2016年10月16日日曜日

BRM1008広島300キロ その4

PC1セブンイレブン三原幸崎町店を出発したわしたち。
当然のように東へ向かう。
さあ行きますか!(撮影・カタヤマさん)


ここからツネさん、ケンセーさん、タナさんの3人がガチオ列車に御同乗。
一緒に走りましょう!


ってツネさん、なんて顔してるんですか(^-^;


PCを出て間もなく、みはらし温泉と須波の海浜公園を過ぎる。
AJ広島の1000キロの出発点として、幾多のドラマを生んだ地だ。
そして昨年走った200キロの出発点でもある。



それにしても1000キロか。
あのしんどかった600キロからさらに400キロ走るのか。
全く想像つかない。
いつかこのわしに走る日が来るのだろうか。


などと思いつつ須波をあっさり通過。
込み入った三原市内を抜ける。
ここで国道185号は国道2号に合流する。
あれ?ツネさんたちがストップした。
どうやら足が攣ったらしい。
が、ガチオ君は先に行っている。
すんません、お先に失礼します。
尾道へ向かう。


途中、大型トラックに絡まれつつも快走ペースは変わらず。
空はすっかり曇ってしまったが、まだなんとか持っている。



尾道市街地が近づいてきた。
国道2号線から交差点を右折して、海沿いに向かう。
順調なペースで来ているので、尾道でちょっと休憩を取ることに。


倉庫群を過ぎると、倉庫を改造した尾道の新名所「ONOMICHI U2」が右手に。
しまなみ海道を渡るサイクリストの拠点らしいので、正統派のサイクリストであるところのわれわれは立ち寄らざるをえまい。
サイクルスタンドにウノさんをかけて店内に入る。
ケーキさんはスタンドでその辺に停めている。

スタンド能力=自立


そうケーキさんは今回、いつものビチュー君でなく、通勤用のアルミロード、コーダさんを相棒に選んでいたのだ。
このコーダさん、コンポは10速の前世代ティアグラなのだが、ブレーキだけなぜか現行の105が奢られているという「お前、分かっているな」仕様。
その上、巡航ハッピーなセミディープのホイールと、急坂OKの30Tのスプロケを備えるという実に憎い構成。
これにSPDペダルを付けているので、後半、脚が売り切れてもシューズのつけ外しが楽にできるという素晴らしさ。
アルミの重さをカバーできるだけの美点を備えていたのだ。
やるなケーキさん。


わしも今度、メリーさんで走ってみようかしら。


U2の店内はサイクルスタンドがあったりするのだが、それよりも大きなベーカリーや観光客がやけに目立つオサレ空間なのだ。



そこを進んでいく、ぴちぴちパンツと蛍光ベストとヘルメットのランドヌールたち。
この空間に馴染んでますか? 馴染んでますよね~~(^-^;


ま、それはともかくとしてちょっとお高いレモンドリンクとちょっとお高いパンを購入。
ここでは食べず、近くのローソンで地べたに座って食べちゃいました。

でも、このローソンにもサイクルスタンドがしっかりと装備。
さすが自転車旅の本場だなあ、と感心したのだった。


再び東へ。
尾道駅前を抜ける。


「おやつと山猫」にぎわっていますなあ。


2号線だけに車は多い。


にしても風情のある街だ。


自転車でポタリングしたくなるね。


このバス停ベンチ用の空間とかいいね。


尾道大橋の下をくぐって、東尾道方面へ。

福山市松永町で右折して、海沿いを目指す。
この辺は、郊外型の店舗が並び、自転車で走っても楽しくはない。
田園地帯を抜け、福山市沼隈町常石に入る。
常石造船の本拠地だ。



そういえば、そろそろ5時。
仕事が終わる時間か。
工場の中では持場を離れ、歩いている人の姿が目立つ。
道を歩く人々も、どこかしらインターナショナルな風貌の人が多い。


先刻から雨がぽつぽつと落ちてきた。
サイコンにも水滴がついている。

道は内海大橋の方でなく、左折して小さな丘を越える。
眼下に沼隈の町が見える。
そして今回の旅で最初のハローズが。

ハローズというのは、備後地方と岡山県に多店舗を展開する24時間スーパーだ。
低価格を売りにしており、24時間営業ということもあって、府中や井原にいたころは、ずいぶんとお世話になったものだ。
今回のコース上には、ハローズがごろごろしている。
沼隈がその一つ目だったのだ。
ハローズの前で右折すると、まもなく道は再び海沿いに出る。
そして小さな丘を越えると、福山の観光名所、鞆の浦だ。

鞆の町の中心部は道が狭く、車がすれ違うのも難しい。
だけど自転車なら、そんなことを気にせずに進める。


石畳の街並みへの入り口で、ガチオ君が待ってくれていた。
で、後続のケーキさんを待つ。
お、来た来た。



石畳とはいっても、パリ・ルーベで出てくるようなゴッツンゴッツンのものではなく、滑らかな自転車フレンドリーな仕様だ。

小路を行くと、鞆のシンボルの常夜灯が表れた。
暮れなずむ古い街並みと常夜灯。いい雰囲気だ。


思わずポーズをとるわし。


3人一緒でも撮ってもらったよ。


ほかの参加者さんも続々到着する。
観光を堪能したので出発。
どうもどうも(撮影・PANAランドナーさん)

路地を抜ける。


船具店の看板。渋い。


街を抜け、北へ進む。
午後5時38分、92.65キロ地点のPC2ファミリーマート鞆の浦店に到着した。

今回のコースね。

つづく。

2016年10月15日土曜日

BRM1008広島300キロ その3

8日午後1時、瀬戸内海沿岸を駆ける300キロの旅が始まった。
いってきまーす(撮影・カタヤマさん)

ん?なんかいる(撮影・カタヤマさん)

上を見ているのは、確かドローンが飛んでいたから。
今回も素敵な動画をありがとう。AJ広島の動画はこちらから→■https://www.youtube.com/watch?v=cQYcExiggrY


まずはグリーンピア入口の急坂を駆け降りる。
カキひびのある入り江を右手に望みつつ、安浦への小さな峠を越す。
序盤なのでまだ元気いっぱいやね。
イエーイ(撮影・ヤグチさん)


トンネルを抜け、また急坂を下る。
帰路にこの坂を上るのか。
内心げんなりする。
安浦の街を通り抜ける。
ちなみにこれが今回の走路(青部分ね)


ここからは、さざなみ海道こと国道185号を一路東へと向かう。
平坦で海沿い。
潮の香りがする。
参加者のトレインに、ガチオ君、ケーキさんともども同乗する。
さすがに車は多いが、ドライバーのみなさん、大きくよけて抜いてくれる。
ありがたや~。


気になる天気は幸いにも曇り。
なんとかこのまま持ちこたえてほしいのだけど。
30キロ前後の快速トレインに乗っかって、ずんずん進む。
安浦から安芸津へ。
ロードサイドの売店はジャガイモ推し。


そうそう安芸津ってジャガイモが特産なのよね。


工事信号でストップ。
みなさんいいペースです。
このグループが先頭集団だったのかな。
信号後はガチオ君が引いていく。


安芸津からいったん内陸に入り、丘を越える。
坂があると、わしとケーキさんはトレインから遅れ始める。
坂では遅いのだ。
海沿いを離れると、キンモクセイの香りがかすかに感じられる。
うち周辺ではもう終わったのにね。
竹原市へ


しばらく行くと、ガチオ君が待ってくれていた。
すまんのう。
竹原の街が近づくと、信号ストップが増える。
山間部ブルべと違うとこだね。
竹原で大きく右折。
竹原港を右手に見ながら、海沿いを進む。


忠海を過ぎる。
丘を越える。



いやあ実に気持ちいい。
ずっとこの調子で走れればいいのにね~。


ん?撮影隊がいる。
手を振る。
見上げると、空にドローンも。
調子に乗っていたら、PC見逃す5秒前(撮影・カタヤマさん)


と、ぼっとしていたら、後ろから「ここ止まって」と大きな声が。
ありゃ、もうPC?
慌ててUターンしてコンビニの駐車場に入る。
おお、参加者さんがいっぱいいるではないか。
午後2時30分、37.95キロ地点のPC1セブンイレブン三原幸崎町店に到着!
いやあ順調。順調。
前のロード、自立している!


ムスビを食べて。
梅むすび


もぐもぐ


みなさんとエールを交換して。
なんだ。このはじけっぷり。


さあ出発じゃ。
じゃあ行きますか~(撮影・カタヤマさん)


つづく。

2016年10月14日金曜日

BRM1008広島300キロ その2

10月8日午前10時半、わしは呉市安浦町のグリーンピアせとうちにいた。
BRM1008広島300キロに参加するためだ。

400キロ、600キロをどうにかこうにか走破してきたわし。
目標とするSR取得のためには、この300キロ完走は欠かせない。


今回の一番の厄介者は天候だ。
予報によると、8、9日とも雨。
しかも9日未明は相当強い雨になるという。
しかし、それでひるむようではSR取得は覚束ない。
ランドヌールとしては、いかなる条件下でも走る心構えは必要だ。
撮影・ヤグチさん

なので、今回は300キロなのだが、前回の600キロに準じた装備とした。
違うのは600キロではダブルボトルだったのを、この気候なのでシングルに。
そしてサドルバッグに入れていた輪行袋をボトルケージにセットした。
空いたスペースには着替えを収容した。
10月ということも考えて、メリノウールのアンダーウエア、靴下を準備した。
これは後々、奏功することになる。


服装は、上がモンベルのジオラインLW長袖を着て、MCRジャージ。
下がMCRビブパンツに、モンベルのレッグカバー。
もちろんシリコンの滑り止めは折り返して、地肌に直接触れないようにしてある。
靴下はこれまたモンベルの自転車用。
左のアキレス腱保護用にはサポーターも着用した。
1か月前の600のダメージが残っているのだ。
まあ、あんまし役に立たなかったけどね。


シューズの防水対策も必要だ。
この道の先達の実践を参考にして、ポリ袋とビニールテープをサドルバッグに忍ばせておいた。
課題は残したものの、これも大きな威力を発揮してくれた。
その他はこれまで通りの装備で。
ブルべをこなすたびに、自分の中でに生きたノウハウが積み重なっていくのが、実感できる。
このご時世、ブログやツイッター、本、雑誌といろいろなメディアに玉石混交の情報があふれている。
でも文書で読んで知った気になっていても、経験しないと腹に落ちない。
だからこそ実地は大切だ。


今回、MCRからは、600でお世話になったガチオ君、そして400を一緒に走り切ったケーキさん、わしの3人が出走する。
同じジャージが3人も揃うなんて素晴らしい。


で、グリーンピアの天気は晴れ。
で、なぜか結構蒸し暑い。
これは予想外だった。


今回の300、外国人の方や女性も出走していて、いつもより彩り華やかな感じ。
人数も多い。
エントリー75人に対して出走は50人。


雨予報でDNSされた方が結構多かったのね。
で、知り合いの皆さんもずいぶん参加している。
600のケツ持ちをわしたちと一緒に担当したモリカタコンビ。
同じく前半を一緒に走ったツネさん、ケンセーさんの姿も。
わしのブログを読んでくれているタナさんも。
こなきさんちのくるパンさんも応援に来てくれていた。
これはうれしいあ。
走る人も走らない人も、一緒に楽しみましょう。

そして、結局50人中45人が完走された。
雨の中なのに、みなさん好きねえ。


コースだけど、以下の通り。


グリーンピアせとうちを出発し、瀬戸内海沿いに東進。
竹原、三原、尾道、鞆の浦、福山、笠岡を経由して倉敷で折り返し。
倉敷からちょっと北上して、川辺橋から西へ。
内陸部の矢掛、井原、神辺、駅家、府中、御調、久井を進む。
久井から高坂と広島空港という二つの山越え。
東広島から安浦へ下って、フィニッシュだ。
全体の前半3分の2が平坦。
後半3分の1が山岳という構成だ。

市街地走行が多いという点を除けば、300キロにしては比較的易しいコースだ。
と、思っていましたよ。走り出す前は。
それに井原、府中という、以前の赴任地を二つも通過する土地勘ありまくりのコース。これはおいしい。
と思っていましたよ。走り出す前は。
全て、あの雨が持っていっちゃいましたけど(^-^;


受付を済ませ、こなきさんの丁寧なブリーフィングを聞く。
こなきさんのブリーフィングにさりげなく巻きが入っていたのは、みんなの秘密だよ ('ω')ノ
スタート地点に移動する。


前にいるのはガチオ君ともう一人ぐらいか。
サイコンをスタートさせる。
出走番号を告げる。
ペダルを踏みこむ。
行ってきま~~す 撮影・ヤグチさん

どもども('ω')ノ 撮影・ヤグチさん

8日午後1時。
300キロの旅が始まった。

つづく。

2016年10月11日火曜日

BRM1008広島300キロ その1

どうも、たっかんです。
撮影 AJ広島カタヤマさん

ちょっとBRM1008広島300キロ完走してきました。
所要時間は19時間12分。
制限時間の20時間を目いっぱい使って楽しんできました。


復路、府中市前後での深夜の豪雨。
顔に突き刺さる大きな雨粒。
心が砕けそうになりながら、ペダルを回しました。
記録より記憶に残るブルべとなりました。


ガチオ君、ケーキさんと3人で走り、ともにゴールできたことが何よりの喜びです。
ケーキさん、後半の山岳地帯をよく耐えました。


質より量といいます。
距離が多いほど大変ってことで、ブルべでも当てはまると思います。
でも量に換算できない「質」があるってことを今回実感しました。
ほんま、楽なブルべはない。


まずはご報告まで。
またお付き合いください。

つづく。