2025年3月2日日曜日

2024BRM1012近畿1000km四国一周 初めての1000㎞は時間外完走でDNF その2 2日目は松山から足摺岬まで

どうも、たっかんです。

というわけで、BRM1012近畿1000km四国一周のブログも2日目に突入である。

今回は無駄に長いぞ。

覚悟して読むんだ。


1日目はこちらから

3日目はこちらから

最終日はこちらから


10月13日(日)3時19分、242km地点のPC4天山トロン温泉に到着した。

24時間営業の温泉なのね。

お世話になります!


このご時世にすごいわ。

参考クローズ時刻が13日6時8分なので、貯金は2時間50分といったところ。

オダ近のスタッフのみなさんがスタンバっている。

未明なのにお疲れ様です。

AR四国のけっちょさんが「近所なんです」と応援に来てくれていた。

知った顔を見ると安心するわ~

このPCはドロップバッグ地点。

入浴ついでに一日着用して香ばしくなったジャージを新しいものに替えた。

バフをタオル代わりにして深夜の温泉に漬かる。

体がとろける。最高じゃね。

身の回りの支度を済ませる。

休憩すっぞ

軽くソファに横になった。

約1時間滞在し、4時半にリスタートした。

貧脚のわし、体力がある序盤に頑張らないとね。


すぐ近くにコンビニがあったので、寄って朝飯を食べた。

伊予市から三秋峠を越える。

八幡浜往復ブルベでおなじみのコースだ。

空が青くなり、白んできた。

朝焼けの光の中に♪


朝焼けの「夕やけこやけライン」を進む。

いまだに夕焼け時に走ったことがない

6時半、みんな大好き下灘駅前を通過した。

下灘駅

7時前、300kmに達した。

300㎞突破


肱川の河口にかかる新長浜大橋を渡る。

左手にいつも使う長浜大橋が見える。

肱川河口、上流からの風が強い

霧はわいてないけど、上流から強い風が吹き付けてくる。

冬場の肱川あらしを彷彿とさせる風だ。

長浜からは海沿いをいったん離れ、八幡浜へのトンネルを越える。

おなじみの道だ。

長い瞽女(ごぜ)トンネルを抜けると、ふわっと草の匂いがした。

草刈り機のエンジン音が谷間にこだまする。

日曜の朝。

秋の清掃奉仕かな。


八幡浜への手前で右折。

国道56号を離れ、国道197号へ

次の目的地は佐田岬。

宇和海と瀬戸内海の二つの海に囲まれた日本で一番細長い半島の先っちょである。

ここから約30kmある。

30km?

日々の通勤ルートが約20㎞なのでその1.5倍とな。

広島から呉までの距離じゃないですか。

ちなみに佐田岬半島は宇和海と瀬戸内海の二つの海に囲まれた日本で一番細長い半島。

そこを走る国道197号は海沿いでなく、標高200m~300mの半島の尾根を縫うように設けられている。

厳しさしかない。それを往復・・・


ともかく三崎港を目指して走るしかない。

登坂が始まる。

トンネルを抜ける。

伊方原発の地元である伊方町役場が眼下にある。

伊方町中心部


さすが立派やね。


坂を上る。

貧脚なので、ひたすら我慢の時だ。

車なら気持ちのいいワインディングロードだろう。

少なくとも自転車向きではない。


路傍にほこらがある。

飲み物や花が供えられている。

交通事故の犠牲者を悼んでいるのだろうか。


上って、下って。

その繰り返しだ。

尾根には風力発電の巨大な風車が設けられている。

風車が連なって立つ

原発に加え、風力発電とは。

道の駅を通り過ぎる。

道の駅は半島の途中に一つあり、三崎港にもある。

原発マネーの活用かなあ。


三崎港まで残りの距離数はじわじわと減っていくのだが、その速度は遅い。

開けた場所から先を見ると絶望する。


まだ続くのか、おまえ

残り数kmになった。

下り坂が始まる。

先行するランドヌールたちが坂を上ってくる。

すれ違いざまに互いにエールをかわすのだが、遅れているのを実感し、ちょっと悔しい。


三崎港に着いた。

四国のほぼ西端だ。

たちまち記念撮影だ。

モニュメント前で撮影、後ろにフェリーが見える


三崎港は九州の佐賀関港へのフェリーが出ている。

今からまた佐田岬半島を戻らなければならないのか。

あの長い長いアップダウンを戻るとな。

もううんざりだ。

正直、九州へ渡りたい。

と思うけど、ブルベエな人はキューシートに従うよね。


道の駅の店舗で補給食を買う。

351㎞地点のPC5佐多岬はなはなだ。

四国の西端のおしゃれな建物

10時24分に通過した。

10時24分通過


参考クローズが12時28分なので、貯金は2時間か。

いけすでは伊勢海老がわらわらと。

サザエと並んで名物らしい。

なにこれ、すごい

おいしかった


ここはジャコかつとちりめんごはんの弁当にした。

外のテーブルは強い風が吹き抜ける。

風が駆け抜ける空間

ブルベカードやレシートなど、いろんなものが飛ばされていく。

30分ちょっと休んで10時半過ぎにリスタートする。

さらば九州。


佐田岬半島はやっぱ厳しい。

上って下りて上っておりて。

この界隈はクマさんと抜きつ抜かれつ。

30kmは楽ではない。

メロディーラインの名の通り、特殊舗装の区間がある。

車だと曲に聞こえるらしいが、自転車だとメロディーには聞こえないのがなんとも。

単なるガタガタ。

車が曲を奏でながら通り過ぎるのを聞くだけだ

ともかく都合2時間、頑張った。


トンネルの手前で左折し、伊方町の町中を通る。

やっぱ立派だわ。この界隈の建物。

立派なビルの合間を抜ける

港を過ぎて、海岸沿いを八幡浜へ向かう。

細かなアップダウンが続き、地味にしんどい。

気温も上がってきて、じわじわと体力を奪う。

山肌に家がへばりつくように建つ。

見上げると、かんきつ畑が山肌を覆う。


漁村を通過し、13時半に八幡浜市内に着いた。

市中心部のローソンで一休みする。394km地点。

過去の八幡浜600kmブルベでPCとなった場所である。

奥の商店街でなんかやってた


駐車場越しに見える商店街では、歌謡イベントをやっている。

フォーク系のサウンドがこちらまで響いてくる。

日曜日の昼下がり、なんかなごむ。

クマのコスプレジャージで、Xの自転車界隈で有名なクマさんと一緒になる。

なんでも佐田岬半島の風にヘルメットに付けていた片耳をもっていかれたらしい。

憩いのひととき

その後、なんとかなったでしょうか。



補給をして、30分ほど休んだ。

気温は27度前後。

暑いのでアイスクリームを食べた記憶がある。


14時過ぎにリスタート。

国道56号を南下する。

まもなく峠が始まる。

えっちらおっちら。

笠置峠というらしい。

約200m上る。

ピークにはトンネルがあった。


笠置峠の笠置トンネル


そしてトンネルを抜けると高原地帯になっていて、水田が広がっていた。


のどかな田園風景だなー。

右手にわらマンモスを見た気がするが、よく覚えていない。

高原の田園風景


睡魔が襲ってきた。

コンビニの駐車場に腰を下ろし、仮眠を20分ほど取る。


15時40分、走り出す。

高原地帯は終わるようだ。

トンネルを抜けると、下り坂が始まった。

宇和島市への下りだ。

トンネルが次々と現れる。

ランドヌールが抜いていく。


16時半過ぎ、宇和島の市街地に入る。

日が傾き、帰宅ラッシュとあいまって車が増える。

信号のゴーストップも多く、気を遣う。

オダ近のみなさんの後ろにつく。

「ここは地元なんです」とかの話が耳に入ってくる。

ブルベで里帰りかあ。

感慨がひときわだろうね。

緑豊かな公園のそばを通過する。


市街地を外れる。

ここからしばらくは広島ブルべで走った道だ。

ん?なんじゃ、この看板。

「天下のヒゲ店」とな。

いわく言い難い看板

調べると、宇和島市にあるレトロな洋品店とのこと。

「ヒゲ店(みせ)」と読むらしい。

同社のHPによると、以下の通り。


「店名の名付け親は、創業者(店主の祖父)です。

「天下のヒゲ店」と名付けるくらいですから、お察しのとおり普通の人ではありません。

ほら貝を片手にロバに乗り、自慢のあごヒゲをなびかせて商店街を闊歩しておりました。ほら貝はラッパの役割、客寄せのためです。」


うん、むっちゃファンキーだわ。

よかった。調べてみて。

日本にはまだまだ楽しい場所がいっぱいあるね。


海沿いに出る。

18時過ぎ、宇和海に日が沈む。

日没


18時19分、457km地点のPC6のゆらり内海(愛媛県愛南町)に到着した。

想定クローズが19時28分なので、貯金は1時間9分。

貯金は増えるどころか、じわじわ減っている。

ゆらりと滞在したかった

有人PCなので、2階に上がり、チェックしてもらう。

日帰り入浴施設のこちら、日曜の夜とあってにぎわっていた。

ここはジュースぐらいにして早々に出発。

ジュースを飲もうね


ちょっと離れたところにあるローソン愛南町柏店でカップ麺を補給した。

カップラーメンとからあげクン、いただきます


走り出す。しばらくして気づいた。

ハンドルエンドに付けていたバックミラーがなくなっている。

みんな大好きキャットアイのあれね。

ゆらり内海で自転車を止めたときに外れたようだ。

すでに何kmも走っているので、取りに行くのはめんどくさい。

しょうがない。あきらめよう。

今回の1000kmのために装備したのに。

ちらっと目をやると、後方確認できるのはよかったのだが。残念。


すっかり暗くなった道を行く。

愛南町から県境を越えて、高知県宿毛市に入る。

計画では、このあたりで宿を取りたかったのだが、残念ながら適当なホテルがなかったのだ。

花火大会かなんかイベントがあったらしい。


道沿いにビジネスホテルが見える、

うらやましく思いつつ、通過する。

国道56号を離れ、国道321号に入る。


とはいうもののどこかで休憩したい。

目星をつけていたのが道の駅。

21時40分、道の駅すくもサニーサイドパークに入る。

ガーミンの示す距離は498km。

行程のほぼ半分を消化した。

もう半分か、まだ半分か。

海沿いなので風が強い。

自販機コーナーは四方に壁があり、ベンチがある。

おじゃまします

休ませてもらおう。

横になって目をつぶる。


目を覚ました。

30分以上休んだ。

飲み物を飲んで補給。

22時15分過ぎに再出発した。


目的地は553km地点の足摺岬。PC7だ。

クローズ目安は14日(月)の1時56分。

あと50㎞ちょっと。

間に合うか。

海沿いを離れ、山間の道を行く。

アップダウンはあるが、100m前後でそこまでではないのが救い。

月のあかりを受けて、一人淡々と進んでいく。


23時半、再び海沿いに出る。

と、海からむわっとした暖気が吹き付ける。

空気が変わった。

黒潮が運んできた南風だ。

波が打ち付けてくる重低音がサラウンドで響く。

月の光に輝く海面。

来たんだ。ここまで。自転車で。

海面を月が照らす


おおむね海沿いの国道321号を進む。

荒々しい海の音の中を進んでいく。


土佐清水市の市街地を抜け、国道321号を離れる。

周囲の木々の様子が変わってきた。

明らかに南国のそれになってきた。

風が強さを増す。

10月14日(月)2時7分、553㎞地点のPC7足摺岬に到着したのだった。

足摺岬、ジョン万次郎さんこと中浜万次郎さんと一緒に



(3日目につづく)

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