2024年2月10日土曜日

氷雨のち呉で宴会 BRM203広島200km呉沼隈

3時過ぎに起床した。

2024年2月3日(土)、きょうはBRM203広島200km呉沼隈だ。

同じ日程で岡山発呉着のワンウエイBRM203広島200km岡山呉も開催される。

さらにAR四国も歩調をそろえ、松山発呉着の200が開かれる。

ゴール後には両クラブの懇親会も予定されている。

要素山盛りの一日だ。楽しみしかない。


コースは呉発着だ。

午前6時に呉を出発し、国道185号を東へ。

竹原から山越えで三原に入り、尾道へ。

福山市松永町から沼隈町に向かう。

尾道市浦崎町からフェリーで向島へ。

向島をぐるりと回り、渡船で尾道に戻る。

そこから西へ向かい、呉に戻る。

天気予報によると、雨は夕方から降りそう。

それまでに呉に帰着したいところ。

カップ麺、パンを食べて自宅を4時10分に出発した。

広島高速湾岸線、クレアラインを通って5時過ぎに呉に到着。

一日800円のコインパーキングに駐車した。

支度をすまし、大和波止場へ向かう。


今日の装備はパールさんのウインドブレークジャケット、ビジョンウィンタービブタイツ。

0度対応の高級モデルとして、2019年の秋冬だけに販売された幻のモデルだ。

ワイズロードのセールで3割引きになっていたので買ったのだった。

クローブは昨季から使っているシマノのGORE-TEX GRIP PRIMALOFT グローブ。

インナーにモンベルのジオライン L.W.グローブを装着した。

シューズは伊ガエルネ製の冬用シューズG.STORM。

約10年前のモデルで、アウトレット品を昨年秋に5000円で入手したのだ。

今季のジテツーに投入して活躍中だ。

シューズカバー+シューズに比べると、圧倒的に脱着が楽。

さすがに足先が暖かくなるようなことはないが、冷えにくい。

今回は氷点下まで気温が下がったが、なんとか我慢できた。

てか足元にもカイロを入れとくべきだった。

防水性もあり、少々の雨なら問題なし。

今回の後半50km程度なら大丈夫だった。

自転車はブルべ仕様のピナレロ・ウノカーボンさん。

もう12シーズンになるのね。


波止場の気温は4度ほど。

晴れていて、きれいな月が見える。

波止場は暗くて寒い

代表によるブリーフィングを終え、6時から、5人ずつ走り出す。

わしは1番目のパックで出走した。


真っ暗な街をブルベエたちが駆け抜ける。

休山トンネルを越えて、広へ。

信号ストップが多くなかなか進まない。

広から川尻へ。ようやくマイペースで走れるようになった。


安登へ上る。内陸なのでちょっと寒い。

安浦を過ぎたあたりで日の出が見えた。

自転車をとめ、写真を撮る。


いい風景だ。

このあたりでAJ広島副代表のfukちゃんが追いついてきた。

わしの後ろ姿を撮ってくれた

TREKを駆る山口県在住の豪脚さんである。

ちょっとだけ一緒に走ったが、次第に引き離され、ついには視界から消えてしまった。

ジャガイモの産地として知られる安芸津町に入る。

海沿いを離れ、50メートルほどの峠を上る。

内陸に入ると、とたんに気温が下がるのが分かる。

安芸津から竹原市吉名へ。

走り慣れた道である。

竹原は185号へ右折せず、直進。

三原へ抜ける峠を上る。

標高約180m。今回のBRMで唯一の本格的な峠だ。

峠が終わり、三原側に下りていく。

田園地帯を進む。

田んぼには霜が降りていて白っぽい。

気温は氷点下1度を示している。

手がかじかんで痛い。

この日はこの界隈が一番冷え込んだ。

沼田川に合流する。

三原の市街地に入るまでこの状態が続いた。

午前9時、走り出して3時間が過ぎた。

走行距離も60kmを超えた。

コンビニに入ってドリンクとむすびを補給する。


15分ほど休んで出発。

三原から尾道へ向かう。

この日は東からの風が吹いていた。

海沿いの国道2号は逆風でなかなか進まない。

尾道を抜け、山波を過ぎる。

国道2号を離れて、東尾道の埋立地に向かう。

松永湾を迂回して、沼隈町へ抜ける。

八反峠というらしい。

峠の中ほどに、備後地方でよく見る辻堂があった。

そばにバス停があるので、今はベンチ代わりに使われているようだ。

備後名物の辻堂

辻堂は福山藩の初代城主、水野勝成の治世に藩内の各所に設けられたという。

旅人や地元の人の休憩所として使われ、今でも数多く残っている。

標高100mにも満たない峠の頂上にはさらに立派な屋根の付いた辻堂が。

グーグルストリートビューから

グーグルマップによれば「八反峠の休み堂」というようだ。

座る部分は立派な石製で「所憩休」と掘ってあった。

Wikipediaによれば、昭和30年代まで、徒歩で山越えする旅人を接待していたという。


峠を下りて沼隈町に入る。

福山時代に何回か走りに来たこともある道だ。懐かしいわ。

午前10時42分、92.7km地点の通過チェック、福山市沼隈体育館に到着した。

体育館をバックにウノさんを撮影した。

通過チェックの福山市沼隈体育館

道を少し戻り、小さな峠を上る。

ブルベエさんが一人戻ってきた。

体育館のチェック忘れだろうか。

わしも経験があるが、地味にこたえるよね。


峠を越えると造船所が見える。

常石造船の本拠地である常石町だ。

造船所の横を通るが、なかなか終わらない。

豪華なクルーザーが陸上に鎮座するマリーナを通り過ぎる。

尾道市浦崎町に入る。

この地区は周囲を福山市に囲まれたいわゆる飛び地。

三セク運航によるフェリーで対岸の尾道市向島と結ばれている。

陸路よりも海路によるつながりのほうが強いのだ。

瀬戸内沿岸には宮島の厳島神社を総本社とする厳島神社があちこちにある。

鳥居は海岸に建ち、海からの訪れを待っているようだ。

瀬戸内海においては「海は道」なのだ。

人や物流をもたらしてくれる貴重なインフラといえる。

てなことを思いながら海沿いを進むと、左手に沖の観音が見えた。

通称「尾道のモンサンミッシェル」

干潮時には観音堂がある小島が、砂州で陸とつながり、仏のモンサンミッシェル状態になる。

だいぶんスケールは小さいが。

「尾道のモンサンミッシェル」こと沖の観音

この日は潮が満ち上がりの途中で、陸とつながった後だった。

戸崎港に着いた。

先述した向島の歌港を結ぶ「歌フェリー」が就航している。

ちょうど対岸から船が戻ってきていた。

ブルベエさんが続々と集まってくる。

フェリーに乗り込む。

ランドヌールでにぎわう船内

料金210円を支払う。

あっという間の船旅である。

ランドナーで参加しているブルベエさんとつかの間の会話を交わす。

昨年の指宿600にエントリーしていたが、天気予報を見てDNSしたという。

「よく完走されましたね」「いやいやギリギリ隊ですから」てな会話を交わす。

うわあ、うれしい。久々に承認欲求が満たされてしまった。


歌港に到着し、向島南岸を進む。

車が少ない上に、適度なアップダウンもあり走りやすい。

11時50分、111㎞地点の立花総合公園に到着。

通過チェック用に因島大橋を真下から撮る。

因島大橋を見上げる

ここで広島ブルべでおなじみのBさんと遭遇した。

あれ?もう少し先に行ってるはずなのに。

通過チェック忘れで、体育館まで引き返したらしく「5km余分に走った」とテンションが下がっていた。

そういえば、すれ違いましたよね。

昼食は三原の人気うどん店に行くらしい。

わしは腹が減っていたので、向島の街中華「悶舌飯店」に行く。

ご覧の通りウケ狙いの外観だが、中身はまっとうな店である。

外観とのギャップが激しい

地元民がひっきりなしに訪れるのも納得だ。

キャンプ旅の時にいただいた「タンたんタン麺」をまたしてもオーダー。

タンたんタン麺

山椒のピリ辛さが効いていて美味い。

体も温まった。

スマホをチェックしていると、尾道市付近に雨雲が近づいている。なんと。

夕方から雨が降るとの予報だったので、ワンチャン逃げ切れるかと思っていたのだが。 

とはいうものの走り出すしかない。

駅前渡船で尾道に渡る。110円。

なんかどんよりしてきたよ

日差しが消え、くもり空に変わる。

13時57分、143km地点のPC1セブンイレブン三原幸崎町店に到着した。

おなじみのコンビニである

貯金は1時間半ちょっとか。

岡山呉スタッフのOさんが出迎えてくれた。

バナナなどを補給し、温かいものを飲む。

10分ちょっと休んで出発しようとしたら、Bさんが到着。

うどん屋が大にぎわいで、30分ぐらい待ったらしい。

あと55㎞。14時過ぎなので、17時ぐらいには呉に着けるかな。


ぽつぽつと雨が落ちてくる。

帰路は追い風なので比較的、いいペースで走れている。

竹原周辺から雨脚が強くなってきた。逃げ切れなかったか。

あられも混じっている。

いよいよ我慢できなくなる。

雨が染みてくることはないが、そろそろ限界か。

安芸津町に入り、167km地点に立体交差の橋があったので、自転車をとめて雨宿り。

サドルバッグに詰めていたモンベルのレインウエアがようやく役に立った。

5分ほどでFA化が完了した。

もう何も怖くない

その間、Bさんが追い越して行った。

雨の中を走り出す。

レインウェアは雨粒を面白いようにはじいている。

次第に雨脚が強くなる。

気温は5度ほど。

顔に当たる雨が冷たくて痛い。

下りではフェイスマスクで口元を覆い、ガードする。

上りでは下げる。

左手の商店の軒先に2人いた。

Bさんと、緑色のレインウェアを着た人が。

あれはやはりAJ広島ブルべ常連のYさんか。

声をかけると「パンク~」とのこと。

ならば大丈夫か。

先に進ませてもらいます。


安浦から安登へ。

氷雨の中を淡々と進む。

信号ストップで後ろから声を掛けられた。

BさんとYさん!

「ようやく追いつけた!」

お疲れの様子だったので、しばし前を引くことに。

川尻から仁方を過ぎて、広へ。

信号ストップを覚悟していたが、比較的スムーズに抜けられた。

休山トンネル手前で2人が先行していった。

呉の街を通る。

大和ミュージアムの手前でようやく追い付き、3人でローソン呉宝町店に滑り込んだ。

ヤマザキパンのフライケーキを買って16時58分のレシートをもらう。


なんとか10時間台でゴールだ。

二川まちづくりセンターまで移動し、ゴール手続き。

受付には青鬼たあにゃんと赤鬼大センセイがスタンバイしていた。

おお、たしかにジャージの色は四国が青、広島が赤だわ。

冬の雨に打たれたランドヌールが怒りの豆を投げつけるという趣向だったw

怒りの豆をぶつけられる鬼たち

メダルは例の新デザインだった。


四国のポエムや呉のフライケーキ(くるぱんさん提供)をいただき、18時までには退出した。

20時から懇親会なので、それまでに風呂入って着替えないと。

コインパーキングに戻る。料金は上限の800円だった。


宿はビジネスホテル三島。

青山会館と呉線の高架をはさんだ場所にある。駐車代込みで一泊5500円。

受け付けのおばあちゃんがいい味を出していた。

部屋はベッドに加え、ソファベッドもあり、まずまずの広さ。


湯をいっぱいに貯め、冷えた体を解凍したのだった。


合同懇親会は海自御用達の居酒屋、利根本店の2階である。

海自キャップの数々

参加は30人ぐらいかしら。

X(ツイッター)でおなじみのみなさんがずらりと。


パイセンがいたので、雨でもしょうがないと納得。

韓国からのランドヌール、ソンさんもご挨拶された。

飲んで話して楽しい時間だった。

親密さをアピールする両代表

23時に撤収。飲んで食べて5500円だった。

同宿のみなさんと徒歩で帰宅。

24時までに就寝した。 

というわけで今回のブルべはおしまい。

いっしょに走ってくれたみなさん。

主催のAJ広島、AR四国のみなさま、ありがとうございました。

むっちゃ楽しかったです。

やはり200ブルべ+飲み会は最強のコンテンツだな。


さあ、次はどこへ走ろうか。


(おわり)

2 件のコメント:

  1. 思い出せました!なんかこんなんだったなって。また、どこかで!

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    1. 1週間の出来事ですよ~www。またどこかの道か宴席で!

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