戸方面へ向かう。


午前7時33分、33.2キロ地点の音戸の瀬戸バス停に着いた。

ここはフォトチェック。

参考クローズが8時39分なので1時間の貯金ができた計算になる。

大人気の音戸の瀬戸のバス停さん

このまま順調に増えていってほしい。

音戸から阿賀、広を経由し、国道185号の「さざなみ海道」線を竹原へ向かう。


9時過ぎに安芸津町のセブンイレブンで自主休憩した。

トイレに行き、軽量化に成功した。補給もする。

日差しが強くなってきた

日差しがさんさんと降り注ぐ。

EDGE840ソーラ―さんも順調に発電しており、電池が減る気配がない。

結局、今回の600キロの旅で一度も継ぎ足し充電せずに乗り切った。

これはすごい。

ジャガイモ畑

安芸津はジャガイモ産地なので、道端にも畑がある。

のどかだな~。


PC1・90キロ地点のセブンイレブン竹原忠海店には10時25分に着いた。

クローズが12時04分なので、貯金は1時間39分に増えた。


三原を過ぎ、尾道へ。

糸崎駅

糸崎駅は古い駅舎だ。

大雨時にはよく水没するのよね。


11時52分、尾道渡船に到着した。

パラソルの下に笑顔のツネちゃんがいる。

予告通りのシークレットポイントだった。

お疲れ様です

渡船で向島に渡った。

船内もにぎわっている

ここから北海道から参加したランドヌーズとご一緒することに。

なんとAJ北海道の代表を務めるNさん。

PBP出場資格をとるための遠征になるという。

地元民としても、遠征を楽しんでほしい。

少しでも案内できればね。


向島から因島へ。

因島の街中では、はっさく大福のお店に立ち寄る。

しまなみ名物なのでいただくことに。

酸っぱさが元気をくれる

元気を注入して、通過チェックである144キロ地点の大山神社へ。

最後に急坂を登って時刻は13時17分。

自転車神社である

貯金は2時間ちょっとにふくらんだ。

ここらで飲食店に入って、休憩することに。

近くにあったお好み焼き屋さんに飛び込んだ。


なんでもNさんは今晩、八幡浜で宿泊するという。

ビジネスホテルなら満室だが、ビジネス旅館なら空いているかも、と助言をもらった。

じゃらんなどのネット予約システムにかからないためらしい。

Nさん自身も電話で予約して宿を確保したとな。

調べて2軒目。なんと今晩空いているという。

「遅くなりますが」と前置きして素泊まりをお願いした。

やった!ブルべ歴9シーズンにして初めての宿仮眠だ。

がぜんやる気が出てきた。

しっかり走って、貯金を作ってたっぷり寝るぞ。


気さくな、おいちゃんと会話しつつ、鉄板でいただく。

そば肉玉、けっこうな量であった。

昼食に45分くらいかかったけど、収穫はあった。

後半がんばるぞい。


因島から生口島へ。

この時季、柑橘類の花がちょうど咲くころ。

しまなみを走っていると、甘いいい香りが強くにおってくる。

自転車だと季節の移り変わりがダイレクトに感じられる。いいよね。

瀬戸田はGWとあって、すごい人出だった。

ドルチェも入口に人だかりができて、列が並んでいた。


GWだけあって、自転車もバイクも多い。

クロスバイクのレンタサイクル勢も多い。

橋でぬかすときは「通ります」と声掛けしてから抜くよう心掛けた。

家族連れも多いが、先導は子どもでなく、親がするようにしてほしい。

子どもはふらつくことが多く、挙動が読みにくいのだ。

まあ、親も自転車に慣れていないのでしょうがないか。


バイク勢も多い。

橋への取付道路で、中央線をはみ出して走ってくるのが数回。

うれしいのは分かるが、もう少し控えてほしいな。

ただ、自転車やバイクが大手を振って走れる状況はしまなみ海道ならでは。

この環境はすばらしい。


16時前に伯方島のローソンで休憩した。

ヒーメヒメ

大島を過ぎ、来島海峡大橋を渡る。

17時過ぎに四国に上陸した。

ここまで200キロを約11時間。

あと100キロでもう少し詰めたいところ。

松山へ向けてNさんと進んでいく。

夕暮れの道を行く

頑張りすぎたのか、水分補給が足りないのか、足がつってきた。

漢方薬を飲み、水分をたっぷりと取ると、なんとか走りだせるようになった。

このあと、もう1回つった。よわよわじゃな。


三津浜かいわいに入る。次第に暗くなってきた。

水路と鉄道と道路と。

このあたりはブルべのゴールになったこともあり、見覚えがある。


19時10分ごろ、241キロ地点の通過チェックのローソン松山祓川店に到着した。

貯金は2時間50分。

吉野家でもよかったか・・

となりの吉野家でもよかったが、時間をかけたくないので、手早くコンビニ飯をいただいた。

20分ぐらいで再出発した。

ナイトライドが始まる

とっぷりと日が暮れた。

本格的なナイトライドが始まる。


Volt1700とVolt800neo、前輪ハブ軸のVolt300の3灯体制なので不安はない。

ちょうど飯時、どうやら松山は焼き肉店が多いようだ。

そこかしこで見かける。

そして通過するたびにいいにおいがする。

以前、呉~松山200ブルべの打ち上げでも、焼き肉店に行ったよなあ。

あの時は食べ過ぎて胃がもたれたものだ。


そういえばNさん、北海道ですよね。

焼き肉屋さんじゃなくてジンギスカンが多いのですか?

なんてことを聞きながらペダルを回す。


建物の灯りがだんだん少なくなってくる。

街中を抜けて、三秋峠のダラダラとした登り坂が始まった。


標高100メートル程度しかないが、今回のブルべでは、まぎれもなく峠の一つだ。

通勤で日々200メートルの峠を越えているワシだが、坂がしんどいことに変わりない。

長距離を走った足に負担をかけないように、軽いギアをくるくると回していく。


双海町側への下りは、適度にカーブがあり、傾斜も急だ。

ここから海岸ステージ「夕やけこやけライン」の始まりだ。


といっても夕やけは、はるか昔に終わり、右手にあるはずの瀬戸内海も闇の中。

時折聞こえる波の音と潮の香りでその存在が分かるくらいだ。


気温が低くなり、走りやすくなってきた。

淡々とペダルを回していく。


道の駅ふたみでトイレ休憩。

復路はここが通過チェックになる。

リスタートして走っていると、対向車線を自転車が1台通り過ぎた。

たぶんトップ。すごい速いな。


伊予長浜に入った。

かつて1000キロブルべで、財布を落としたことに気付き、DNFした思い出の地だ。

有名な肱川下ろしの起きる場所でもある。

そのせいかどうかは分からないが、風が強い。


21時47分、282キロ地点の通過チェック、ローソン長浜晴海店に到着した。

参考クローズが0時48分なので、3時間1分の貯金である。

ローソン長浜晴海店に到着

Nさんがホテルに遅れるという断りの電話を入れている。

わしも「すいません、11時半ごろになります」と電話。

ごめんなさい。遅くなってしまって。

長浜から八幡浜は30キロ弱だ。


赤い橋を渡る。

工事中で交互通行になっていた。

赤橋を渡る

全国最古の可動橋である長浜大橋だ。

明るいときにゆっくり見たいものだ。


海岸沿いの平坦路だったが、山側に入り、アップダウンが増えてきた。

佐田岬半島の根元を横断していくのだ。

マイペースで進む。


この付近で何台かの自転車とすれ違った。みんな速いな。

突然「ヒャッハー」という叫び声が聞こえて車が抜いて行った。

アホな若者たちだろう。


トンネルが続き、最後に長いのが来た。

長さが2キロ以上もある瞽女(ごぜ)トンネルだ。

進行方向からの逆風が強い。

なかなか進まない。

夜遅いので、車が少ないのが救いだ。


ようやくトンネルを過ぎ、坂を下る。

建物の明かりが見える。

が、まだ八幡浜でなく、手前の保内というまちだ。

もう一つ低い峠を越える。名坂峠という。

トンネルで山越えなのだが、なんと歩行者・自転車用のトンネルがあるという珍しさだ。

専用トンネルを抜け、右折すると八幡浜の市街地だ。


寝静まった町並みを抜けて進む。

23時22分前にローソン八幡浜新町銀座店に着いた。

クローズが2時32分なので、3時間10分の貯金になった。

Nさんは別の宿。別れを告げる。

3時半ごろには出発するとのこと。


借金1時間となるが、わしもその時間帯に出発することにした。

ただ起きれるかどうかわからないので、約束はしなかった。

また明日がんばりましょう。


街中をしばしうろうろとして宿に着く。

女性が待っていてくれていた。

ありがとうございます。

お待たせしてすいません。

23時半過ぎにチェックインし、4500円を支払った。

これでしばしの安息が得られるなら安いものだ。

自転車は宿の前の駐車場に止めた。

室内じゃないのが不安だが、真夜中だし大丈夫だろうて。


部屋は平たく言うと昔の子ども部屋。

机とベッドとエアコン、大きめのハンガーかけ、たんすなど。

子ども部屋っぽい

働くみなさんのための装備である。

ヘタにおしゃれなのより使いやすい。

とくにハンガーで、ウエアを干せたのが有難かった。


さっそく風呂場に向かう。

まさかブルべ中に入浴するとは思わなかったので、タオルも下着も持ってきていない。

残念ながら部屋には浴衣もない。

潮を吹いたジャージとビブショーツで風呂に向かう。


風呂場はからんが一つ。

大きめの浴槽が一つ。

からんのシャワーは壊れて出なかった。

バフをタオル代わりにして、手早く体を洗う。

備え付けの石鹸やシャンプーがうれしい。

浴槽に漬かって温まるとリセットできた。

乾いたタオルが備え付けてあったのもうれしい。

部屋に帰って、3時に目覚ましをかける。

全裸中年男性となって布団に潜り込む。

長い一日が終わった。

おやすみなさい。


(つづく)

2022年9月21日水曜日

一泊二日、乗鞍ヒルクライムの旅

 どうも、たっかんです。



8月15、16日の両日、一泊二日で長野県の乗鞍に行ってきました。

そう、標高2700メートルを超す自転車で行ける日本の最高地点にして、言わずと知れたヒルクライムの聖地。

毎年8月下旬には「乗鞍ヒルクライム」という市民レースが開かれていることで有名だ。

ことしは夏休みが取れたので、思い切って企画した。

家族は「仕事が」「バイトが」と付いてきてくれないので一人で行ってきた。

ま、数日前に言ったワシも悪いのだが。


15日(月)の午前8時に福山のアパートを出発した。

むっちゃいい天気で、きょうも暑くなりそうだ。
予報によると、好天は16日ぐらいまでらしい。

8時半には山陽道に乗る。

あとは淡々と東へ走るだけ。

ナビによると片道約580キロ。

高速道路を延々と岐阜県の飛驒高山まで走り、そこから一般道で日本アルプスの山塊を越えるルート。

ナビは15時半ぐらいに付くと示しているが、さてどうなるか。


帰省客で、車の数はそこそこ多く感じた。

走行車線に乗り、ゆるゆると進む。

瀬戸PAと淡河PAでそれぞれトイレ休憩。


山陽から新名神へ。

新名神を初めて通った。

ほぼほぼトンネル。

カーブが多い中国道を避けられるのはありがたいな。

大学時代を過ごした豊中付近の風景を見られないのは、ちょっと寂しい。


新名神から名神、京滋バイパスへ。

巨椋IC付近で事故かなんかで一部渋滞していた。

腹が減ってきたので、高速に乗る前に買ったパンをかじった。



名神は京都付近で渋滞していたようだ。

草津で名神に合流し、琵琶湖東岸を北上する。

関ケ原を抜けて、養老山地を横目に濃尾平野に入る。

一宮JCTから東海北陸道へ。


14時過ぎに長良川SAに到着。

ラーメン750円で昼食を取った。


ついでにガソリンを給油した。

リッター184円とむっちゃ高いが、ガス欠にはなれないのでしょうがない。


16時過ぎに飛驒清見ICを下りる。福山西ICから10900円だった。

中部縦貫道を通って高山で地道に下りる。


セブンイレブン高山下切町店で買い出し。

今夜の夕食と明日の朝食用の食料や酒類を買い込む。

ここからは途中で国道158号に合流し、乗鞍方面へひたすら上っていく。

延々約30キロ、標高1400メートルの平湯トンネルまで上がる。

道沿いに観光客向けの宿泊施設や土産物店、酒店がちらほらある。

夏は登山や避暑、冬はスキーやスノボでにぎわうのだろうね。


トンネルを越え、少し下ると谷間の平湯温泉郷に入る。

キャンプ場もあり、森の中にはテントがたっていた。

ここで温泉キャンプを楽しむのもいいよね~。


有料の安房峠トンネルを通る。790円。

トンネル内は広くて走りやすかった。

もう1本トンネルを抜けると、上高地の手前側。

ここからはマイカー規制になるそうだ。


梓川沿いを下る。

さすが日本アルプス。

山は高く、谷が深い。


大きな駐車場を過ぎる。

沢渡駐車場と言う名前。さわんどと読むらしい。

ここが上高地へのアクセス拠点になり、マイカーを止めてバスかタクシーで向かう。


トンネルをいくつか抜けて、ダム湖を越えて、坂をひたすら上る。

午後5時半ごろに乗鞍観光センターに到着した。

福山から9時間半で約580キロ。

ストリームさん、頑張ってくれたよ。


17万キロ近く走ってくれているストリームさん。

これが最後のロングドライブかなあ。

そう思うと感慨深い。


しばし下って宿を発見。

現在のゲストハウスの名前の看板よりも昔の旅館の名前の看板が大きくて、なかなか見つからなかった。

部屋は築60年の木造和室。

鍵なし、エアコンなし、テレビなし。

布団はセルフ。



素泊まりでクーポン割引ありで4000円内なので、よし!

そして何よりも風呂が素晴らしかった。

乗鞍温泉の加温なしの源泉掛け流しの檜風呂。

カランが二つの個室が二つある。

貸し切り制で入っているときは表のプレートを「貸切中」にするだけ。



浴槽が太ももぐらいまであり、深い。

お湯は乳白色に濁っており、沈殿物がたっぷり。

漬かったらつま先すら見えない。


硫黄臭がむんむん。

まさに正しい温泉。

建て付けが今ひとつの窓を開ければ、川のせせらぎが。

控えめに言って、最高である。


夕食はセブン弁当。

ビールを飲んで就寝した。



エアコンはないが、さすが標高100メートル以上。

気温20度前後と涼しいので窓を開ければ問題なかった。


午前5時半起床。

屋根が濡れている。

寝ている間、雨が降ったのだろう。


朝風呂をいただく。

朝食は前日購入したおむすび。

布団のシーツ類をまとめて、返却かごに入れ、7時過ぎには宿を出発した。


乗鞍観光センターの駐車場に車を止める。

「車中泊禁止」の看板があるが、どうみても車中泊のみなさんが何台も・・・。



自転車を組み立てる。

天気は良くもないが、悪くもない。

標高1460メートル、気温は19度。

山頂まで標高差1200メートルをはい上がる。

10度近く気温が下がる計算だが、さて。

午後に向けて好転してくれればいいが。



ウエアは夏用にした。

AJ広島ジャージにチンクのビブショーツ。

バックパックに下山用のウインドブレーカーや薄手のフルフィンガー手袋、補給食など軽めのものを入れた。



7時50分、いざ出発!

序盤は2車線あり、斜度もさほどではない。

だが走り始めたら、いきなり心拍数が上がる。

空気が薄いのか。



ペースを抑え気味にして、ペダルを回す。

涼しいので、下界に比べると楽でしょうがない。

高原地帯なので虫が寄ってこないのもありがたい。



走り始めて15分。

山頂へのシャトルバス2、3台に抜かされる。

8時発のバスかな。



ゆっくり上る。

約30分かけて標高1700メートルに。


約40分で標高1800メートルの三本滝レストハウスに着いた。

ここまでマイカーで上がれる。

ゲートの監視員さんに「上は風が強いよ。気をつけて」と励まされる。

「ありがとう!」と返して、上り始める。


ここからは道幅がやや狭くなる。

スキー場のゲレンデを縫うように高度を上げていく。


最初はそうでもないが、部分的に斜度がきつくなっている。

ただ風景が開けているので、視覚的には斜度をそれほど感じない。



レストハウスまでは一人旅だったが、ここらから同好の士をちらほらと見かけるようになった。

斜度がきつくなってきた。

のろのろと坂道を抜きつ抜かれつ。


ベテランらしき2人組は、道幅を一杯つかいジグザグに進んでいる。

対向が来たらどうするつもりなのだろう。


走り始めて約1時間。

道路脇に涼しげな滝が。


標高が2000メートルを超えた。

気温は18度、さほど下がっていない。



朝一で上ったサイクリストと時折すれ違う。

「上がすごい風だよ、気をつけて」と声をかけてくれる。

みんなやさしいなあ。


冷泉小屋に到着。

一息入れる。

小屋は閉まっていた。



位ヶ原山荘を過ぎる。

ここが山頂前の最後の補給地点になるのか。


標高2500メートルを超えた頃から、木々の高さが低くなる。

森林限界を超えたのだ。

ハイマツの間に高山植物が咲いている。



見上げると、尾根を越えてガスが吹き下りてくる。

時折、ガスの合間に白い雪渓がのぞく。


写真を撮ろうとするが、すぐガスに覆われて見えなくなる。

次第に風も強くなってきた。


ウノさんを止めて、ウインドブレーカーを着込む。

息を整え、のろのろと走り出す。


道路脇に雪渓がある。

わずかだが雪が残っている。



さらに高度を上げる。

ガスの中に突入した。

先が見えにくい。

風が吹き、そして冷たい。



またもや一息。




風にあおられながら上る。



そして午前10時30分。

ようやく標高2716メートル地点に登頂!



一緒に登ってきた人たちと記念撮影しあう。やったぜ!

風が暴れている。

風速10メートル以上あるだろう。

立っているのもつらい。



そして気温一桁。9度か8度か。

体感はもっと寒い。

ガスがかかって見通しも悪い。

さすが2000メートル級の山ならではの厳しさだ。



視界さえ良ければ、山頂付近は広々として、バスターミナルのレストハウスがあるようなのだが全く見えない。

道路を頼りに意を決して歩を進める。

風がすごく、自転車に乗っているとあおられて恐ろしい。


左手には池があり時折、ガスの合間に見える。

が、写真で撮ろうとして、スマホを向けてもすぐ見えなくなる。


山頂付近を進んで、ガスの中に建物が見えたときは本当に安心した。

店内でいただいた400円のホットコーヒーが温かくてうまかったなあ。


2階の有料トイレ100円で小用を足す。



11時過ぎ、意を決して建物の外に出る。

相変わらず暴風とガスが続いている。


間違ってスカイライン側に下りそうになりながら、なんとかバス停地点にたどりつく。

標高差1200メートル、20キロのダウンヒルが始まる。


風に翻弄されつつ、山を下る。

ガスに隠されて、下の景色もよく見えない。



そして寒い。

ウインドブレーカーの上にジレを着用し、フルフィンガーの手袋をしているのだが。

我慢しつつ下る。


位ヶ原山荘を過ぎる。サイクリストでにぎわっていた。

冷泉小屋は人の姿は見えたけど、閉まっていた。


シャトルバスが下りてきたので、先に行ってもらう。

道幅はそこそこあるが、カーブがきついので曲がるのも大変そう。


だんだん気温が上がってくる。

一息つく。

慎重に下りていく。


12時前に乗鞍観光センターに到着。

下山に小1時間かかった。



ということで乗鞍ヒルクライムは終了。

なかなか得難い体験だった。

景色がよければもっと楽しかったのに。

こればかりはしょうがないな。


近くの日帰り温泉「湯けむり館」で一風呂浴びる。入湯料は750円。

ここもゴリゴリの温泉。硫黄臭がすごかった。


あれから1カ月以上たつのだが、温泉で使ったタオルやてぬぐい、温泉後に着たTシャツからいまだに硫黄臭がする。

ちょっとすごいよね。


付属のレストランで昼食。

豚丼1000円で満腹に。

土産を購入して、13時15分に乗鞍を出発した。



帰路は9時間かかった。

途中、東海北陸道のぎふ大和PAで仮眠をして、新名神でトイレ休憩をしたぐらい。

あとは走行車線で時速80キロを順守し、走り詰めだった。

養老SAと関ケ原周辺でゲリラ豪雨に出くわした。


たんたんと走って22時過ぎに福山に到着したのだった。

帰りはなんと580キロを無給油で。

燃費がリッター17キロまでいったのだった。


といったところで今回の旅は終了。

疲れたけど実にいい経験ができた。

さあ、次はどこへ走ろうか。


おわり