2018年8月20日月曜日

6月は山口満喫月間 1本目はBRM609広島400km岩国・角島 その1(ツネちゃんと一緒編)

7月上旬、西日本を襲った未曽有の豪雨。
自転車で通った記憶のある道が流され、自転車で通った見知ったまち並みが土砂に埋もれた。
多くの方々が犠牲になった。
突然、断ち切られた命。
その理不尽さに茫然となるするしかない。
多くの方々が被害を受け、今も不自由な生活を強いられている。
一日も早く復興し、もとの暮らしに戻れますように。
そう願ってやまない。


さて、6月は2本のブルベを走った。
400と300。
いずれも山口県内を出発するコースだ。
2週連続で出走するのは初めて。
体調をうまくリカバーして、次週に備えられるのか。
楽しさと不安が入り交じった気持ちで迎えたのだった。


ということで1本目。
BRM609広島400km岩国・角島である。
AJ広島の400としては、もはや定番。
由宇発着で角島を折り返すコースだ。
例年とはちょっとコースを変えてあるけどね。
わしが参加するのは3年連続。
過去2回はいずれもケーキさんとの二人旅だった。
さて、今回はどうなることやら。


6月9日(土)午前9時過ぎ。
わしらは、おなじみ岩国市由宇町のみなとオアシスゆうにおった。
梅雨の最中だが、天候は幸いにして晴れ模様。
予報も晴れ。ゴールまで持ってほしい。
出発が午前10時とゆっくりなので、前日もしっかり休めて体調は上々だ。
公園のパーゴラには、マツダスタジアムにあったカラフルな傘が飾られて、いい感じにトロピカル。
夏のビーチ


うれしいお見送りもあった。
事故で療養されていたマグナムさん。
見事に復活を遂げられ、由宇まで自走!
アニキ~!


さすがです。
また一緒に走りましょうぞ。


ランドヌールからトライアスリートへと華麗な転身を遂げたカタヤマ氏からのブリーフィング。
なごやかブリーフィング


午前10時に由宇をスタート。
さ、行きますか


eTRExくんはゴール地点のセブンを過ぎると、さっそく道案内を放棄した。
まただ。ゴールしたって勘違いするんだよね。
軌跡を再設定すれば問題なし。
ここからしばらくはいつものコースだ。
由宇球場まで上ったら、玖珂側へのダウンヒル。
このあたりの道は広くて、見通しがよくて気持ちいい。


さて今回、われわれのコンビに加わっている人がいる。
サイボーグ修行僧ことツネちゃんだ。
ツネちゃんと一緒

いつもはかっとんでいくツネちゃんなのだが、今回はじっくり行きたいという。
いいよ、いいよ。
オヤジコンビと一緒に行こう。


玖珂の田園地帯をゆく。
国道2号の交差点手前で、地元のサイクリストと出会う。
日本海まで行きますよ。ご一緒に、と誘ったけど、笑ってスルーされましたわ(^o^)
2号をパス。
田園地帯を行く。
カントリー・ロード

実りの季節を迎え、黄金に輝く麦畑の横を過ぎる。
例のミニチュア姫路城の前を通り過ぎる。
常ちゃんに「見たい?」と聞いたけど、あまり興味なさそうだった。
川沿いのゆるやかな上り。
道の両側に木々が迫り、木陰があって実に走りやすい。
このまま普通に走っていれば獺祭本社そばにたどり着く。

と、目の前に通行止めの表示が。
ええ!道の奥には大型の作業車と作業員さんの姿が。
指定コースから外れるが、こういう場合は現場の指示に従うのがルール。
迂回するしかないか。右へ曲がれとな。

この急坂は聞いてないよ~!

って、こっち激坂やん・・・聞いてないよ~。
しょうがないので上り始める。
余裕で10%オーバー。
13%ぐらいあったかな。


しばらく上がっていくと、山の斜面にある何軒かの小集落に出た。
小道を走っていくと、ようやく迂回路のピークへ。
STRAVAの記録では、標高150メートルから220メートルまで一気に上がっていた。
そこから190メートル地点まで下る。
つまり余分に標高30メートル上らされたわけか。
にしては、えらくしんどく感じたのだった。
獺祭のビル。西日本豪雨で被災したという


ともあれ、遠目に獺祭のビルを眺めて、いつものループに向かっていく。
ループの後はいつものきつい上り坂。
その上、日差しもきつい。
ほんま梅雨か?
坂が続く


気温は30度に上がってきた。
ただでさえ少ない体力がじわじわと削られる。
時折、現われる緑陰がえらく有難く感じる。
先を行くツネちゃんとケーキさんを恨めしく思いつつ、ペダルを回す。
わし一人置いていきやがって・・・・


なんとかピークに達した。
ここからは周南市北部の高原地帯。


ところで、ケーキさんが今回、えらく調子がよい。
わしを置いたままどんどん先に行きやがる。失礼、行きんさる。
あまりに離れすぎて、待ってもらったぐらいだ。
ケーキさん、5月の四国でのDNFが悔しかったらしい。
その後、可部の自宅からの20キロ通勤をアクティブにこなし、地脚を鍛えていたという。
きっと、その成果が出たのだろう。
高原の道


アップダウンが適度にある高原地帯。
下り坂ではできるだけ勢いをつける。


途中、ホタル祭りの準備をしているところがあった。
そうだよね。そんな季節だよね。
今回も夜、ホタルがみられるかなあ。


太陽は天高くわしらを照らし上げている。
そろそろ飲み物も補給したい。
というところで、いつもの交差点を右折。
信号待ちに変顔をするツネちゃん


49.1キロ地点のPC1ローソン徳山須々万店に到着。
ランドヌールたちがたむろしているわ。
時刻は12時34分。
締め切りが13時27分なので、PC1での1時間貯金は無理でした。
まあ、ほぼ山岳だったしね。
ツネちゃんは暑さに耐えかね、氷を購入。
サイボーグ修行僧の彼は、熱に弱い精密部品で構成されているため、冷却の必要があるのだ(嘘)
脇の下は血管が集まっているので、冷却にいいとか


地元山口組のケンセイさんは、わしらより一足先に出立。
軽やかに走り出すケンセイさん

わしらも15分ほど滞在し出発した。


国道315号を進む。
これまでのコースなら間もなく国道376号へ左折、島地川ダム方面へ向かうのだが、今回は違う。
そのまま直進し、周南市鹿野方面へ向かうのだ。
右手に錦川の向道ダム湖を見つつ、進んでいく。
錦川の上流へ向けて、ほとんど平坦の緩やかな上りが続く。
錦川って、河口に面した岩国市周辺のイメージが強いけど、上流は周南市の高原地帯を通っているんだよね。
山口県東部の川かと思いきや、その水源は県央部に発している。
そしてその水源部に向けて、わしらは走っている。
川沿いの道は好きだ。
峠越えと異なり、基本的には一番傾斜が緩いところを通っているから。
ま、上流部はその限りではないけど。


鹿野の旧市街を右手にみつつ、315号を進む。
実はこの辺りには「鹿」を冠した地名が多い。
周南市に合併する前は、都濃郡鹿野町という自治体だった。
山口県と島根県の県境の町だった。
島根県側もそうだ。
津和野町と吉賀町を抱えるのは鹿足郡だし。
吉賀ってのも「シカ」という音を含んでいる。
古来、鹿の多い土地柄だったのだろう。


てなことをペダリングしながら考える。
昔、フライフィッシングにはまっていたころ通い詰めた一帯なので、愛着がある。
どうやっても変顔したいらしい


風は軽いアゲンスト。
気温は30度前後。
湿度は高い。
体力がそがれる。
もうそろそろ14時。
PC1から1時間は走ったか。
ちょっと一休みいれたい。
集落がある。
特産品販売所とトイレもある。
3人で滑り込む。
文化的なトイレ

特産品販売所のお姉様方に聞くと、残念ながらアイスはないと。
その替わり、もうちょっといったところの商店であるよ、との情報ゲット。
ほんとに隣にあったわ。
俺たちの商店

薄暗い店内にはアイス用の冷蔵庫がある。
お店のお姉様にお勘定してもらって、店の前でmgmg。
アイス最中うめ~。
サイクリング中のアイス系は最高だな。
15分ほど休んで出発。
アイスは正義


と、ちょうど後方から、おなじみオカさんが追い付いてきた。
あいさつを交わして、先を急ぐ。
まもなくオカさんは見えなくなった。

ということでトリオでゆるやかな坂を行く。
今回の最高地点はこの坂の上った先にある河内峠だ。
標高は585メートル。
だらだらの坂をだらだらと上る。
最後にちょっとだけ峠っぽくなったけど、ほぼ緩やかな坂だった。
カメラを向けるとへんなポーズを取る人々。
なんなんだ、この人たち・・。
変顔に加え、変ポーズ


峠を過ぎると山口市阿東町。
気持ちの良いダウンヒルが続く。
きちんとスピード出せる下り坂っていいわあ。
上りにかかった時間をきちんと取り戻せる。
山口にはそんないい道が多い。
STRAVAで確認すると、ループ橋を通ったようなのだが、記憶から抜け落ちているなあ。
坂を下りきったあたりの左手に、ひなびたちょっといい感じの温泉があった。
自転車じゃなかったら入りたかった。
道は再び登坂に。
標高差100メートルなので、さほど厳しくない。
ピークのトンネルを抜ける。
なんか見覚えあるよ。
野道峠。
ああ、2016年のBRM902岩国600で休んだとこだわ。
初めての600キロで、へろへろになっていた場所だ。
こうして中国地方の道々に、わしが刻まれていく。
正確にはわしの記憶に刻まれているのだが・・
峠を振り返る。標高427メートルとな


ダウンヒルをこなし、阿東町中心部へ。
国道9号だ。
正面に丸久の看板が


地場スーパーの丸久を見ると、ここが山口県内であることを実感する。
山口線をまたぐ。
SLやまぐち号は走っていない。


ここからは標高300メートル台の田園が広がる高原地域。
ほぼ平坦路だ。
雲もあるが、青空も見える。
阿東に入ってから、気持ち涼しくなってきた。
自販機があったので飲み物補給。
普通に自販機があるありがたさよ


と、その横を通り過ぎていく、ケンセイさんやサブイボさん列車。
頑張って~。
通り過ぎていくみなさん


ペットボトルを買ったのはいいが、ボトルは満杯。
なので、バイクラ付録のトップチューブバッグに突っ込む。
途中すっぽ抜けることもなく、問題なく使えました(^^;)
役立った付録


トンネルを抜けて、阿武町に入る。
ちょっと雲が多くなってきた。
雨降らないでほしいなあ。
雲が出てきた


115キロ地点からは日本海側へのダウンヒル。
ちょっとだけ上り返しがあったけど、ほぼほぼダウンヒル。
気温は20度を下回り、やや湿度は高いけど快適。
しかも山口県らしい、きれいな道路が続く。
四国の道路管理者のみなさん、ちょっと勉強に来てほしい。
路傍の花

続・路傍の花

そして須佐大橋からの爽快な眺め!
写真はないんですけどね。
というか、このダウンヒル区間、バイクをコントロールするのに精いっぱいで写真を撮る暇が全くなかったのよ。


国道191号に合流。
須佐のまちへ向かう。
道路左側にOKB師匠と来たイカの店もありましたが、17時前だからもうすでに店じまい。
奥の建物がイカのお店ね

イカんともしがたい。
心の中でイカちゃんに別れを告げる。
そして16時45分、129キロ地点。
通過チェックのキヌヤ須佐店に到着したのだった。
山陰の地場スーパー、キヌヤさん

つづく。

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