2016年11月7日月曜日

BRM1030高宮200キロ その3

PC1に到着したわしたち。
当初予定されていたポプラは改装中で使えないので、近くでスタッフが有人チェックしてくれたのだ。
待ち受けていたのは、こなきさん、くるぱんさん、そしてなんと地元大田のウメさんも。
48キロをちょうど2時間で走ったのだから、いいペースだ。
ウメさん、その姿でバイクにのるの?(撮影・こなきさん)

ウメさんとは石見グランフォンドで一緒に走ったこともある仲。
今回は新車のKemoさんのお披露目も兼ねていたのかしら。
その割にはとてもロードバイクに乗る姿に見えませんが(^-^;
ケモさん来た!

そして、こなきさんたちはこれまた新車のフリード+さんでスタンバイ。
あ、こっちは自動車ですな。
なんでも前夜から高宮入りして、布団を持ち込んで車中泊を実践されたとか。
うちのストリームさんに比べ、天井が高いので車内で過ごしやすいだろうね。

実はわしの持っていたキューシートでは、このPC1が「有人PC」ならぬ「友人PC」と書いてあったのだ。
その後、訂正されたみたいですが(^-^;)
ウメさんやらこなきさんやら、これは確かに友人PCだ!と妙に納得してしまったのだった。
フリードさんに群がるわしら(撮影・こなきさん)

差し入れの補給食をいただく。
バウムクーヘンと羊羹の詰め合わせだ。
心遣いがうれしいなあ。
ドリンクまで振舞っていただいて恐縮です!
ナイスな補給食あざーす!

今から三瓶山への上り。
むすびを食べてスタンバイOK。
ついでにストクルを脱いで、サドルバッグに押し込む。
よし!行きますか!
行ってきまーす(撮影・こなきさん)

上りますで!(撮影・こなきさん)

三瓶山への上り坂が始まる。
だらだらと続く坂道。
ここを走るのは3回目だ。

だが、なんだろう。
いつもより斜度が2、3%緩いのだ。
ま、アップダウンを150キロ走ってからと、ほぼ下りを50キロしか走っていないのとでは足の残り具合が全く違うわな。
決して速くはないのだけど、とにかく坂が楽なのだ。

うひゃひゃひゃ~と上っていきたいところだが、まだまだ旅の序盤。
後半に備えて足を温存することにして、ゆっくりと上っていくことでケーキさんと一致した。
そう思えば、気分も呼吸も楽になる。

いつもは温泉街へ左折する交差点で止まる。
5月の石見GFでは、ここに私設エイドがあって、コーラをごちそうになったなあ。
あれはとてもありがたかった。


きょうは誰もいない。
直進する。
ちょっとだけ傾斜がきつくなった。
が、問題ない。
まもなく左折。

三瓶山の山麓を走る周回道路に入る。
ということはまもなくあの風景に出会えるはずだ。
国民宿舎さんべ荘を横目に見て。
森を越えて。



そして西ノ原、来た~~~~~ッ!
何回走っても、何回訪れても、この風景は素晴らしい。


自分の足を回してきた自転車こそが、この風景をとことん味わう、究極かつ至高の乗り物だと思う、
右手には牛さんがモーモーとたくさんいる。
そして青空をバックに悠然と聳え立つ三瓶山。
ケーキさん興奮!

それが朝の光にキラキラと輝いている。
素晴らしい。

おや、上からブーンという怪しげな音が聞こえる。
これはAJ広島のドローン撮影隊か!
精いっぱい手を振る。
ケーキさんはさっきからこの風景に大興奮。
何やら怪しげな呪文を叫び続けている。
大丈夫か!
叫び続けたおかげで、この後、声が枯れ、無口になってしまうという(^-^;
爽快!

むっちゃ楽しい!

そして西の原の休憩所に滑り込む。

おや、当ブログでお馴染みのチンクコンビが。
三瓶山をバックにバイクを持ってぴょんぴょん跳ねているではないですか。
近づくと「たっかんさんたちも跳んでください」。
「は、はい」
撮影・カタヤマーさん

ぴょん。
「ダメダメ!足を曲げて跳んだ感出しましょう!」
「う、ういっす」
モリリン厳しい(^_^;)

ぴょん。
撮影・モリリンさん

「OK,OK、いいね~~~」
ってな感じで撮影が終了したのだった。
ちなみにセリフは一部創作が入っています(^-^;

午前9時前。
登山ファンだろうね。
わしたちよりも年配の男女がたくさんいる。
今から三瓶に登るんですね。きっと。
午前中の早い時間に訪れたことがなかったので、すごく新鮮な光景だわ。
確かに絶好の登山日和ですね。
絶好の自転車日和でもありますが。

と、TBCジャージの方がいらっしゃるではありませんか。
さっそくご挨拶する。
あ、三瓶の上りでわしらを抜かしていったプロペルさんではありませんか。
さっきはジャケット着ていたので分からなかったのだ。
「ふじちゃんです。よろしく」。
きょうはTBCジャージ着てないけど、ちゃんと持ってますよ!
こちらこそよろしくお願いします。

軽量化や補給などを10分以内に済ませ、チンクコンビと一緒に出発。
危うく右折する場所を間違えるところだった。


交錯するチンクコンビと登山女子

ここからは北の原の三瓶バーガーまで若干の上りがある。
グランフォンドでは辛い思いをさせられる上りなのだ。
が、今回のわしらは違う。


すいすいとは行かないまでもじわじわと上っている。
しかも絶望的に思えたこの坂もなんてことはなかった。



永遠に続くかと思える九十九折の坂も大したことはなかった。
足がフレッシュなだけで坂の印象ってこんなに違うのか。
とはいうものの、じわじわとチンクコンビには離されていく。


日本人オヤジ体形のわれわれと違い、スマートな二人。
坂を上っていく姿も軽やかだ。
ま、無理してもしょうがないし。
マイペースで行きましょう。

北の原の小さな峠を越す。
少し坂を下って、9時半ごろに64.53キロ地点の三瓶バーガーに到着した。

ここでも、やはりぴょんぴょん跳ねているチンクコンビ(^.^)
好きですねえ。

ここは通過チェックになっている。
三瓶バーガーでレシートをもらうか、前で写真を撮ることが条件だ。
10時の開店まで待てないので、写真だけ撮るわれわれ。
わしもぴょん!

と、車で上がってきたウメさんが「バーガー買って次のPCで差し入れてあげましょう」と、うれしい提案を。
ウメさんと相談するわれわれ(撮影・こなきさん)

マジですか!やった!
本当はもっと早い時点でもらいたいのだけど、ブルべではPC以外での外部からの補給が禁止されている。
次のPCは高野になってしまうが、これはしょうがないね。
でも、これで走る目標ができた。
先に楽しみが待っているのは、モチベーションのアップに役立つ。
ウメさん、お願いしますm(__)m

チンクコンビは旅立っていった。
さ、ケーキさん、わしたちも行きますか!
行ってきま~~す!(撮影・こなきさん)

つづく

2016年11月3日木曜日

BRM1030高宮200キロ その2

10月30日午前5時半、安芸高田市高宮町の温泉施設「たかみや湯の森」。
まだ真っ暗なのにヘッドライトを付けて、ごそごそしている大人たちの姿が。
AJ広島主催としては最後になるBRM1030高宮200kmが始まるのだ。
撮影・こなきさん

真っ暗どころか、深い霧もかかっている。
ヘッドライトの光に、霧が流れていく様がはっきりとわかる。
気温は5度。寒い。
もう冬じゃん。

長袖のアンダーシャツ、半そでジャージだけでは耐えられない。
念のため車に積んでいたゴアテックスのストクルのジャケットを羽織る。
生地がしっかりしているので、防寒具の役目を果たしてくれる。
オルトリーブのサドルバッグに突っ込んでいた指あり手袋を着ける。
下はビブショーツに、パールさんのレッグウオーマーを装着。
レッグウオーマーは終日外さなかった。

きょうのパートナーはおなじみのケーキさん。
直前に体調を崩していたので心配していたが、なんとか出走できるようだ。
咳が残っているので、首回りに巻くバフが二つあったので一つ貸す。

サドルバッグの中には、補給食のおにぎりが三つ入っている。
ソイジョイも3本ほど。
今回、PC1のポプラ粕淵店が改装中のため、急きょ有人PCに変更されたのだ。
ただでさえ、店の少ない山間部。これは痛い。
補給が順調でなければ痛い目に合うのは、これまでの経験で実感した。
準備だけは怠りなく、ね。

今回の愛馬は安定の初号機ウノさんだ。
最近、ハンドルの動きが渋いので前日、ウエキさんに持って行ったのですが、入院が必要だということが判明。
今回は間に合わないので、現状で走ることにした。
今年はハードな条件で走り続けてきたからね。
このへんでリフレッシュしてもらうか。

車検と受付を済ませる。
ケルビムやらランドナーやらミニベロやら。
いろんな自転車があって楽しいわ。


そしてT代表たちによるブリーフィングが。
AJ広島名物、ドローンによる空撮も予定されているとか。
これは楽しみだ。

今回出走したのは、女性を含む23人だ。
出走時間の午前6時が近づくにつれ、空が青くなってきた。
さて、どんな旅が待ち受けているのか。

湯の森の入口まで移動する。
GPSのスイッチを入れる。
午前6時。
200キロ、制限時間13時間半の旅が始まった。
撮影・こなきさん

撮影・こなきさん

霧にけぶる道を走り出す。
ケーキさんは指切りグローブだったので、手が冷たいらしい。
日が昇って暖かくなるまでどうか我慢してくだせえ。


わしは我慢できるレベルだ。
農道の軽いアップダウンをこなす。
雪じゃないよ。霧の粒がフラッシュで光っているだけです

左折して国道433号を江の川沿いまで一気に下る。
これは快走路。
車もいないし。
ただ寒いけど。

冷気がのどを刺激するらしく、ケーキさんの咳が定期的に聞こえる。
下り坂が終わった。
三江線の踏切を越え、江の川に架かる橋を渡る。


三次市作木町に入る。
国道375号に合流する。

すぐトンネルに入る。
うほ、暖かい。
外とは2~3度明らかに違う。
ケーキさんもお喜びのようだ。

が、トンネルを抜けると、また寒くなる。
このコース、何個かトンネルがあるので、その繰り返しだった。
広島、島根県境をまたぐ両国トンネルは長さ3233メートルもある。
越えるのに時間が掛かったが、暖かくてありがたかった。

江の川の下流部へと下る快走路が続く。
江の川では川船をずいぶん見かけた。
今の季節だから川カニ漁かな。
しっかりした船着き場もあって、川での漁が生活に浸透しているのがわかる。

そして、このコースで楽しいのが時折現れる橋だ。
どの橋も工法が異なっており、バラエティ豊か




地元の人は橋を見ただけで、今どこにいるのかわかるのだろうな。
走っているうちに霧も消えた。
晴れ間が広がってくる。
撮影・カタヤマさん

撮影・カタヤマさん

撮影・カタヤマさん

副代表がパスしていく。
足元がすごい(^.^)

道の駅グリーンロード大和が見えた。
走り出して1時間が経過したし、休むとしますか。
ほかの参加者の自転車も止まっている。
軽く補給をする。
今回は補給をしっかり取るのを心掛ける。
モリリンさんが差し入れてくれたエナジーバーをmgmg。
ありがたや、ありがたや。

トイレも含め10分ほど休んだ。

走り出す。
日が昇ってきた。

これまでとうとうと流れてきた江の川は、ダムのバックウオーター部分になり、流れがゆるやかになる。

粕渕が近づいてきた。
グランフォンドを3度走ってお馴染みの風景だしね。
グランフォンドは左岸、今回は右岸だけど。
小さなトンネルをいくつか過ぎる。

AJ広島の旗が見えた。
午前8時、48.45キロ地点、PC1ポプラ邑智粕渕店に到着した。
撮影・カタヤマさん

つづく

2016年11月1日火曜日

BRM1030高宮200キロ その1

どうも、たっかんです。
10月30日、今年最後のブルべ、BRM1030高宮200キロを完走してきました!

これで2016年に200、300、400、600キロを走破。
ブルべ大好き人間の証し「SR(シューペル・ランドヌール)」の資格を得ました。
やりました!
今回のコース図ね。

朝6時、気温5度の霧に沈む安芸高田市高宮町をスタート。

江の川沿いを快走したり。
撮影・カタヤマさん

「友人」PCでチェックを受けたり。
撮影・カタヤマさん

快晴の三瓶山を上ったり。

ジャンプしたり。
撮影・モリリンさん

中国山地の山々を上ったり下ったり。

トンネルをくぐったり。

高野のPCでうれしい補給を受けたり。

かかしを見たり。

とっぷりと日が暮れたり。

紅葉の進み具合は今一つでしたが、晩秋の中国山地を楽しみ尽くした200キロでした。
楽しかったなあ。

認定リザルトが出たら、記念メダルの購入申請をします。
思い返してみると、怒涛のような4か月間でのSR取得でしたわ。

まず初っ端の400ブルべですが、開催日の7月2日がちょうど、わしの50歳の誕生日だったので「バースデーはサドルの上で」と軽いノリでエントリー。
ケーキさんとなんとか完走しました。

「400完走したなら、600行けるんじゃね」と、9月2日の600キロにも出走。
台風の直撃を回避し、ガチオ君の導きでこれも完走。

10月8日の300キロは暴風雨にたたられながらもガチオ君、ケーキさんのMCRトリオで完走。

そして10月30日の200が締め。

当初はSRを狙おうとは露とも思っていなかったのに、勢いとは恐ろしいものですな。
とにかく走り切りました。
200キロ、制限時間13時間半。
秋の休日の自転車の旅です。
ゆるゆるとお付き合いください。

つづく。