BRM428広島200km「玉入れ」竹田津・内牧金時に参加してきた。
さて、そもそも「玉入れ」とはなんぞや。
実は今回のブルべ、AJ福岡、AJ長崎、R熊本、AR鹿児島、AJ広島の5クラブ合同企画なのだ。
GWの前半4月28日(日)に熊本県の阿蘇内牧にゴールするよう設定した計7本のブルべを開催するというもの。
玉入れの輪に見立てた阿蘇の外輪山を、われわれランドヌール扮する「玉」が集合するという趣向なのだ。
中には直接行けば50kmほどなのに、わざわざ400km大回りして阿蘇に向かうブルべも。
うん、わけわかんない。
玉入れの旅を楽しんだその夜は、温泉旅館に宿泊し、宴会も楽しむという欲張りイベントである。
これは参加するしかないよね~。
ということで仕事後に仮眠を取り、28日午前0時前に自宅を出発した。
山陽道を通って、1時15分ごろに徳山港に到着する。
新幹線口前のタイムズの駐車場は満車だったので、いつもの徳機駐車場にした。
スオーナダフェリーの窓口で乗船代と自転車輸送費の計5170円を支払った。
徳山からはAJ広島のK代表と副代表のfukちゃんがスタッフとしてクルマで向かう。
2時に出港した。さすがGWだ。バイカーが目立つ。
フェリーを待つバイクや車 |
カーペット部屋で横になり、目をつむる。
なかなか寝付けないけど、起きているよりはまし。
今宵のホテル |
エンジンの唸り声を枕にして、休む。
10分前に船内放送があるまで、横になっていた。
車両甲板に下りて、出発の準備をする。
ウノさんはもやい結びとブロックでしっかりと固定されていた。
がっちりと固定 |
竹田津港に到着した。
外はまだ薄暗い。
徳山のフェリーに乗ったランドヌールは4人。
さらに豊後高田に宿泊し自走してきた東京からの男性が1人。
計5人がスタートに着いた。
フェリー待合室を借りてブリーフィング |
代表のブリーフィングを聞き、5時に出発した。
旅立つランドヌールたち |
竹田津から南西へ進み、豊後高田方面に向かう。
入江ごとに集落があり、前後には丘があったり、トンネルがあったりする。
それがしばらく続く。
入江は浅瀬が続いているらしく、干潟になっている。
浅瀬 |
トンネルの一つに歩行者・自転車用があり、壁にアートが描かれていたよ。
「恋叶トンネル」って名前らしい。
人と併せて撮影したらいい映えスポットみたい。
映えトンネル |
ぼっちランドヌールにはあれだね。
平地が始まる。
麦畑が広がっている。
二毛作の裏作が麦らしい。
広島ではほぼ見かけない風景だ。
なぜか左手後方側から太陽が昇り始める。
朝日が昇る |
いつの間にか南へ向かっていたようだ。
国東半島の地形をアタマに入れていないと、脳がバグりそうになる。
豊後高田の市街地に入る。
昭和テイストの古い町並みだ。
寄るのは初めてだね。
6時3分、23km地点の通過チェック「昭和の町」に着いた。
ボンネットバスがあるね |
ボンネットバスや旧車が並ぶ車庫がいい感じだ。
子どものころ見た車たち |
みなさんと次の通過チェックへ向かう。
宇佐へ向かうよ |
6時29分、31km地点の通過チェック「宇佐神宮」。
大鳥居の前でスタッフのfukちゃんに撮影してもらう。
フォトチェック |
公衆トイレがあったが、使用開始が7時だった。残念。
国道10号を離れて、海沿いへ向かう。
広々とした平野が続く。
なんでも大分県内一の穀倉地帯らしい。
この季節は麦秋。麦穂が色づいている。
麦秋、実りの季節 |
宇佐市はかつて海軍航空隊が基地があった場所。
このまっすぐな道路は滑走路の跡という。
ひたすらまっすぐ |
海岸沿いの工場群へ向かう。
7時25分、53km地点の「大和の足湯」に着。
工場の排熱を利用した足湯らしいが、この時間はお湯が張られていなかった。
足湯だ |
近くの運動公園のトイレで用を足す。ちょっとすっきりした。
野球場は草野球の面々でにぎわっていた。
工場街らしく、こんな巨大なブツも。
でかい何か |
風力発電の風車のプロペラかな。
中津の市街地に入る。
中津城の横を通る。
中津城 |
お堀に囲まれている。
日本三大水城のひとつらしい。
7時59分、61km地点の通過チェック「中津城公園」に到着。
中津神社の鳥居を写した。
通過チェック |
市街地を外れ、山国川沿いをさかのぼる。
なだらかな道が続く。
国道212号に入る。
バイクの集団が増えてきた。
バイクも車も多いね |
8時49分、77km地点の通過チェック「耶馬渓観光案内図」に到着。
青の洞門への信号が青 |
信号を待って、青の洞門を抜ける。
雰囲気あるね |
なかなか風情のある道じゃ。
山国川沿いを引き続きさかのぼっていく。
青空が見え始めてきた。
沈下橋がある。いい感じだなあ。
沈下橋だね |
この川も最近の豪雨で大きなダメージを受けたらしく、いたるところで河川改修が行われていた。
ほぼ平坦だった道だが、峠が近づき、斜度がやや増してきた。
9時49分、100km地点を過ぎた。
100km越えた。あと半分 |
グロス20km/hをキープしている。
わし的には、いい調子だ。
ブルべ仲間のYさんに追いついた。
最近よく会うYさん |
10時10分、104km地点にある大石峠の奥耶馬トンネルに入る。
標高約400m。序盤の峠の一つである。
奧耶馬トンネルの入り口 |
トンネルを抜け、日田へのダウンヒルが始まる。
気持ちのいい下り坂だった。
日田市街地が近づいてきた。
212号は道路工事の真っ最中で走りにくい。
ん、左手に日田焼きそばの有名チェーン「想夫恋(そうふれん)」がある!
本店ではないが、10時半過ぎなのに営業している。
想夫恋花月店に入るよ |
迷わず滑り込むでしょ。
焼きそば1050円を頼む。
うまい |
うむうむ。焦げた麺が香ばしくて美味かった。
約20分滞在したかな。
再び走り出す。
古い町並みを通り抜ける。
いい街並み |
歩いている観光客も多い。
ええ感じに年輪を重ねた建物も多く、見ごたえありそう。
時間があるときにゆっくり回ったら楽しそうだ。
11時6分、116km地点のPC1 ミニストップ日田本庄町店に到着した。
ミニストップでストップ |
ここまでは時速20kmペースをキープしている。
陸路を通って、山口からきたケンセイさんが迎えてくれた。
いっしょにアイスをほおばりながら状況を聞く。
ここ日田がAJ福岡の小倉発、博多発コースの通過点になっているようだ。
すでに小倉コースの参加者は通過した後らしい。
約10分滞在してリスタートした。
ケンセイさん、阿蘇で会いましょう。
走り始めて間もなく、想夫恋の本店があった。
さすがに連休、もう行列ができていた。
さっき食べて正解だな。
前方にランドヌール3人がいるのに気付いた。
一番、後ろを走っている人がなんか変。
ゴゴゴゴゴゴ |
タイヤが超ぶっとい。
そしてストレートハンドル。
ロードノイズがゴーゴーとものすごい。
ファットバイクじゃねえか!
Xの投稿を読んでいたのでピンと来た。
もしかして、あらんさん?
近づいてあいさつをかわす。
博多出発組の3人という。
出発地が違うのに、道中が重なる。
こういうのが楽しいよね。
ここからしばらくご一緒した。
天ケ瀬温泉を抜ける。
温泉旅館へかかる専用橋か |
指示されたコースが工事中だったので迂回した。
あちゃ~ |
しばらくいくと今回のお目当ての一つだった「慈恩の滝」だ。
ジオンの滝。
慈恩の滝 |
ガンダムおじさんにはたまらぬ響きだ。
結構な水量で、大きな滝つぼにどどどと轟音を立てて吸い込まれていく。
その壮大な様はまさに「ジーク慈恩」である。
ジオン水泳部の方々などが滝つぼをガードしていた。
慈恩驚異のメカニズムが守護 |
すぐそばに道の駅があるので、人が多かった。
一息ついたので、走り始める。
ゆるやかな峠を越えて玖珠町に入る。
日田から上りが続き、気温も上がってきて、ペースが落ちた。
13時2分、146km地点の通過チェック「豊後森機関庫公園」に到着した。
通過チェック |
九州で唯一現存する扇型機関庫が残る場所で、家族連れで大にぎわい。
SL29612号も静態保存されている「映えスポット」だ。
機関車と扇型機関庫 |
独特の切株のような山々も見える。
独特の山容。中国地方にはないな |
さすが九州だなあ。
ここからは国道387号を行く。
上りが続く。
国道を離れ、脇道に入る。
集落の中を進む。
疲れてきた。それに眠い。
ん!左手にいい場所発見。
公民館の軒先にすてきな木製ベンチと自販機があるではないか。
だれもおらんし、よろしくお願いいたします! |
横になって約30分間、がっつりと休んだのだった。
ちょっと復活した |
次の通過チェック、156㎞地点の「ここのえ苔アート」には14時13分に到着した。
トトロ |
脇道から再び国道387号に合流し、黙々と坂を上る。
それにしてもこの国道沿い、宿泊施設のない日帰り温泉が実に多い。
しかも貸し切りできる家族風呂ってやつが目立つ。
家族風呂とな |
なにかのニーズがあるのだろうか。
14時50分、標高670mのピークを越える。
ここも道路わきの木々の中から温泉の蒸気が立ち上っている。
もくもくと湯気 |
さすが温泉県大分だわ。選手層の厚みが違う。
で、峠を越えたら熊本県小国町。
こんにちは熊本県 |
町の中心部まで下り基調で30分ほどだった。
阿蘇山が近づいてきたせいか、バイク勢がとにかく多い。
ボボボとエンジン音を響かせながら、走り抜けていく。
道端のソフトクリーム屋さんもバイクばっかりだった。
小国の町中は車とバイクでごった返していた。
道の駅も大混雑だ。
ファミマがあった。残り30kmほど。
恐らく最後のコンビニだろう。クーリッシュで一息入れる。
クーリッシュを決める |
ここの標高は430m。
阿蘇大観峰までは標高差約500m、16kmのヒルクライムが始まった。
上り始めて間もなく足がつった。
芍薬甘草湯を飲んでリスタート。
ひたすら坂。
足に負担をかけないようにのろのろと進む。
同じAJ広島ブルべに参加するメンバーに次々にパスされる。
追いつくの無理!
ひたすら忍耐の時である。
上ること約1時間。
九重側の景色が開けてきた。
景色が広がる |
また足がつりそうだ。
道端に自販機がある。
休もう!
自販機に救われた |
アスファルトにへたり込む。
もうボロボロである。
レッグカバーは塩が吹いて白くなっている。
ボロボロおぢさん |
最後のエネルギー源にコーラを投入。
少しやる気が出てきた。よし!
風景が変わってきた。
報われた。よかった |
樹木が消え、なだらかな草原が広がるようになった。
むっちゃ気持ちいい。
草原と空と道と。
なんかいい |
苦労が報われる瞬間だ。
17時10分、190km地点の通過チェック「阿蘇大観峰」に着いた。
にぎわっている |
標高900m。阿蘇の北外輪山にある絶景スポットである。
さすがGW、夕方にも関わらず駐車場は車やバイクでごった返している。
その間を縫って進める自転車サイコー。
しばし眺望を楽しんだ。
風景がでかい |
田園地帯の向こうに横たわる阿蘇五岳。
最高な |
外輪山がカルデラに落ち込んでいる。
この力強さよ |
地球のダイナミズムを感じさせる自然の造形に見とれる。
パラグライダーが飛ぶ |
いつまでも眺めていたい風景だが、まずはゴールしないと。
来た道を戻り、国道212号を駆け下りていく。
絶景はすぐに終わり、木々の中のつづら折りの道を下る。
玉入れの玉が輪っかに入った。
標高差約400mのダウンヒルは約15分で終わった。
非日常が終わった。
17時39分、200km地点のゴール「ローソン阿蘇内牧店」に到着した。
タイムは12時間39分。
到着! |
終わってみれば、出走した5人中最後のゴール。
小倉や博多組に比べれば、登り成分が少なめだとしても、登りは登り。
しんどいことに変わりはない。
まあ、でも時間内に走れたのでヨシ!
宿に向かうぞ!
ちなみに今回のログね。
(続く)
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