2023年11月16日木曜日

BRM1008広島600km指宿・諫早・小倉その5(完) 393km地点のPC2諫早→ゴール小倉

午前8時1分、393km地点のPC2諫早小船越町店に到着した。

午前8時1分、クローズまで11分

同じホテルに泊まったM井さんがいた。

道の駅鹿島で休んでいた時にわしを抜いたらしい。

クローズが8時12分だから11分しか余裕がない。

時速15kmのブルべペースにほぼ時間通り。

お互いにギリギリである。

まあなんとか難関はクリアした。

エールを交わし、M井さんを見送る。

いってらっしゃーい

補給を含め、30分ほど休んで再出発した。

諫早から北上していく。

長崎空港の近くを通り過ぎる。

長崎空港へ入る交差点だったかな

大村湾沿いの道を行く。

半島などに囲まれた内海は瀬戸内海と同様に穏やかだ。

鏡のような海面

道路は車が多いので、気を使う。

このへんは東彼杵(そのぎ)郡というらしい。

「そのぎ」ってのもかなりの難読地名だよね。

川棚町から海沿いを離れる。

いい感じのバスステーション

焼き物で有名な波佐見町に向かう。

逆風に加えて、気温が上がってきた。

しんどいな。

11時過ぎ、コンビニで補給する。

コンビニ休憩

波佐見の町中は、焼き物の会社があちこちにあり、ええ感じのショップもいたるところにある。

ブルべでなければ、ゆっくり見たいところだが、まあわしの貧脚じゃ無理だよね。

そういやここも「坂道のアポロン」で知られる小玉ユキさんの漫画「青の花 器の森」の舞台だったな。

低めの峠を越えて、佐賀県武雄市に入る。

武雄市に入る

なんか、だれてきた。

12時14分、457km地点にある通過チェックのコンビニに着いた。

足攣り対策にバナナ系のドリンクを飲む

想定クローズは12時28分。

貯金はわずか14分だ。

AJ広島ギリギリ隊隊長がいよいよその本領を発揮してきたぞ。

武雄市の市街地を抜ける。

田園地帯を進む。

江北町の高架に、軽車両進入禁止の道路標識があった。

グーグルストビューから

キューシートを見返しても記載がないが、ここは従わないとね。

側道にそれて歩道を通り、パスした。

自転車は階段を進もう

広大な佐賀平野をノロノロと進んでいく。

田んぼがあり、大きな水路があり、農家があり、お社がそこかしこにある。

道と水路と水田と

ほんまに広い。

見回せば山がある広島市周辺とはまったく違う。

この土地の豊かさを感じる。

腹が減ったので、道端で塩むすびをむさぼり食う。

塩むすび補給

14時を過ぎた。

薄曇りで時折、日が差してきた。

気温がさらに上がってきて、Edge840は20度台後半を指し示している。

腹が満たされ、気温が上がれば眠気もやってくる。

どうにも我慢できないので、コンビニでひと休みした。

駐車場の片隅に腰を下ろし、目をつむる。

日差しが強くなって頬を焼く。暑い。起きた。

すり減ったオヤジ

15分くらい眠った。

この時点で14時半過ぎである。

残り約100キロか。

クローズが22時なので、7時半程度で走れば間に合う。

ブルべ前半なら100キロは6時間で余裕。

しかし500を走ったギリギリ隊にはしんどい。

いや、頑張らないといけんじゃろ!

自らにカツを入れる。

心のギアを一つ上げた。

心拍もギアが上がった。

佐賀から福岡へ。

緩やかな丘陵地帯を貫く道を頑張って走る。

110前後まで落ちていた心拍が150前後まで上がる。

グダグダで20キロ以下に落ちていた平均時速だったが、20キロ以上に維持する。

後ろから声をかけられた。
M井さんじゃん。どこかで休んでいたのか。

しばらく一緒に走っていたが、ペダリングに余裕があるようだ。

機を見て先行してもらう。

わしはいっぱいいっぱい。

右足裏に負担をかけないように足を回すことを意識していく。

休日の午後とあって車は多い。

次第に都市に入ってきた。

そろそろ大宰府天満宮のはずだ。

17時、532km地点のフォトチェックの太宰府天満宮に到着した。

太宰府天満宮に到着

貯金は30分。ちょっとだけ増えた。

あと70キロだ。

世界的な観光地だけあって、夕刻にも関わらずにぎわっている。

参道も人が多い。

梅が枝餅が有名だが、時間がないのでもちろんパス。

補給に良さそうなんだけどね。

横手の道に入る。

激坂を押し歩きで登る。

住宅地の横を抜けて、ちいさな丘を越えた。

次のヤマ場は米ノ山峠である。

その前にふもとのコンビニで補給する。

米ノ山峠は標高350m。

今回のブルべでの最高地点だ。

行く手に広がる暗雲

結構な坂が延々と続いている。

貧脚にはこたえる。

日が落ち、あたりが暗くなってきた。

標高が上がるにつれて気温が下がってきた。我慢の時間だ。

18時過ぎに峠の最高地点に到達した。

ジャケットを羽織ってダウンヒルを始める。

安堵感とともに坂を下ると、意識が不透明になってくる。

がんばれ、わし。

街へようやく下った。

街の明かりに安心し、無になって走る。

国道200号から201号へ。

201号を離れ、川沿いを緩やかな坂を上り始める。

幹線を離れ、車が少なくなる。

最後の峠、金辺峠である。

ひたすら緩やかな登りで、標高も150メートルほどだ。

金辺峠のゆるい上り

ピークにはトンネルがあった。

トンネルを抜け、小倉側へ下っていく。

このブログを書くために地図を見返していたら、この道の東側が日本三大カルストのひとつ平尾台だったのね。

徐々に街の光が増え、道が明るくなってくる。

ロードサイドの夜景

時刻は21時過ぎ。あと1時間を切った。

山場は終わった。あとはウイニングラン。

そう思っていたら、ここからが長かった。

道は工事中が多く、走りにくい。

市街地に入ったら入ったらで、高架があり、自転車にやさしくない。

歩道に退避しながら抜けていく。

踏切を越え、高架道の下を目指す。

左手にローソンがあった。

601km地点のゴール、ローソン小倉西港町店である。

たどりついた。ようやく。

見慣れた笑顔が迎えてくれた。こなきさん!

柳川でDNFしたという。

出迎えてくれて、ありがとうございます。

レシートに記された時刻は21時42分。

クローズまで18分。

またもやギリギリ隊である。

Edge840の示した距離は618km。

ミスコースやホテル移動などで、17km余分に走っていた。

そりゃ小一時間余計にかかるわな。

ゴール地点であるコロナワールドに移動する。

受付は日帰り温泉の前というナイススポットにある。

お迎えに感謝

ケンセイさん、よくこんな場所見つけたね。すごいよ。

手続き完了。これで認定完走だ。

制限時間40時間のところ、認定時間は39時間42分。

風呂上がりのM井さんとがっちり握手

5人が出走中2人がDNF、3人完走したうちのランタンルージュであった。

今回は600ブルべ中のホテル泊を当初からスケジュールに組み入れ、3時間以上の休憩をとることを目的としていた。

所期の目的は達成できたのでヨシとしよう。

それに序盤の大雨で体力と気力を削られ、今回は一時は完走をあきらめかけていた。

なんとか完走できて本当によかった。

一緒に走ってくれた、こなきさん、M井さんのおかげです。ありがとう。

主催のケンセイさんお疲れ様でした。

最後まで待たせてしまったし、指宿~小倉の移動も大変だったでしょう。

おかげでいい旅の時間を過ごせました。

本当にありがとう。


というわけで、40時間600キロの旅はおしまい。

さあ、次はどこへ走ろうか。

小倉で後泊したあさのホテルさん。ここも自転車の部屋持ち込みOKだった


で、ここからは蛇足。

その日は小倉駅南口のあさのホテルさんに投宿。

チェックインは23時ごろだったかな。

シャワーを浴びて缶ビールで祝杯を挙げ、ラブを全身に塗り込んで早々に就寝した。


10日(火)

6時半に起床し、展望浴場で汗を流す。

7時半ぐらいから無料朝食。


8時半にあさのホテルを出発した。

輪行にして、切符を買う。

券売機でカードが使えぬトラブルが。なんで??

9時12分のこだまで広島へ戻る。荷物席前をキープできたし。

10時37分に広島駅着。

輪行を解除してストリームをピックアップ。

エクストリーム出社したのであった。

11日(水)筋肉痛をいやすために風呂に入ってゆったり。

12日(木)雨具類を洗濯し、乾かした。ブルべの後片付けは済んだ。

13日(金)右足の裏側の筋肉がまだ痛む。

14日(土)休み。昼は息子と周一へ。限定メニューの元祖改らーめん。うまい。帰宅してから昼寝。3時間半も寝てしまった。疲れが溜まっていたのか。


16日(月)ジテツーを再開。ただ右足の裏の筋肉にまだ違和感があるので、のんびりと。

ということで、600kmのリカバリーにはやはり中6日は必要ということだな。

(おわり)


0 件のコメント:

コメントを投稿