2023年6月25日日曜日

BRM503広島600km 広島・八幡浜その2 初めてのお泊り明け(完)

どうもたっかんです。

600ブルべも2日目に突入です。

初めて宿で泊まったわしですが、どんな夜を過ごしたのか。

つづきをどうぞ。

その前に今回のSTRAVAのログ貼っときますね~。


横になって、目をつむる。

とにかく体の節々が痛い。

やすらぎの空間

肩周りのこりがひどい。

眠りながら、腕をぐるんぐるんさせたり、もんだりする。

寝ているのか起きているのかよく分からない。

腕や肩など体の各部がパーツで分かれて調整できるような変な夢を見る。

何を言っているのか分からないって?

わしも分かりませんわ。


悪夢にうなされて?結局、目覚ましが鳴る3時前に起床した。

朝食は前日買い置きしたむすびとヨーグルト、お茶。

ウエア類はつるしていただけなのに、ほぼ乾いていた。

湿気たのを着ないだけでも御の字だ。

早朝なので春秋用の長袖ジャージを着用。

3時半前に宿を出発する。

借金はジャスト1時間。なんとか返さなくてはね。


通過チェックのセブンにいったん戻る。

Nさんが宿泊しているホテルの前を通過したが、見掛けなかった。

そのうちどっかで会えるだろう。


ペダルを回す。

思ったより寒くない。

気温は18度ぐらいだ。

半袖ジャージでもよかったか。

いくつかのトンネルを越える。

歩行者・自転車専用トンネル!

夕やけこやけラインに入る。

往路より楽に感じる。

1時間ちょっと走る。

伊予長浜を過ぎる。

往路でわたった長浜大橋を再び渡る。

明るくなってきた


午前5時、空が次第に明るくなっていく。

雲が見える


海に近い駅で有名な下灘駅の前を通る。

下灘駅に人影だと

5時20分なのにもう人がいる。

始発はまだ後だよな。

駅のホームまで行くと回り道なので今回はパスした。

後ろからランドヌールにぬかされた。

さよ~なら~

わしがほぼ最後尾かと思っていたけど。

八幡浜でしっかり休んでいた方なのだね。

道の駅ふたみ。すっかり明るくなった

午前5時39分、350キロ地点の通過チェック道の駅ふたみに到着した。

参考クローズが5時24分なので、借金が15分までに減った。

この調子で行きたい。

駐車場にはバイク族がテントを張っていた。

ここのトイレで軽量化に成功した。

朝のひと時

これは朝から幸先がいいぞ。

顔を洗ってさっぱり。軽く歯も磨く。

早朝なのにトイレや歯磨きにくる人たちが続々。

車中泊の人も多いのだろう。さすがGWだ。

むすびを食べていると、Nさんが到着した。

わしより15分ゆっくりして、3時45分ぐらいにスタートしたようだ。

と、ここでいかつい体格だが、にこやかな表情が印象的な青年が「600ブルべの方ですか?」と声をかけてきた。

なんとツイッターでフォローしている、しげさん。

しまなみ海道のゴミ拾い活動(素晴らしい!)をされているのだが、GWで四国旅行に来られたとのこと。

「今から下灘駅に行くんです」と楽しそうだった。

お互いエールを交わして、お別れ。よい旅を。

しげさん、写真ありがとう

6時過ぎ、Nさんと一緒にリスタートした。

次の目的地は松山だ。

海沿いの道をひたすら進む。

夕やけこやけラインを朝焼け時に進むとは・・

三秋峠を越える。

100メートル程度の峠なのに上りがしんどいわ。

市街地の国道56号を淡々と進む。

天気は曇りなのだが、ちょっとバテ気味だ。

7時24分、373キロ地点の通過チェック松山湊町7丁目店に着いた。

参考クローズが6時52分なので借金は約30分に増えた。

どんより

なかなか借金を返せない。 

松山の市街地を抜け、今治を目指す。

おなじみ海沿いの道を行く。

逆風だった気がする。いや絶対逆風だった。


Nさんに引いてもらう。

力強い後ろ姿

スピードが上がらないのが申し訳ない。


10時過ぎに、しまなみ海道の来島海峡大橋のとっつきにあるファミマ今治糸山店に立ち寄る。

すいません、日陰で一休みさせてください。

駐車場のはしっこで横になる。

意識を失った。

気を失う

Nさんが声をかけてくれた。

深いところから引きずり出されたような感じだ。

胸の動悸が激しい。

突然起きた時ってすごい心拍数上がるよね。

ちょうど10分くらい経っていた。

眠気は取れた。再び走り出す。


来島海峡大橋へ上っていく。

Nさんは上りでパワーを出せないので、これ幸いに一緒に、う回路を通る。

でかいよな~

来島海峡大橋は3連吊り橋なので、アップダウンが結構ある。

すでに420キロを走って疲れ切った足にはこたえるわ。

朝早い時間は曇っていたが、次第に天気がよくなってきた。

気温も上がり、25度を超えている。

暑熱順化の済んでいない身にはこたえる。

しまなみ海道区間の約70キロはひたすら忍耐のひと時だった。

大島に渡って一休みした。

さよなら来島海峡大橋さん

大島を横切る宮窪峠に差し掛かる。

標高79メートルしかない小さな峠なのだが、今回はえらくきつく感じる。

レンタルのクロスバイクのみなさんが歩道を押して上っているのに、激しく共感する。

ギアを軽くして、のたのたと這い上がっていく。

この峠、今治側からはほぼ直登である。

先が見えるのは、様子がわかる一方、「まだあるのか」と絶望感を与えてもくれる。

今回は後者だった。

なんとか峠にピークに到着した。

上にしまなみ海道の高架があり、日陰になっているのがうれしい。

みなさん、ここで一息入れている。


しばらくNさんを待つ。

どうやらサドルの高さ調整に手間取っていたようだ。

ポストが固着していたのか、結局調整できなかった。


大島から、しばらく我慢の時間が続く。

平地でもなかなかスピードに乗らない。


伯方島、大三島から生口島へ。

そろそろ昼食時だ。

瀬戸田のまちは人でにぎわっている。

飲食店に入っても待たなくてはならないだろう。

なので、ランチはコンビニに。

12時50分、瀬戸田のローソンに到着した。

日差しが強い。

瀬戸田のローソンにて

日陰に座って補給する。

次の目的地は尾道だ。

通過チェックなので時間制限はないが、15時ちょうどがクローズ想定時刻である。

できればその時刻までには着きたい。

あと2時間。頑張らないと。


生口島から因島へ。

生口橋で前を走っていたクロスバイクが合図を出さずに停車。

危うく突っ込みそうになった。

速度を落としていたので、なんとか止まれた。


因島から向島へ。

因島大橋は、自転車道が2階建てなので陰になっていて涼しかった。

往路は渡船を使ったが、復路は尾道大橋を渡るようになっている。

市街地を抜け、尾道大橋への上りに入る。

またしても坂。

大した坂ではないがつらい。

ヘロヘロと上り、尾道大橋を渡る。

幅が狭いので気を使う。


14時55分、494キロ地点の通過チェック、ローソン尾道十四日元町店に滑り込んだ。

参考クローズ時刻が15時なので、ほぼオンタイム。貯金はほぼない。

ローソン尾道十四日元町店

さすがGWのど真ん中。店内は観光客でごった返していた。

女性トイレには列ができていた。

ここで同じブルべに参加しているランドヌール3人組と遭遇。

「ギリギリ隊?」と聞くと「そうです」と返事があった。

我々だけではなかった!

以降、この3人と抜きつ抜かれつを展開するのだった。

ただ彼らは基本的にぶち速かった。

休みが多いので、その間にわしが抜くというウサギとカメの展開だった。


尾道を出発する。

一路、西へ。

さすが尾道、観光客が多い

ゴールまであと100キロちょっとだ。

次の関門は呉。

572キロ地点のPC3セブンイレブン呉阿賀中央5丁目店だ。

クローズは20時12分。

PCなので、この時間までに到着しないとアウトだ。

80キロを5時間か。時速16kmで大丈夫だ。


尾道駅、U2あたりはサイクリストが多い。

市街地を抜けると走りやすくなる。

国道に合流

尾道から三原へ。

三原から国道185号のさざなみ海道を西へ。

スピードが上がらない。

幸崎のセブンイレブンで一休みさせてもらう。

Nさんはまだまだ余裕ありそう。さすがだな。

忠海の峠を越える。

竹原市の街中に入る。

この当たりから、Nさんに遅れ始めた。

我慢して食らいついていきたいが、足が回らない。

軽やかにペダリングをする姿が、どんどん小さくなっていく。

迷惑はかけられないし、わしも自分のペースで進もう。

日が傾き始める。

粛々と進む。

吉名から安芸津への坂が長い。

大芝大橋辺りで路肩に止まり、小休止する。

日が陰ってきた。雲が多くなってきた。

この付近からライトをつけた気がする。

安浦から再び緩やかだが長い登りが始まる。

田園地帯を黙々と進む。

上りが終わり、川尻へ。

安芸灘大橋のとっつきまで戻ってきた。

慣れ親しんだ景色に安心する。

仁方からトンネルを抜け、広へ。

車が増えてくるので気を使う。

この界隈でまた3人組に抜かされた。 

19時39分、572キロ地点のPC3セブンイレブン呉阿賀中央5丁目店に到着した。

到着した変なおじさん

クローズが20時12分なので、なんとか約30分の貯金ができた。

ここで地元のこなきさん・くるぱんさん夫妻がお出迎えしてくれた。

先ほどの3人組も休んでいる。

親しい顔があると安心する。

Nさんもここで休憩していた。

どうにか追いついた。

ただ時間が潤沢にあるわけではないので、あいさつもそこそこに走り出す。

ビブがシオシオになっている


いつもの広島への道を淡々と走る。

休山トンネルを抜け、呉の市街地へ。

魚見山トンネルを迂回し、国道31号に合流する。

国道31号に合流

若い衆のバイクがぶりばりと爆音をたてて抜いていく。

ゴールの広島駅前まで、しばし忍耐が続く。

足はぼろぼろで、20キロ巡航が精一杯。

ただ気温が下がったので、走りやすいのが救いだ。


例の3人組やNさんが抜かしていく。

マツダスタジアム横を通り、カープロードを進む。

時間帯によっては「開かずの踏切」となる愛宕踏切はスムーズに渡れた。

裏通りを抜ける。

ゴールの605キロ地点、セブンイレブン広島若草町店に到着した。

明治おいしい牛乳を買ってレシートをもらう。

時刻は21時47分。

クローズまで13分。間に合った。

まさにギリギリ隊。

気持ちを切らさず、走った成果だ。


Nさんと3人組もゴールしていた。

3人組が店の前でくつろいでいたので、受け付けの若草集会所に向かうよう促した。

最近のAJ広島ブルべで、受け付け場所の定番となっている若草集会所。

ビルの谷間に平屋建てでぽつんと建っている。

広島駅新幹線口から近いので、遠征組にも便利なことこの上ない。

庭にバイクを置き、建物に入る。

ただいま!

つねちゃんたちAJ広島のメンバーが笑顔で迎えてくれた。

彼らの顔を見ると、広島に帰ってきたことを実感する。

ブルべカードを記入し、チェックを受け、手続きを終える。

1000円で記念メダルを購入する。

なんとか完走したよ。深い安ど感に包まれた。

道中、一緒に走ったNさんにお礼を言う。

おかげで「ブルべ中、宿に泊まる」という新たな扉を開くことができました。

なんとか走り切ることもできました。

ありがとうございました。

ヘルメットはVITT

NさんもPBPへの出場条件をクリアし、うれしそうだ。

1200キロの旅、頑張ってください。

わしも北海道ブルべに参加してみたいなあ。

そして主催したAJ広島のみなさまもありがとうございました。

おかげで充実した40時間を過ごせました。感謝。

Nさん、つねちゃんと

というわけで600kmの旅はおしまい。

楽なブルべはないことを実感した。

ブルべ中、初めて宿に泊まったが、2日目の睡魔撃退に莫大な効果を発揮した。

これまでの600では、途中眠くなることが2、3度あったが、今回は1回で済んだ。

1時間の借金を背負って走るのも初めて。

気持ちを切らさずに走ればなんとかなるもんだ。

ただ眠ったからといって2日目に足が回復するということはなかった。

距離を走れば走るなりに遅くなっていくのは、仕方がないことか。

前回の600では右足首を傷めて往生したが、今回は問題なし。

無事に帰れてよかった。

さあ次はどこへ走ろうか。

(完)


で、旅は終わったのだが、この後は自分用の備忘録ね。

日記を読み返したら、6日ぐらいで完全回復したようだ。

「100km走=回復1日」という個人的な法則とほぼ一致していたな。


疲れが一番残るのが、腰回りということも分かる。

体幹を鍛えるのが一番なのだろうが、普段のライドでは難しいのよね。

やはりブルべの練習はブルべで、ということなのか。


5月4日(木)

駐車場に戻り、帰宅する。

シャワーを浴びて体重を計る。

67キロ前後だったのに、驚きの64.0キロ。

ブルべは痩せるんだ。

ビールを1本空けて就寝した。


翌5日(金)休み

600の翌日はたいてい使い物にならないので休みを取っていたのだ。

疲れているはずなのに、早く目が覚める。

全身が筋肉痛で動きにくい。

1階に降りるのも一苦労だ。

筋肉が熱を持っていて、体が火照る。

鎮痛消炎薬をはったり塗ったりするが、焼け石に水な感じだった。

塩々になったウエアを洗濯し、食後は昼寝。


6日(土)仕事

朝8時に起床した。

体重は65.4キロ。

筋肉痛は続いているが、体調はだいぶ回復してきた。

10時過ぎからゆっくりと入浴した。

外は大雨なので、車で出社した。


7日(日)仕事

雨だ。8時前に起床した。

朝食をとってゴロゴロ。

体の倦怠感は抜けてきたが、腰の奥にしびれが残っている。

11時過ぎからマイカー出勤。


8日(月)仕事

ようやく晴れた。

腰の芯に疲れが残っているが、ほぼ復調した。

なので自転車通勤を再開した。

夜はチンクに寄って、ブルベ談義。


9日(火)休み

完全休養日。


10日(水)仕事

よく眠ったので、ガーミンのBBが100になった。

11時過ぎから自転車通勤。


2 件のコメント:

  1. そうよ、あたしたちが阿賀のセブンに行ったのは、たっかんに逢うためじゃったんじゃけー。
    たっかんが出てなかったら、私は行ってない。オットは行っただろうけど。
    あ、あのとき四国のミニカプキーさんと初めてお会いしたんだったわ。

    この歳になって初めての体験。ドキドキするねー。でも、ええよねー。まだまだいろんなこと体験したいねー。
    Nさんと私もお話したんよ。まさか北海道の代表?とは露知らず、遠路はるばるよー来てくれて、うれしかった。
    お疲れさまでした。

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    1. くるぱんさん、応援ありがとうね。うれしいのう。また次のチャレンジをせんといかんねぇ。北海道のN代表とも話せたのね。チンクをお勧めしていたら翌日、飲みに行かれたそうで。いろんな輪がつながったり、広がったりするのが楽しいね。

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