2017年7月14日金曜日

BRM610広島 岩国・角島400km その7

前回までのあらすじ
岩国市を出発し、山口県内を縦断し、角島を折り返した我々。
猿にあったり、鹿にあったり、山口県はつくづくサファリパークだと認識したのだった。
山口県庁前の高級ホテルでご休憩を取って、荷卸峠を越え、PC4のローソン徳地堀店にようやくたどりついた。
しかし、これが真の困難の始まりであるとは、神ならぬ二人には知る由もなかったのだった。


以下、本編。
午前3時23分、304.9キロ地点にあるPC4ローソン徳地堀店に到着。
昨年が3時29分着だったので、ほぼ同じペースということか。
もぐもぐタイム

締め切りが4時20分なので、貯金は57分。
カレーヌードル、むすびを体内に投入。
この時間帯のカレーヌードルは実にいい。
カレーヌードルは少年期の味


しかし眠い。
が、まだ我慢できる。
先を急ごう。
15分ほど休んで再び走り出す。
田園地帯を進軍する我々。
しかし眠い。
どっかで眠れそうな場所があれば、眠ろう。
ってか、さっきのPCで休んどけばよかったなあ。
ここどこ?


そう、ここは田園地帯。
水田は腐るほどあるが、ベッドはない(←当たり前)。
時折ある建物も、工場だったり、普通の民家だったりして、休めそうな場所がない。
ああ、広島ならそこかしこにあるバス停ホテルもない。
こんな感じのね。
湯来にあるワンだほーバス停


まったく、もう。
焦燥感を抱え、のたのたと走る。
眠い。眠いから、眠いので、眠かろう。
周囲を見渡すが、適当な場所はない。
眠りたい。眠りたい。
なんと、わがままな存在だ。
真っ黒ロード


明け方になってきて、空は次第に白み始める。
見覚えのある風景の中を走る。
この辺はやすめるとこといえば・・・
やはり、あそこしかないか。
あそこを逃すと、島地川ダムへの上りが始まるからな。


右手にそれが見えた。
昨年も休んだホテル(バス停)だ。
お邪魔しますっ!
チェックインします!

まだ使用期限来てないっす

始発が6時53分だから、大丈夫だよね。
おやすみなさい!


どれだけ休んだのか。
STRAVAによれば、10分止まっていただけだった。


なんとか走り出す。
集落の道を周南市方面へ右折する。
周南へ

上り、始まりです


アジサイが咲いている。
ゆっくり見たいけど・・


島地川ダムへの上りが始まる。
往路で、快適にダウンヒルを楽しめた場所なので、当然しんどい。
道はぐにゃぐにゃ。
当然上り。
周囲がだんだん明るくなっていく。
仮眠を取ったとはいえ、依然眠たい。
昨夜の睡眠不足が響いたか。
今までこれぐらい眠れば大丈夫だったのになあ。
歌を歌ったり、大声で怒鳴ったり。
人がいないのをいいことに放言し放題。
あ、後ろにケーキさんがいた。
きっと、ICレコーダーに録音して、そのうち週刊新潮に・・・


へろへろで島地川ダムに到着。
ダム管理事務所発見

ダムの堰堤を渡る。
ダムダム

工事現場でストップ。
こんな時間でも工事信号守るおじさん


のろのろ走り出す。
周南市の山間部へ進む。
道はいいのだけど、アップダウンが続き、気も足も休まらない。


とにかく眠い。
が、頑張るしか。
採録不可能な罵詈雑言をわめきながら進む。
が、が、が。
あ、
・・・
・・・・
・・・・・


!!!!!!
はっ!
気が付いた!
今わし一瞬、気を失っていた。
右手と右足のコントロールが失われていた!
自転車を止める。
まだ右手と右足が変な感じだ。
eTrexを見ると、コースから外れている。


追いついたケーキさんが「あ~やっぱ1本間違ってましたか~」と言う。
って、気が付いたんなら先に言ってよ、とも思ったけど、後で本人に問いただしたら、全く覚えていないらしい。ほんとかなあ。


来た道を下って、コースに復帰する。
とにかく眠たいので、眠れるところを探さないと。
お、右側にプレハブのバス停小屋ハッケーン!
左手にも同じバス停小屋ハッケーン!
左手の小屋に吸い込まれるわしら。
なんといい小屋だ!

貯金が少ないのは承知しているが、眠気には勝てない。
ベンチに横たわる。
ので、おやすみなさい。


起きた。
ケーキさん、わしが眠いばっかりにつき合わせてしまってスマンのう。
記録によると、10分ちょっと休んでいたようだ。
お世話になりますた('ω')ノ

午前6時前。
振り向くと、もう一つのバス停。
朝靄の高原を走り出す。
左手奥にホテルが見える。え、見えない?


細かなアップダウンがしんどい。
上ると下がる。

走る。

お、この看板!
往路で見たぞ。
古本?山野草?


「古本 山野草」とな。
山野草を扱う古本さんなのか、山野草の古本を扱う店なのか。
なぞはなぞのまま。


だらだらと続いた高原地帯もいつかは終わる。
下松へのダウンヒルが始まる。
標高380メートルから0メートルまでのダウンヒルだ。
ただ下りるだけだが、これだけ下りが続くとしんどい。


ダム湖が見える。
米泉湖というらしい。


この辺までは快調に下っていた

住宅地を通り過ぎる。
国道2号を渡る。
延々、20分間下りが続いた。
もうおなかいっぱい。


下松の街に入った。
左折する。
間もなく左手にコンビニが。
少し休んだようだ。
どこ?ここ?

このコンビニでなぜ休んだのか全く覚えていない。
わたしは誰??


ふと気付く。


てか、ここコースアウトしていないか。
eTrexを確認する。
どうやら1本手前で左折しまっていたようだ。
ありゃりゃ。
先ほどに続いて、またコースミスとは・・・
もと来た道を戻ってコース復帰する。
すんません、ケーキさん。
またやっちゃいました。
やっぱ、眠気には勝てないか。
しかし、わしがここまで眠気に弱いとは思わなかった。
こんな失態は初めてだわ。


県道を南東方面へ向かう。
時刻は午前7時前。
ここからはほぼ平坦だ。
PC5までは15キロ。
PC5の締め切りが8時20分だから、寝落ちさえしなければ、間に合うだろう。
眠ったり、コースアウトしたりと、大変だったけど、ぎりぎり大丈夫か。


午前7時を過ぎて、動き始めた街を行く。
時速20~25キロののんびりサイクリングスピードで進んでいく。
下松を過ぎると、国道188号に合流する。
4車線になった道を行く。
光市に入る。
が、ここからが遠いんだ。


似たような景色の中、単調な道を走る。
あと何キロだろう。
それだけを考えていた気がする。
EDGE520Jを見るが、コースミスをやらかしたり、誤差があったりするおかげで、キューシートの値とは3~4キロずれている。
あてにならないけど、どうしても見てしまう。


まっすぐに続く道の向こう、左手にセブンイレブンの看板が見えてきた。
ようやく着いた。
間に合った。
駐車場に滑り込む。
慌ただしく買い物を済ます。
午前7時53分、364.7キロ地点のPC5セブンイレブン光市室積新開店にようやく到着したのだった。
締め切りまで27分。まさにギリギリ。
やった!
着いた~~~(^^)/

つづく。


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