どうも、たっかんです。
2024年のGW後半に開かれたBRM505広島600km 広島・八幡浜のレポート後半です。
初日こそ晴れでしたが、次第に空模様が下り坂に。
暴風、そして雨。
厳しい条件下で、残り300kmを60前のギリギリ隊おやじランドヌールは走り切れたのか。
ぜひ、お読みください。
ちなみに前回の様子はこちらからどうぞ。
晴れのち暴風のち豪雨一時晴れ 2024BRM505広島600km 広島・八幡浜<上>
5月6日(月休)午前1時半に起床した。
ちょっと前から目は覚めていたが横になっていた。
ガーミンEDGE840 を見る。
チェックインした時は走行距離302kmぐらいだったのに、なぜか308kmを示している。
ウノさんおまえ、わしが寝てる間に走ったのかよ。
なぞの数値 |
これ以降、ガーミンの数字を補正しながら走るという余計な仕事が増えたのだった。
朝食を取って、2時に八幡浜のホテルを発つ。
いざ行かん |
雨予報だったが、まだ降っていない。
しかし風が強い。
329km地点のPC6ローソン大洲長浜町拓海店は3時37分に通過した。
久しぶりだな |
さっきはカメムシだらけだった入口も掃除をして多少ましになっていた。
雨がパラつき始めたので、雨具を着込む。
次の目的地は松山のローソンだ。
走り出したが、風がますます強くなってきた。
右手の山がゴーゴーとうなり、風が吹きおろしてくる。
さらに右へ左へと風が大暴れである。
倒れそうになり、自転車を止める。
足を付いて、風がおとなしくなるのを待つ。
自然には逆らえない。
なんとか走り出す。
ひたすら我慢しながら進む。
時速は20km前後。
止まっているより、走っているほうがまだまし。
進めばいつかゴールする。
この30kmは本当にきつかった。
5時前になったので空が青くなってきた。
空が明るくなってきた |
眠気が襲ってきた。
店舗の軒先で少しだけ休ませてもらう。
眠気はひとまず落ち着いた。
松山空港の横を抜ける。
空港が市街地に近いのは便利そうだな~。
海岸通りは工場が多いが、日曜の早朝だけに静かなもの。
また眠くなってきた。
右折し、三津方面に行く。
ん? 今わしはどこにいる。
違和感を覚えた。
スマホを取りだし、現在地を確認する。
ああ、やっぱりPCを通り過ぎている。
愕然としながら、2~3km戻る。
交差点の角にローソンがありましたよ。
なんで見落とすのかなあ。
6時31分、369km地点のPCローソン松山祓川店に着いた。
ボロボロのギリギリ隊 |
クローズ時間が6時40分なので、まさにギリギリ隊である。
コースをミスるは、ギリギリ隊だわ、雨はやまないわでテンションだだ下がりだ。
と、ビアンキ(だったような)に乗る若いランドヌールが到着した。
なんでも仮眠していたら寝過ごして、慌てて松山まで走ってきたという。
その割には、むっちゃ元気そう。
その姿を見ていると、なんだかわしも元気を分けてもらった。
走り出す。
前を進む彼のバイクを追っていると、少しやる気が出てきた。
もう230kmちょっと頑張りますか!
午前7時、松山観光港の横を通り過ぎた。
さらば広島フェリー |
DNFもいいかもと迷っていた心はさっきのPCに置いてきた。
さよなら広島行きのフェリー。
それにしても、あえて松山観光港の前を通すとは・・。
何かあってもDNFできるという優しさか。
それともDNFに誘う悪魔のささやきなのか。
雨が続く。
EDGE840の画面に雨水が貯まり、誤作動する。
表示が勝手に変わり、イライラする。
道の駅風和里で一休み。
画面をロックした。
9時半、しまなみ海道に入った。
来島海峡大橋だよ |
祝日だが人が少ない。
来島海峡大橋ですれ違ったのは、わずか3グループだった。
次第に雨が上がってきた。
路面は濡れているが、雨が上がってきた |
大島のファミマで雨具装備をパージした。
身軽になって走り出す。
橋への取付道路も人が少なく、走りやすい。
青空も広がってきた。
しまなみ海道には青空がよく似合う |
その割には気温が低いので助かる。
時折、すれ違うのは欧米からの旅行客ぐらいだ。
彼らは雨をあまり苦にしないようだ。
多々羅大橋を渡る。
多々羅大橋へ |
橋の上では誰ともすれ違わなかった。貸し切りだ。最高かよ。
そろそろお昼だ。
瀬戸田の美味い店といえば、おなじみハンバーガー専門店のゴロッケンさん。
寄ってみたら人が少ない。
ワンチャン行けるか。
期待で胸が躍る。
ところが「ごめん、きょうは売り切れなのよ」
なんと。GW最終日で仕込みがもろもろ品切れたようだ。
それでもジンジャーエールをお願いして一服できた。
ハンバーガーは次の機会に |
店主夫妻の笑顔にも励まされた。
再び尾道を目指す。
因島に渡る。
「たっかんさん」と後ろから声をかけられた。
Tさんではありませんか。
齢68歳にして、ロードバイクを乗りまくる大先輩だ。
山口県には元気な先輩が多いよね。
ここから同行することに。
とはいえ、わしかて決して速くない。
巡航速度は時速20km台前半がメイン。
条件のいい場所で20km台後半といったところだ。
2日目は昼間の気温がそれほど上がらなかったことが幸いして、体力にまだ余裕がある。
このペースなら維持できだろう。
因島から向島へ。
笑顔のTさん |
島内を横断して、尾道大橋へ向かう。
そろそろ500km。
この段階になると、ちょっとした坂でもこたえる。
なんで帰路も渡船に乗せてくれなかったの、と恨み節も出てくる。
橋を渡り、尾道市街地へ向かう。
13時35分、494km地点のPC8ローソン尾道十四日元町店に到着した。
締め切り時間が14時56分なので1時間20分の貯金だ。
しまなみ海道で盛り返した。
この調子で走れ続ければ、問題ない。
AJ広島常連のYさんが激励に来てくれていた。
カラ元気のおじさん |
これはうれしかった。
出走予定だったが、前夜のカープ戦で弾けすぎて、お布団峠を越えられなかったらしいw
別れを告げてTさんと走り出す。
雨粒が大きくなってきた。
尾道市街地を抜けたあたりで、雨具をフルアーマーに換装する。
安定のモンベルレインウエア |
三原市幸崎町の海辺のセブンでも小休止した。
小休止 |
雨があがったので、雨具を脱ぐ。
忠海の手前の峠が相変わらずこたえる。
雨が上がった |
竹原を通過。
安芸津に入ったころから、また雨が降り始めた。
風早で軒先を借りてレインウエアに換装する。
また雨か |
Tさんには先に行ってもらった。
そのうち追いつけるだろう。
しばらく行くと、大芝大橋の手前でTさんが止まっている。
タイヤを外している。
どうやらスローパンクという。
ここまで来てパンクとは。
「直していくので先に行ってください」
うなずいて走り出す。
残り50kmちょっと。
なんとか切り抜けてほしい。
呉市安浦町に入る。
17時28分、安浦のセブンで小休止。ホットコーヒーを飲む。温かい
コーヒーの力を信じよ |
18時44分、最後のPC9セブン呉阿賀中央5丁目店を通過した。
昨年の600では19時39分の通過だったから、1時間近く早い。
ここでYさんが再び激励に来てくれた。ありがとう。
パンクで止まったTさんの状況を伝える。
![]() |
なんとか生きているよ |
休山トンネルを抜け、呉市街地に入る。
ここからが厳しかった。
雨脚が強まってきたのだ。
サングラスに付着した水滴で、車のライトの光が乱反射し、見えにくいことったらない。
明るいうちなら、気にならなかったのだが。
路面には水たまりができ、それを避けながら走る。
国道31号は通行量が多く、車が次々と抜かしていく。
見落とされないように祈るしかない。
道路左端の白線にできるだけ近づき、邪魔にならないように気を遣う。
体はびしょびしょ。
なんでこんなことをやっているのだろう。
まあ自分が好きで始めたことだから、最後までやるしかないよね。
海田の手前で31号から離れると、本当に安心した。
耐え続けること暫し。
ようやくマツダスタジアムだ。
愛宕踏切が開いたので、通過する。
その最中にすぐ警報音が鳴り始めるという。
20時51分、ゴールのセブン若草町店に到着した。
20時51分ゴール |
道路を渡って、いつもの若草集会所へ。
ツネちゃん、代表が迎えてくれた。
屋外での受付になっていたが、こっちは濡れ鼠なのでありがたい。
オープンゴール受付 |
スタッフOさん特製の具だくさん豚汁をいただく。
体に火が入った。ありがたい。
よかった、あきらめないで。
お疲れ!ワシ |
今回はまじで道中駄目になるかと思った。
長浜から松山までの暴風はひどかった。
松山付近での眠気がひどかった。
呉から広島までの豪雨もひどかった。
本当に厳しいブルべだった。
だが走り切った。走り切れた。
タイムも昨年が39時間47分だから、1時間近く短縮できたことになる。
1年前より進歩してるじゃないか。素直にうれしい。
リザルトを確認したら、完走した15人の中で最後のタイムだった。
でも、完走には違いない。
遅くてもいいんだよ。走り切れば。
待たせているスタッフさんには申し訳ないが。
ちなみにTさんはDNFし、Yさんにピックアップしてもらって帰れたという。
ということで今回のブルべはおしまい。
主催のAJ広島のみなさま、Tさんを始め一緒に走ったみなさま、ありがとうございました。
Yさん、激励ありがとうございました。力をもらいました。
おかげで600kmの旅を、怪我なく事故なく終えることができました。
本当によかった。
お守りの力もあったね |
あ、ちなみに今回のログね。
(おわり)
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