2019年7月10日水曜日

BRM615広島400km 徳山・竹田津 その2 雨音は序盤の調べ編

どうも、たっかんです。
6月15日午前6時過ぎ。
わしは山口県周南市の徳山港そばの駐車場にいた。

空には雨雲。
すでに雨はパラパラと降っている。
予報では山口県西部は午後にかけて強い雨が続く。
しかも風も強くなるらしい。
風速8,9メートルなんて数字が出ている。

気分が重い。
なんでこんな荒れ模様の日に走らないといけないのか。
で、話はいきなり前日にさかのぼる。
職場でケーキさんにニヤニヤしながら「明日ひどい雨になりそうじゃけどどうする?」と聞いたわけ。
いやね、内心走らなくてもいいかと思っていたんですよ、この時は。
するとケーキさん、毅然とした口ぶりで「ことしはSRがほしいので出ます」と。
真摯なまなざしを見ていると、「お、おう」と答えるしかないじゃないですか。

ということで、空が明るみ始めた午前4時すぎに広島を出発。
はるばる徳山まで来たわけですわ。

しかし厳しい未来を暗示するかのように不幸が続く。
駐車場のトイレで朝のお勤めを済ませたらトイレットペーパーがなかったり。
どうやら道案内役のeTrex20さんを忘れてしまったり。
大丈夫か、わし。

あ、トイレットペーパーはなかったけど、ティシューの残ったのが個室の中にあったので事なきを得ましたけどね。

徳山港に隣接した駐車場から、愛車のウノさんとフェリーターミナルに向かう。
改築作業のため、年代物の建物は仮設の待合室に変わっていた。

蛍光ベストを着た怪しい人々が若干名いらっしゃる。
どうやらみなさん雨予報を鑑みて、DNSが多かったようだ。
ま、無理もないし、無理する必要もない。
ただこの雨の中を走ろうという物好きな面々だけに、過去のBRMの常連さんや、近畿や四国からの遠征組、さらに半分ホームになる九州組が目立つ。
広島から参加の豪脚Giantwishさん、山口組のK野さん、互いに頑張りましょう!

6時半からブリーフィング。
雨を考慮して、山口県内のPCはすべて通過チェック扱いにとするという。
つまり山口県内は通過時刻の制限なし、ということ。
「危険を感じたら、道の駅などでやり過ごしてください」とのこと。
真剣というか沈痛な表情(撮影・AJ広島のゆかいな仲間たち)

気が引き締まる。
というか気が重い。
BRMには何度か出ているが、出発前にこんなローな気分なのは初めてだ。
一堂に会した変な人たち(撮影・AJ広島のゆかいな仲間たち)

ということで午前7時、徳山港を出発。
今回の旅もケーキさんと一緒。
貧脚オヤジ二人で400キロ先を目指す。
行ってきまーす(撮影・AJ広島のゆかいな仲間たち)

なのだが、ケーキさんに借りたeTrex30の設定がわしのと違って分かりにくい。
走りだしてすぐに止まって試行錯誤していたら10分くらい過ぎてしまった。

なのでベッタからのスタートに。
ただでさえ遅いのにね。やれやれ。
そうそう今回出走したのは36人のエントリーに対しわずか14人(事前認定除く)。
そりゃ、この雨だと敬遠するよね~。無理もない。

市街地を抜ける。
信号に止まろうとブレーキを握るが予想外に止まらない。
久々の本格的な雨ライドは勝手が違うな。
心はウエット

下松から山側へ上がっていく。
今回は大きな峠が三つしかないのだけど、そのうちの一つ、津浦ケ峠だ。
標高259メートル、斜度は平均5%だからそれほどの坂ではない。

降り続く雨。
雨具を着ているので、汗がこもって暑い。
我慢して上っていく。
時折、前を行く自転車が見える。
K代表だね。
頑張ったら追い付きそうな気がするけど、無理はしない。

途中で一息。
ジャケットのわきの下のジッパーを開き、換気を良くする。
フロントバッグにかぶせていたシャワーキャップの位置を調整する。

峠のトンネルを越える。
昨年の300はマジ卍な農道を迂回したが、今回は国道376号を直進。
しばらくは下りが続く。
雨の路面なので、無理はできない。
時々、軽くブレーキを握ってリムの水分を飛ばす。
そうしないと制動距離が長くなる。

午前8時を過ぎた。
スタートから1時間。
走った距離は13キロ。
おい、時速15キロを軽々下回っているじゃんか。
もうちょっと頑張らないといけないのでは?
雨の中(撮影・AJ広島のゆかいな仲間たち)
島地川沿いのほぼ平坦路を行く。
雨は相変わらず降り続く。
さきほどより若干、雨脚が強まったか。


fuk@さんの車がわしらを追い抜かしていく。
見回りご苦労さまです!
頑張ってますから!(撮影・AJ広島のゆかいな仲間たち)

徳地のローソン前を左折。
佐波川を渡る。
山口ブルべでおなじみ荷卸峠のスタートだ。

例の蕎麦屋の前を通る。
変わらず雨は降り続く。
時折、強く降る。
路面にも雨が流れていく。
心に蓋をして、黙々と上る。
蓋がないと心がざわつく。
でないとこんな雨の中、走っていられない。

登坂車線がきた。
左手に中国自動車道が近づいてくる。
ピークはあともう少し。
と、左側の路肩に車が止まっていて、ライトがチカチカ点滅している。
なに?
近づいていく。
ふらふらと近づくへんなおじさんズ(撮影・AJ広島のゆかいな仲間たち)

お、見慣れたお顔が。
ケンセーさんとマロンパパさん!
スタートで会って以来じゃないですか。

荷室のゲート跳ね上げて、ちょこんと座っているお二人。
なんか楽しそうですな♪
妙にフィットしていてかわいいオヤジコンビ

「ぼくらが最後でしょう」と聞くと、「いやK代表がまだ」
どうやらK代表、徳地で一休みしていたらしく、知らぬ間に追い抜いたようだ。

二人に別れを告げる。
また会いましょう。

荷卸峠のピークを越え、仁保に向かってダウンヒル。
顔にビシビシと雨粒が当たる。
いつもより速度を抑えめにして下る。
進行方向にあるはずのパラボラアンテナ群は、雨や霧のベールに隠されている。

仁保で左折して、大内方面へ。
田園地帯の中を進む。
左手にバス停があり、中に座っているランドヌールが。
地元のK野さんじゃ。
どうやらパンク修理だったようだ。

手を振って先行する。
田園地帯から住宅地帯へ。
そして郊外の商業地帯へ。
国道を一瞬通ったが、雨なので渋滞が激しい。
大内からは山口大の裏手を抜けて平川へ。
午前9時55分、52キロ地点のPC1ローソン山口黒川店に到着したのだった。
お疲れ~~(撮影・AJ広島のゆかいな仲間たち)

つづく

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