2014年8月17日日曜日

聖湖避暑キャンプ&芸北ポタリング

ちょっと森に居ました。

11日から13日まで23日のソロキャンプをしてきた。
場所は無料かつ予約不要というボンビーキャンパーの楽園「聖湖キャンプ場」である。
昼過ぎに自宅を出て、まずは買い物。

ホワイトガソリンが切れたので、ナフコで4リットル缶を購入。3780円なり。
いつも思うけど高いよなあ。
広島市内で、一斗缶で売っているところは知っているけど量り売りをしているところはないのかしら。

以前住んでいた府中市では量り売りしてくれるスタンドがあり、重宝していたのだが。
食料品も買い込み、地道でのんびりドライブ。
湯来、戸河内経由で1時間半ぐらいだった。

キャンプ場に到着。標高800メートルなので、さすがに涼しい。
まずまずの混雑具合だが、6月のキャンプのときに使った芝生サイトが空いていた。
ラッキーだ。前日までの雨のせいで、地面は湿気ている。
テントは後回しにして、まずはウイングタープを設営した。
30分かけてこんな感じに。


一息ついて缶ビーをぐびっ。
この一杯がたまらない。


くつろいでいると、お隣さんが「見せてもらっていいですか?」といらっしゃった。
父と娘2人でのキャンプという。

どうやら、わしが一人でタープを立てているのを見て「いいな」と思ったらしい。
何の変哲もないサイトが、タープ1枚立てるだけで途端に我が家感が出るからね。
頭上が何かで覆われているのって、すごい安心感なんだよね。
お隣さんは久しぶりのキャンプらしい。
おれなんかのサイトでよければ、参考にしてもっと楽しいキャンプにしてほしいな。


夕食は鶏肉のトマト煮込み。
この夜は一緒に焚き火を囲み、焼酎なんぞを飲みつつ話を。
お隣さんは子どもとともに9時過ぎには撤収。
わしも10時には就寝した。

実は今回、失敗したのは半ズボンをはいていったこと。
さらに虫除けスプレーも忘れてしまった。
夏の森を甘く見ていた。
すねから下は虫刺されだらけになってしまった。
明日はスプレー買いに行こう。

12日は5時半に目が覚めてしまった。
周囲はすっかり明るくなっていた。
テントの中に蚊が数匹いた。
丸々と太っていて、つぶすといずれも血を吸っていた。
今度は殺虫剤も持ってこないとあかんなあ。

朝食はパスタをゆで、昨日のトマト煮をかけていただく。


お隣さんから乳麺の差し入れをいただいたので、朝から満腹である。
お隣さんは早々と撤収を済ませ、10時ごろには帰られた。


わしもおっとりと自転車を組み立て、近場へライドに。
標高800メートル。高原の風は涼しい。
きわめて快適である。
下界と違いすぎて、笑いが出る。
八幡湿原を抜ける。
6月に来たときはカキツバタが花盛りだったが、花は終わり、ただの草むらになっていた。

掛頭山を目指す。
前回、こちらの登山道の入り口を見つけていたので、上ってみたいと思っていたのだ。
先日の台風のせいで、路面に枝や葉がたくさん落ちている。



だが、たおやかな山容なので、石っころが落ちていないのはいい。
石っころは踏むとパンクの恐れがあるから気を使う。
斜度はそれほどでもない。5%前後かな?
ゆるやかなカーブが次々と現れ、飽きずに走れるので、自転車向きだな。



景色が広がって、頂上に着いた。
いい風が吹く。







ダート道をちょっと歩くと、芸北国際スキー場のリフトが。
ここからの眺めもまた素晴らしかった。



のんびりとダウンヒル。路面が悪いので無理できない。
登山道の入り口に戻った。
今回は北の雄鹿原方面を目指す。
ここからの下り道もなかなかのもの。
今度は上ってみたいな。

目的地は雄鹿原の「芸北ぞうさんカフェ」。
以前、大佐山ライドをした時に見かけて気になっていたのだ。



前日までイベントがあったらしく「きょうは臨時休業なんです」とのこと。
「でも、一部のメニューならできますのでどうぞ」とありがたいお言葉を。
確かにここまで来て、振られたらちょっとダメージ大きいよね。よかった。
「ボトルにも水を補給しましょう」とうれしい申し出も。
サイクリストの気持ちをわかっていらっしゃる。



カレー800円をいただく。
スパイス効いててうまいなあ。
ご厚意でおまけもつけていただき、すっかり満足してしまった。

ここからいったん芸北の役場がある方面へ。
コンビニで虫除けをスプレーを購入した。
再び雄鹿原まで戻って芸北国際スキー場方面へ。
実はぞうさんカフェでお会いしたエキスパート氏に「いい道がありますよ」と教えてもらったのだ。



国際スキー場の横を通って、上っていく。
ゲレンデ横の道なので、結構な激坂であった。



山を越えて、大規模林道に出る。



集会施設がある。どうやら分校の校舎跡のようだ。
いい雰囲気だ。

大規模林道なので、2車線きっちりある走りやすい道路だ。
道路沿いに渓流が流れている。
適度なアップダウンをこなす。





「牛道」だと? 牧場があるらしい。
肉牛の牧場で、直販もやっているようだった。

てなことしているうちに、国道191号に合流。
丘を二つ越えてキャンプ場に戻った。



45.6km、Avg17.2km/h
実にのんびりとしたポタリングだった。


帰ったらとりあえずビール。くぅううう、うまいッ。
テントから折りたたみベッドを出して昼寝。

しばらく気を失っていたが、轟音が響きだしたので目が覚めた。
米軍機の低空飛行訓練だ。
雲の切れ間を猛スピードで飛んでいる。
しばらくすると空いっぱいに轟音が響く。
この日は1~2時間続いた。
地元の人にとってはえらい迷惑だろうな。

日が陰り始めた。ヒグラシも鳴いている。



  

夕食だ。
きょうはステーキと野菜炒め。



夕食後は焚き火で一人飲み。





結構飲んだな。
10時過ぎに就寝。

13日。
きょうは撤収日。
だが前日の酒が残っていて、早起きできなかった。
朝食にカップめん。
大盛りにしたのは失敗だった。

後はのんびりと撤収。
午後1時にはキャンプ場を出発した。
23日。
雨が多い8月だが、幸いにも雨にも降られず、のんびりとした時を過ごせた。

また来よう。

2014年8月9日土曜日

飯南ヒルクライム2014その4(完)

前回の更新から間が空いてしまった。

さて、無事に終わった飯南ヒルクライム。
今回のわしのタイムは5011979だった。
ちなみに発表されたリザルトからエクセルで計算した平均タイムは4838537

う~~ん、平均まであと1分半か。
次は50分をさくっと切って、ぜひ平均以上を目指したいな。



ゴール地点から大万木山の尾根道をちょっと奥まで移動する。
道の両側にサイクルスタンドがずらりと並んで、なかなかの壮観だ。
わしもバイクをスタンドに立てかけて休憩する。
ゴールを終えたヘンタイさんたちがさわやかに談笑している。



相棒のken2さんは表情が暗い。
サイコン不調のため、コースの残り距離が分からず、全力を出し切れなかったという。
事前に試走できなかったのが響いたようだ。



テントが並んで、冷えたスイカやトマトなどを振舞っている。
ゴール後の充実感の中で食べるとウマい。
記念写真などを撮ってもらって楽しいひと時だ。


提供・ken2さん

提供・ken2さん




最後の人のゴールが終わり、下山タイムだ。
こんな多くの人が上ってきたんだな。


景色を眺めながら、九十九折の道を慎重に下る。
冬のヒルクライムとは違って、下りが苦にならないのが夏のいいところだ。






谷沿いの道が終わった。
往路と違う道を行くと、集落がある。






ここからスタート地点まで、町の中心部を走るパレードランなのだ。
沿道から地元の人が手を振ってくれる。
わあ、これは素直にうれしい。
今回が初めての企画というが、ナイスなアイデアだ。
わしも手を振りながら「ありがとうございます!」と返事しながら走る。

中には「頑張れよ~」と言ってくれる人も。
いや、もう競技終わったのですけど(^_^;)



国道54号を数キロ南下して、スタート地点の坂を過ぎ、閉会式の会場に戻る。
ボランティアの高校生たちからいただいたアイスクリームがうまい。
ken2さんたらそんなしぶい表情で(^_^;)




そして神こと青い彗星さんが30歳代の部で見事5位入賞。
お立ち台である。すばらしい。



わしも表彰式前にこそっとお立ち台でポーズ。てへっ。





表彰式後には、大会招待選手によるヒルクライム教室、じゃんけん大会などもあり、最後まで楽しませてもらった。

全力を出し切るのって、気持ちいい。
そう思えた一日だった。


この日、広島県は梅雨が明けた。

おわり

2014年7月23日水曜日

飯南ヒルクライム2014その3

スタートからいきなりの急坂が続く。
8%ぐらいなのかな。
とにかくダンシングで懸命に登る。
道路は2車線でゆったりしており、走りやすい。
試走の時はもっと路面に落ち葉や枯れ木があった気がするのだが、掃除されたのかな?

天候は薄曇り。
暑すぎず、この時期にしては絶好のコンディションだ。

が、しんどい。
心拍数がどんどん上がっていく。
時速10キロぐらいまでに落ちる。
700メートルぐらいで下り坂になる。
心拍は165まで上がっている。

下りは追い越し禁止なので、ちょっと脚を休める。
でも速度はどんどん上がり、50キロぐらいになる。
懸命に回す。

まもなく上り返しが来る。
勢いを殺さないように上っていく。
隣りをすごい勢いで抜かしていくバイクがある。
なんとかパスできるバイクもある。

二つ目の丘を越える。
また下りだ。
ここでスピードに乗っておかないと次の坂がきつい。
再び50キロぐらい出る。
アジサイが道端に咲くコーナーを過ぎる。
ここで序盤の半分ぐらいだ。
また上がる。
上ったり、下ったり、まるでジェットコースターだ。
心拍は160前後をキープしている。



レースでは実力が近い人が集まるのだな。
さっきから同じ人と抜きつ抜かれつを繰り返している。
坂を下りると、急カーブ注意のお知らせがある。
ようやく前半の終わりだ。


それまでの2車線の道路から狭い1車線の林道へ右折して突っ込んでいく。
係員がしっかり立って案内してくれるので、不安はない。

STRAVAのログで振り返ってみると、前半は平均時速約25キロだった。
速い人はここを30キロ以上で駆け抜ける。
わしとはものが違う。ほんま。

序盤、実にしんどかった。
出走30分前にはゼリーを飲んだはずなのに、ハンガーノックのような、体に力が入らない感じがある。
そればかりか吐き気までする。
今まで経験がなかったけど、これが追い込むってことなのか?


さあ、いよいよヒルクライム区間の本格スタートだ。

禁漁区の札がかかった渓流のそばを上がっていく。
まずは傾斜がゆるい谷筋の区間だ。
距離的にはヒルクライム区間の半分を占める。

谷筋なので、周囲は木々に覆われて涼しい。
試走時は路面が濡れていたが、きょうは路面はほぼドライ。
これは走りやすい。

ただ轍のない道路の中央部分にはコケが生えている。
ここは避ける必要がある。

がっし、がっしとほぼシッティングで進んでいく。
ほぼ同じペースのバイクと一緒に進んでいく。
さっき頑張って抜かしたら、ぴたりと後ろにつかれてしまった。
ありゃ、わしがペースメーカになっている?もしかして。

もっとも簡単にぶっ千切れるような脚も持っていないので、そのままぜえぜえはあはあと脚を回すしかない。
ちょっと斜度がゆるくなったとこで頑張って引き離す。
どうだ!と思って後ろを見る。
するとまもなく後ろから激しい息遣いが聞こえてくる。
追いつかれた!
負けられない。
手抜きはできない。

後ろの人もわしに遅れまいと必死。
わしも抜かされまいと必死。
競い合うことで、互いにいつも以上のパワーが出ていたのかもしれない。

グレーチングの隙間が広く空いているコーナーを抜ける。
まもなく左側にコンクリの雍壁がある右への急コーナー。
このあたりから谷筋が終わり、山の斜面へと出る。



景色が広がる。
斜度も次第に急になる。
荒鹿坂の激坂が牙をむく。

まさに胸突き八丁。
九十九折を上がり、どんどん高度を稼いでいく。
コーナーの内側を突くような攻撃的な走りはできない。
外側をゆるゆると上るだけ。
時速10キロ前後。
心拍数は160前後をいったりきたり。
160を超えて、ちょっと辛いと感じたらペースを落とす。
でもしんどい。



この激坂で後ろについていたバイクがようやく離れていった。
息遣いが遠くなっていく。
ちょっとした勝利の快感だ。

ほぼ急坂が終わった。
と、道端に応援の一団が。
それぞれにお目当ての選手がいるのだろうが、わしたちにも等しく声援を送ってくれる。
素直にうれしい。
いいところを見せようと、頑張ってダンシングをして上っていく。



山を回りこむようにして、峠のピークが近づいてくる。
残り2キロの看板が出る。
ここから左折して尾根筋に入る。
あれ、前を走っていた人がトラぶってバイクから下りている。
こういうこともあるんだな。

斜度は緩くなるが、激坂を上りきった脚には応える。
左手には壮大な風景が広がるが、見る暇がない。
ほかのバイクを抜かす。
「あともう少し頑張りましょう!」と互いに励ましあう。



と、ちょっと前にゴールしたはずのken2さんがコース脇に。
写真を撮りにわざわざ来てくれたのだ。
これはうれしい。
ヒャッハーーーー!!

撮影・ken2さん

撮影・ken2さん

撮影・ken2さん

最後にもう一張り。

ゴール前100メートル。
ラストスパートだ。

撮影・サイクリストビュー

すると、ワゴン車が見えた。
ようやくゴールだ。
計測装置のあるゴム床の上を駆け抜けた。

やった。おわった。
わしにとって初めての自転車レース。
確かに疲れたけど、気持ちいい。
石見グランフォンドの200キロを走りきった時とまた違う満足感だ。
ともかくゴールできた。

絶対的には速くはないけど、少しは人も抜かせた。
わしも捨てたもんじゃない。
そう思えたのだった。

つづく