2020年11月21日土曜日

BRM1024呉・高知600km その3 土佐の一本釣り

どうも、たっかんです。

600ブルべの振り返り、まだ続きます。

ちなみに今回のコースね。


高知から須崎までの約50キロだ。



土佐の高知のはりまや橋である


10月24日(土)午後11時23分、わしは281キロ地点のPC3はりまや橋にいた。

貯金は3時間20分。貧脚オヤジからすれば上出来だ。

ビル群の谷間にひっそりとたたずむ小さな橋。

日本三大がっかりの一つとも言われるだけある独自の存在感を放っている。


すぐそばにホテルの明かりが煌々と。

ここ、予約する手もあったのかも。

と思った気もするけど気のせい。

むすびをほおばり再出発する。


さすが高知の繁華街。

飲み終わったげな若者たちが路上でふらふらしている。


南へ向かう。

建物の高さがだんだん低くなる。

なぜか深夜までやっている弁当屋さんが目立つ。

結構、広い店舗。

わしの知っている弁当店とは様子が違う。

詳しく検証する間もなく通り過ぎるけど。

トンネルを抜け、郊外の住宅街へ。

さすがに眠気を催してきた。

コインランドリーでもあれば、一息入れたかったが、ないのだ。

最近見かけることの増えたコインランドリーがまったくない。

山陰ではいたるところで見かけたし、広島でも増えてきたし。

でも高知にはない。


夜は結構寒いけど、ここは南国の面目躍如なのか。

色々と土地柄を考えさせられる。

というか、コインランドリーあってよ。

わしが休めんじゃんか。


住宅地を抜け、道は突き当りに。

太平洋だ。

眼前にワイドで太平洋だ。

真っ暗で全然見えんけど。

ドドーンという重低音の波音がサラウンドで聞こえるだけだけど。


左折して海岸道路をゆく。

ペンギンだよね

なぜかこんなかわゆいペンギンの水飲み場があったりする。


花壇が並んでいる。

ここを走るのは2度目だけど、あの時は5月で、花の芳香が記憶に残っているけど、今回はどうだったろうか。

花の香りは感じなかったような。


嗅覚はともかく、聴覚は働いている。

右手からは波の打ち寄せる音がひたすらに響く。


小さな山を上る。

結構急な坂だ。

ここを上らないと桂浜に行けない不思議な構造。


山を巻くようにして下りるとドン付きに桂浜の駐車場が。

293キロ地点、PC4の桂浜公園入口である。

時間は午前0時23分。

はりまや橋から1時間もかかった。

波の音が聞こえるが・・

ここでちょっといい場所を発見したので、一休みすることに。

四方は囲まれていないが、風が吹き込まないのでそれほど寒くはない。

ベンチがあればそこは休憩所

ベンチで30分くらい気を失っただろうか。

再び走り出す。


桂浜の丘から西を望む。

海は黒く塗りつぶされて見えない。

車のライトと街路灯で、海岸の場所がそれと知れるだけだ。


夜の海は見えない

夜の海沿いを西へ走る。

しばらくすると、巨大な堤防が左手に続く。

その堤防へ上り、仁淀川の河口にかかる橋を越える。


小一時間走ったら午前2時である。

右手に大きなファミマがあった。

左手は漁港だ。

カツオの一本釣りとかの船なのだろうか。

ちなみに調べたら漫画「土佐の一本釣り」の舞台は、次回登場する七子峠のとっつきにある土佐久礼というまちだそうな。(タイトル回収)

寄ろう。


広いイートインがあるのが素晴らしい。

おやつを買ってコーヒー飲んで、麦茶を補給する。

イートインで休憩。ぬくい

若干眠気はあるが、耐えられるぐらい。

奥の席で、地元の若い女性が電子音をピコピコ鳴らしながらゲームをしているのがすんごい気になる。

ゲームぐらいイヤホンしてせいや、うるさいのう。

とはいうものの、ここではわしのほうがアウエー。

黙ってもさもさと食う。

結局15分ほど休んで、店外へ。


駐車場には、昔懐かしいシルビアが駐車していて、周囲に若者たちがたむろして話しこんでいる。

言葉は地元高知のなまりだ。

きっとほかに遊ぶ場所がないんだろうなあ。


コンビニを出ると、大きな橋がかかっていた。

前の600キロでは、あの橋を渡り、横浪黒潮ラインという思い出すだけでいやになる道を通ったなあ。

今回はそこを通らず、浦ノ内湾の海岸沿いの道へと向かう。


アップダウンが少ないのがほんとに有難い。

海沿いは街の明かりが少ないので、空の星がよく見える。

月はかなり前に沈んでいるので、空は暗く、オリオン座がくっきりと見える。

オリオンに見守られながら走っていく。

車の通行はほとんどない。


小さな峠を越える。

やがて見覚えのある場所に出た。

ビニールハウスの赤い光がひときわ目立つ。

須崎市への峠のとっつきだ。


トンネルを抜ける。

右手に見覚えのある小屋が。

ヘンロ小屋だ。

四国八十八か所をめぐるお遍路さんのために建てられた小屋が四国にはいくつかある。

そのうちの一つだ。

屋根はあるが壁はわずか。

ほぼほぼ東屋。

仮眠場所の候補に考えていたけど、どうみても寒そう。

断念する。


左手にセメント工場がそびえている。

しばらく走ると須崎市内だ。


前回の600ではここのすき家で牛丼食って、近くのスーパーで仮眠を取った。

今回はすき家もスーパーも通り過ぎる。

高速道路と並走する立派な道を走る。

午前3時38分、332キロ地点のPC5、ローソン須崎かわうその里店に到着したのだった。

これは目立つ

まだまだ続く。

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