2024年5月20日月曜日

阿蘇への登りは塩辛い 2024BRM428広島200km「玉入れ」竹田津・内牧金時 出走編

BRM428広島200km「玉入れ」竹田津・内牧金時に参加してきた。

さて、そもそも「玉入れ」とはなんぞや。

実は今回のブルべ、AJ福岡、AJ長崎、R熊本、AR鹿児島、AJ広島の5クラブ合同企画なのだ。

GWの前半4月28日(日)に熊本県の阿蘇内牧にゴールするよう設定した計7本のブルべを開催するというもの。

玉入れの輪に見立てた阿蘇の外輪山を、われわれランドヌール扮する「玉」が集合するという趣向なのだ。

中には直接行けば50kmほどなのに、わざわざ400km大回りして阿蘇に向かうブルべも。

うん、わけわかんない。

玉入れの旅を楽しんだその夜は、温泉旅館に宿泊し、宴会も楽しむという欲張りイベントである。

これは参加するしかないよね~。


ということで仕事後に仮眠を取り、28日午前0時前に自宅を出発した。

山陽道を通って、1時15分ごろに徳山港に到着する。

新幹線口前のタイムズの駐車場は満車だったので、いつもの徳機駐車場にした。

スオーナダフェリーの窓口で乗船代と自転車輸送費の計5170円を支払った。

徳山からはAJ広島のK代表と副代表のfukちゃんがスタッフとしてクルマで向かう。

2時に出港した。さすがGWだ。バイカーが目立つ。

フェリーを待つバイクや車

カーペット部屋で横になり、目をつむる。

なかなか寝付けないけど、起きているよりはまし。

今宵のホテル

エンジンの唸り声を枕にして、休む。

10分前に船内放送があるまで、横になっていた。

車両甲板に下りて、出発の準備をする。

ウノさんはもやい結びとブロックでしっかりと固定されていた。

がっちりと固定

竹田津港に到着した。

外はまだ薄暗い。

徳山のフェリーに乗ったランドヌールは4人。

さらに豊後高田に宿泊し自走してきた東京からの男性が1人。

計5人がスタートに着いた。

フェリー待合室を借りてブリーフィング


代表のブリーフィングを聞き、5時に出発した。

旅立つランドヌールたち

竹田津から南西へ進み、豊後高田方面に向かう。

入江ごとに集落があり、前後には丘があったり、トンネルがあったりする。

それがしばらく続く。

入江は浅瀬が続いているらしく、干潟になっている。

浅瀬

トンネルの一つに歩行者・自転車用があり、壁にアートが描かれていたよ。

「恋叶トンネル」って名前らしい。

人と併せて撮影したらいい映えスポットみたい。

映えトンネル

ぼっちランドヌールにはあれだね。

平地が始まる。

麦畑が広がっている。

二毛作の裏作が麦らしい。

広島ではほぼ見かけない風景だ。

なぜか左手後方側から太陽が昇り始める。

朝日が昇る

いつの間にか南へ向かっていたようだ。

国東半島の地形をアタマに入れていないと、脳がバグりそうになる。

豊後高田の市街地に入る。

昭和テイストの古い町並みだ。

寄るのは初めてだね。

6時3分、23km地点の通過チェック「昭和の町」に着いた。

ボンネットバスがあるね

ボンネットバスや旧車が並ぶ車庫がいい感じだ。

子どものころ見た車たち

みなさんと次の通過チェックへ向かう。

宇佐へ向かうよ

6時29分、31km地点の通過チェック「宇佐神宮」。

大鳥居の前でスタッフのfukちゃんに撮影してもらう。

フォトチェック

公衆トイレがあったが、使用開始が7時だった。残念。

国道10号を離れて、海沿いへ向かう。

広々とした平野が続く。

なんでも大分県内一の穀倉地帯らしい。

この季節は麦秋。麦穂が色づいている。

麦秋、実りの季節

宇佐市はかつて海軍航空隊が基地があった場所。

このまっすぐな道路は滑走路の跡という。

ひたすらまっすぐ

海岸沿いの工場群へ向かう。

7時25分、53km地点の「大和の足湯」に着。

工場の排熱を利用した足湯らしいが、この時間はお湯が張られていなかった。

足湯だ

近くの運動公園のトイレで用を足す。ちょっとすっきりした。

野球場は草野球の面々でにぎわっていた。

工場街らしく、こんな巨大なブツも。

でかい何か

風力発電の風車のプロペラかな。

中津の市街地に入る。

中津城の横を通る。

中津城

お堀に囲まれている。

日本三大水城のひとつらしい。

7時59分、61km地点の通過チェック「中津城公園」に到着。

中津神社の鳥居を写した。

通過チェック

市街地を外れ、山国川沿いをさかのぼる。

なだらかな道が続く。

国道212号に入る。

バイクの集団が増えてきた。

バイクも車も多いね

8時49分、77km地点の通過チェック「耶馬渓観光案内図」に到着。

青の洞門への信号が青

信号を待って、青の洞門を抜ける。

雰囲気あるね

なかなか風情のある道じゃ。

山国川沿いを引き続きさかのぼっていく。

青空が見え始めてきた。

沈下橋がある。いい感じだなあ。

沈下橋だね

この川も最近の豪雨で大きなダメージを受けたらしく、いたるところで河川改修が行われていた。

ほぼ平坦だった道だが、峠が近づき、斜度がやや増してきた。

9時49分、100km地点を過ぎた。

100km越えた。あと半分

グロス20km/hをキープしている。

わし的には、いい調子だ。

ブルべ仲間のYさんに追いついた。

最近よく会うYさん

10時10分、104km地点にある大石峠の奥耶馬トンネルに入る。

標高約400m。序盤の峠の一つである。

奧耶馬トンネルの入り口

トンネルを抜け、日田へのダウンヒルが始まる。

気持ちのいい下り坂だった。

日田市街地が近づいてきた。

212号は道路工事の真っ最中で走りにくい。

ん、左手に日田焼きそばの有名チェーン「想夫恋(そうふれん)」がある!

本店ではないが、10時半過ぎなのに営業している。

想夫恋花月店に入るよ

迷わず滑り込むでしょ。

焼きそば1050円を頼む。

うまい

うむうむ。焦げた麺が香ばしくて美味かった。

約20分滞在したかな。

再び走り出す。

古い町並みを通り抜ける。

いい街並み

歩いている観光客も多い。

ええ感じに年輪を重ねた建物も多く、見ごたえありそう。

時間があるときにゆっくり回ったら楽しそうだ。

11時6分、116km地点のPC1 ミニストップ日田本庄町店に到着した。

ミニストップでストップ

ここまでは時速20kmペースをキープしている。

陸路を通って、山口からきたケンセイさんが迎えてくれた。

いっしょにアイスをほおばりながら状況を聞く。

ここ日田がAJ福岡の小倉発、博多発コースの通過点になっているようだ。

すでに小倉コースの参加者は通過した後らしい。

約10分滞在してリスタートした。

ケンセイさん、阿蘇で会いましょう。

走り始めて間もなく、想夫恋の本店があった。

さすがに連休、もう行列ができていた。

さっき食べて正解だな。

前方にランドヌール3人がいるのに気付いた。

一番、後ろを走っている人がなんか変。

ゴゴゴゴゴゴ

タイヤが超ぶっとい。

そしてストレートハンドル。

ロードノイズがゴーゴーとものすごい。

ファットバイクじゃねえか!

Xの投稿を読んでいたのでピンと来た。

もしかして、あらんさん?

近づいてあいさつをかわす。

博多出発組の3人という。

出発地が違うのに、道中が重なる。

こういうのが楽しいよね。

ここからしばらくご一緒した。

天ケ瀬温泉を抜ける。

温泉旅館へかかる専用橋か

指示されたコースが工事中だったので迂回した。

あちゃ~

しばらくいくと今回のお目当ての一つだった「慈恩の滝」だ。

ジオンの滝。

慈恩の滝

ガンダムおじさんにはたまらぬ響きだ。

結構な水量で、大きな滝つぼにどどどと轟音を立てて吸い込まれていく。

その壮大な様はまさに「ジーク慈恩」である。

ジオン水泳部の方々などが滝つぼをガードしていた。

慈恩驚異のメカニズムが守護

すぐそばに道の駅があるので、人が多かった。

一息ついたので、走り始める。

ゆるやかな峠を越えて玖珠町に入る。

日田から上りが続き、気温も上がってきて、ペースが落ちた。

13時2分、146km地点の通過チェック「豊後森機関庫公園」に到着した。

通過チェック

九州で唯一現存する扇型機関庫が残る場所で、家族連れで大にぎわい。

SL29612号も静態保存されている「映えスポット」だ。

機関車と扇型機関庫

独特の切株のような山々も見える。

独特の山容。中国地方にはないな

さすが九州だなあ。

ここからは国道387号を行く。

上りが続く。

国道を離れ、脇道に入る。

集落の中を進む。

疲れてきた。それに眠い。

ん!左手にいい場所発見。

公民館の軒先にすてきな木製ベンチと自販機があるではないか。

だれもおらんし、よろしくお願いいたします!

横になって約30分間、がっつりと休んだのだった。

ちょっと復活した

次の通過チェック、156㎞地点の「ここのえ苔アート」には14時13分に到着した。

トトロ

脇道から再び国道387号に合流し、黙々と坂を上る。

それにしてもこの国道沿い、宿泊施設のない日帰り温泉が実に多い。

しかも貸し切りできる家族風呂ってやつが目立つ。

家族風呂とな

なにかのニーズがあるのだろうか。

14時50分、標高670mのピークを越える。

ここも道路わきの木々の中から温泉の蒸気が立ち上っている。

もくもくと湯気

さすが温泉県大分だわ。選手層の厚みが違う。

で、峠を越えたら熊本県小国町。

こんにちは熊本県

町の中心部まで下り基調で30分ほどだった。

阿蘇山が近づいてきたせいか、バイク勢がとにかく多い。

ボボボとエンジン音を響かせながら、走り抜けていく。

道端のソフトクリーム屋さんもバイクばっかりだった。

小国の町中は車とバイクでごった返していた。

道の駅も大混雑だ。

ファミマがあった。残り30kmほど。

恐らく最後のコンビニだろう。クーリッシュで一息入れる。

クーリッシュを決める

ここの標高は430m。

阿蘇大観峰までは標高差約500m、16kmのヒルクライムが始まった。

上り始めて間もなく足がつった。

芍薬甘草湯を飲んでリスタート。

ひたすら坂。

足に負担をかけないようにのろのろと進む。

同じAJ広島ブルべに参加するメンバーに次々にパスされる。

追いつくの無理!

ひたすら忍耐の時である。

上ること約1時間。

九重側の景色が開けてきた。

景色が広がる

また足がつりそうだ。

道端に自販機がある。

休もう!

自販機に救われた

アスファルトにへたり込む。

もうボロボロである。

レッグカバーは塩が吹いて白くなっている。

ボロボロおぢさん

最後のエネルギー源にコーラを投入。

少しやる気が出てきた。よし!

風景が変わってきた。

報われた。よかった

樹木が消え、なだらかな草原が広がるようになった。

むっちゃ気持ちいい。

草原と空と道と。

なんかいい

苦労が報われる瞬間だ。

17時10分、190km地点の通過チェック「阿蘇大観峰」に着いた。

にぎわっている

標高900m。阿蘇の北外輪山にある絶景スポットである。

さすがGW、夕方にも関わらず駐車場は車やバイクでごった返している。

その間を縫って進める自転車サイコー。

しばし眺望を楽しんだ。

風景がでかい

田園地帯の向こうに横たわる阿蘇五岳。

最高な

外輪山がカルデラに落ち込んでいる。

この力強さよ

地球のダイナミズムを感じさせる自然の造形に見とれる。

パラグライダーが飛ぶ

いつまでも眺めていたい風景だが、まずはゴールしないと。

来た道を戻り、国道212号を駆け下りていく。

絶景はすぐに終わり、木々の中のつづら折りの道を下る。

玉入れの玉が輪っかに入った。

標高差約400mのダウンヒルは約15分で終わった。

非日常が終わった。

17時39分、200km地点のゴール「ローソン阿蘇内牧店」に到着した。

タイムは12時間39分。

到着!

終わってみれば、出走した5人中最後のゴール。

小倉や博多組に比べれば、登り成分が少なめだとしても、登りは登り。

しんどいことに変わりはない。

まあ、でも時間内に走れたのでヨシ!

宿に向かうぞ!

ちなみに今回のログね。

(続く)

0 件のコメント:

コメントを投稿