2025年3月8日土曜日

2024BRM1012近畿1000km四国一周 初めての1000㎞は時間外完走でDNF その3 3日目は足摺岬から高知桂浜まで

どうも、たっかんです。

というわけでBRM1012近畿1000km四国一周のブログも3日目に突入する。

1日目はこちらから

2日目はこちらから

最終日はこちらから


10月14日(月)2時7分、553㎞地点のPC7足摺岬に到着した。

ジョン万次郎さん、こんばんは!

クローズ時刻が1時58分なので、9分のタイムアウトだ。

ちなみにクローズ時刻とは、600㎞までは時速15㎞、それ以降は時速13.3kmで走った場合の時間のこと。

今回の1000㎞は通過時刻を管理するため、無人PCの場合、チャットアプリのDiscordにブルベカードを撮影してアップするよう指示されていた。

はしっこにふにゃふにゃの字で書かれている和歌の一文「たちにけり ひとしれずこそ」。

これが30分ごとに発行されているキーワードだ。

これを撮影して投稿することで、管理者側に通過証跡として認めてもらうというわけだ。

お分かりになるだろうか


わしがジョン万次郎さんこと中浜万次郎さんの立像にあいさつしたり、補給をしたりする間にも、ほかのランドヌールが到着する。

海からの風が強い。

佐田岬と同様にブルベカードが飛んでいく


木々の上を吹き抜けていく。

30分ほど休んで再出発した。


道が狭まる。

足摺岬の東岸を進む。

四国の最南端にも道があり、家があり、集落があり、港がある。

そこを淡々と進む。


ガーミンが2車線の道路から脇道に右折するよう指示した。

1車線しかない狭く荒れた道だ。

いったん通り過ぎて戻る。

ちょうど他のランドヌールと一緒になった。

未明にこんなとこを通らされるとは。

オダ近さん、やってくれますのう。

路肩からところどころ土砂が崩れ落ち、木の枝が散乱している。

小石を踏まないように轍を行く。

まもなく港に出た。

距離は短かったようだが、実に長く感じた道だった。

道沿いに自販機があったので、水分を補給する。

国道321号に合流する。


河口の橋を渡る。

午前5時前、土佐清水市のローソン土佐清水下ノ加江店に到着した。

足摺岬を抜けた。まだ外は暗い

ガーミン読みで584㎞地点。

ようやく足摺岬を脱出した。

長い夜だった。


20分ほど休んでリスタートする。

空が白んできた。

トンネルを抜け、峠を越えた。

この辺、あんまり覚えていないわ。


川沿いの道に出た。

有名な四万十川だ。

四万十川の夜明けぜよ

さすが四国有数の川、河口が大きい。

漫画「釣りキチ三平」で知られる大型魚「アカメ」の生息域だ。

ウッヒョー!(三平くんの口癖)

日が上る道を走っていく。


6時21分、手元のガーミンが600㎞を超えた。

600kmまではブルべで完走しているが、それ以上の距離は初めてだ。

600kmを突破。以降は未体験ゾーン

走り始めてから41時間21分か。

時速15㎞のペースを大きく割り込んでいる。

ここから挽回したい。

空が広いな。

朝焼けの道を進む。

空が広い

次の目的地はPC8四万十・川の駅カヌー館である。

ここに来て、ガーミンとキューシートの数値の差が開いている。

たしか数kmくらいになっていたかな。

脳内で補正をかけながら走っていく。


疲れて速度が上がらない。

巡航が20㎞を割り込んでいる。

のろのろである。

それでも進んでいくしかない。


堤防の道をはずれ、川原の草地の中を進む。


朝日の中のランドヌール

そのあと、サクッと抜かされました

草原がなくなり、山が迫ってきた。


四万十川名物の沈下橋で右岸から左岸に渡る。

佐田沈下橋という名前らしい。

四万十川名物の沈下橋


上流を目指す。

マラソン大会があるらしく、道端に「あと〇km」とかの看板が立っていた。


国道441号に合流する。

国道といっても400番台。

2車線に道路改良された場所もあるが、まだまだの場所も多い。

途中から酷道の様相を見せてきた。

ほんまに離合が難しい場所では、信号があり、交互通行になる。

採石やら工事やらの大型トラックも多いので気を遣う。

ただ、この道を走るドライバーの多くは、この酷な状況に慣れているようだった。

要所で譲り合い、円滑に進むように努めている。

日本もまだまだ捨てたもんじゃない。

決して、走りやすくはないけど、そこまで恐ろしくはなかった。


四万十川の中流域は川幅が広い。

随所に沈下橋がかかり、アクセントになっている。

山が川に落ち込み、川は大きく蛇行しながら、北に向かう。

少しでも頑張ろうと、脚に力を込める。

雄大な景色の中を進んでいく。


ひときわ大きな橋を渡る。

8時50分過ぎ、634㎞地点のPC8 四万十 川の駅カヌー館に到着した。

ちなみにガーミンの走行距離は641㎞。

7㎞も誤差が生じている。


ここは有人PC。

スタッフのいるバンガローは少し奥まった位置にあり、手前に自転車を止めて歩いていく。

四万十川が見えるね

お疲れ様です!

通過時刻は8時55分。

頑張って借金を1時間以内に短縮したぞ。

まあ、600㎞を過ぎて、制限時間のペースが下がったせいでもあるが。

オダ近フラッグがお出迎え


ここは2回目のドロップバッグポイント。

すでにみなさん撤収モードだったが、2階に上がって、着替えさせてもらう。

炊き出しのおむすびをいただく。

ありがとうございました!


外のベンチで横になって眠る。

あっという間に小一時間が過ぎた。

10時前、リスタートする。

来た道を戻り、四万十川沿いを下っていく。


左手に食堂が見えた。

どうやら開いている。

テーブルにつく。

窓を開けているので、川風が気持ちいい。

ラーメンをいただく。

味については、論評を差し控えさせていただく。

いただきます!


食事を終え、再び路上へ。

国道441号は四万十川と別れを告げ、山に向かう。

小さい峠を上って下る。


穏やかな田園風景の中を行く。

12時半ごろだったか、激しい眠気が襲ってきた。

道路わきに退避して眠る。

20分ほどだったけど、むっちゃ深い眠りだった。

ここに来て睡眠負債がたまってきた。


四万十市の街中を抜ける。

中村って言ったほうが通りがいいのか。

コンビニで15分ほど補給をする。


太平洋に近づいてきた。

東からの風が強くなってきた。

13時58分、680㎞地点のPC9ローソン黒潮町大方バイパス店に到着した。

「たえだえに」。息も絶え絶えなわし

ありがたいことにイートインがあるので、がっちりと昼食をいただいた。

消化のよさそうなフォーをつるつると。

フォー!酸味がアクセントやね

外はいい天気だが、行く手の山々には黒い雲がかかっている。

雨のリスクは高いが、行くしかない。

30分ほど休んで走り出す。


ここからの国道56号はしばらく太平洋沿いの道。

向かい風の中、右手に荒波が打ちつける浜を見ながら進んでいく。

大体、こんな感じで太平洋が続く

15時過ぎ、ガーミンの走行距離が700㎞を超えた。

走り始めて50時間が過ぎた。


残り25時間で300㎞ちょっと。

時速15㎞ペースで考えると5時間も余裕がある。

なんとかなるだろう。

いやなんとかしたい。


黒潮町を過ぎると、国道56号は海沿いを離れて、上りが始まる。

ほぼ0mから標高300mを上っていく。

機械になって無心でペダルを踏んでいく。

淡々と、淡々と。

目の前のガーミンeTrexの地図を見て、ピンクの線をたどっていく。


この上り、地名は「片坂」という。

片方が坂。

グーグルマップから

言いえて妙じゃねえか。

坂が終わると地名は「峰の上」。


そのまんまじゃねえか。


17時過ぎ。

標高290m。

雨が降ったあとで、路面が濡れている。

雨雲の直撃は避けられたようだ。

しばらく高原の道を行く。

四国はこんな感じの道が多いね。

国道からは全く見えないのだが、近くに四万十川が流れているらしい。

なのでこの辺の地名は「四万十町」。

下流域の「四万十市」と中流域の「四万十町」と。

四万十川好きすぎだろ。高知県民。


周囲がだんだんと暗くなってきた。

またぞろ眠気がやってきた。

道端に止まり、10分ほど眠った。


すっかり暗くなった。

七子峠だ。

高原は終わり、ここから下る。

2020年のBRM1024‌呉・‌高‌知‌600km‌では、未明に須崎側から上ったなあ。

どうしても吾妻ひでお先生の漫画「ななこSOS」を思い出してしまう。

美少女漫画の元祖とも❤

標高約300mから数km続くダウンヒル。

途中、路肩に1回止まって一息入れた。


19時40分、須崎市のキャラ「しんじょう君」の人形を屋根に掲げたことで有名なローソン須崎かわうその里店で夕食のために休憩した。

こんばんは、しんじょう君

以前より狭くなったが、イートインがあるのがありがたい。

ざるそばを食べた。

ざるそばをいただくよ

20時過ぎに再出発する。


須崎からは国道56号を離れ、県道を行く。

小さな峠を上る。

山頂付近まできちんとした歩道がついているのが珍しい。

トンネルを越えて、浦ノ内湾沿いを進む。


この界隈から空模様が怪しくなってきた。

雨が降り始めた。

小雨だったのが、次第に強くなってきた。

次の目的地はPC10の桂浜海のテラスだ。


先を急ぎたかったので、ウインドブレーカーを羽織っただけで、雨具を着ずに進む。

南海トラフ地震対策の巨大な堤防道路を行く。

道路はすっかりウエット。

水たまりもできている。


高知市が近づいてきた。

頑張って踏んでいるのだが、20㎞ちょっとしか出ない。

のろのろと進んでいくびしょ濡れのわし。

桂浜の住宅街を抜ける。



22時52分、783㎞地点のPC10の桂浜海のテラスに到着したのだった。

雨の桂浜に到着ぜよ

(つづく)


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