2014年6月7日土曜日

聖湖キャンプ&ポタリング その2

午後4時。日がかげってくる。
ひとまず国道191号を島根県境へ向かって走る。
風景は広々として気持ちいいのだが、道路の舗装状態が悪いのが残念な感じだ。
寒さの厳しい場所なので、路面が荒れやすいのだろう。



ほんの数分平地を走っただけで、島根県境に着く。
ここからは下り坂になる。
匹見川、高津川沿いに益田市までほぼ下りが続く。
匹見峡温泉まで24キロ。
往復すると、適度な距離だな。坂もあるし。





きょうはポタリングモードなので、もちろん引き返す。
写真を撮るだけだ。
おかもっちは気分が高揚しているらしく、停止するたびに撮影→FBに投稿を繰り返している。
ただ先日のしまなみパラダイスで痛めたアバラが完治しておらず、動くたびに「イテテ」とわき腹を押さえているのが何とも(^_^;)



八幡高原191スキー場を横に見て、八幡湿原方面へ。
「カキツバタの里」という看板がある。
確かに田んぼのあぜに青紫色の花が目立つ。

しばらく行くと、広々とした休耕田に一面のカキツバタが。
なかなかの壮観だ。





周囲にはテントが立てられ、何かの準備をしているらしい人もいる。
小さなステージもできている。
どうやら日曜日に祭りがあるようだ。
明日、もう一度のぞいてみることにしよう。



湿原方面へ向かう。
適度なアップダウンが気持ちいい。



道は広々。空も広々。森も青々。
実に清清しい。

本来こういう道は、若い頃に若い女子と訪れ、キャッキャウフフしながら走るのが王道なのかもしれない。
が、今となっては遠くはかない、かなわぬ夢。
オヤジ同士でも十分ぢゃないですか。


二川キャンプ場を過ぎ、小さな峠まで登って引き返す。
途中、倒木があったが、自転車なので脇をすり抜けられた。
車なら無理だったな。




来た道を戻り、八幡湿原を見学。
木道が敷いてあり、雰囲気がある。



が、まだ走り足りないので、聖湖の湖畔道路を走ることに。
ここも木々で覆われ、実に涼しい。
湖畔なのでダムの堰堤まで平坦基調だし。
初心者でも楽しめるんじゃなかろうか。
別荘地や正直村という喫茶店を過ぎ、堰堤に到着した。
入り口から6キロといったところ。

路面はまあまあ。
ダム湖の流れ込みには橋がかかっているのだが、その継ぎ目が段差になっているのが要注意だ。
路肩の小さな落石にもね。
あれを踏むと一発でパンクだし。
あと土日なので、行き止まりの道にしては、車が結構走っていたな。




ダム堰堤で記念撮影。
水はかなり減っていた。

堰堤を通って対岸に渡る。
この道は191号に通じているのだが、この日は渡った場所で通行止めになっていた。
ここを通れると、ダムを周回できてもっと楽しいだけど。

来た道を引き返す。
森の中には「ケキョケキョ」というウグイスの鳴き声がよく聞こえる。
日が傾き始めると、涼しさが増す。

この日のポタリングは2時間で休み休み走って30.9キロ。
のんびりペースだった。

サイトに到着。夕食の支度を始める。
おかもっちは焚き火台の前に陣取り、大人の火遊び。
火で遊ぶというよりか、火に遊んでもらっているって感じだ。






日が暮れてきて、いい感じ。
周囲のサイトは家族連れが多いのだけど、みなさんもすでに夕食タイムのようだ。
うちはまず、ちび鉄板の焼肉で軽く腹ごしらえ。
その後、スノピのコンボダッチデュオの鍋でトマトシチューを仕込む。
鶏のもも肉を適当に炒めて、家で下ごしらえしたジャガイモ、タマネギ、人参をぶちこむ。
しばらく煮込んで、トマトスープを入れて、再び煮込んで完成。




味付けは塩コショウで。
カドナのパンを焚き火であぶって、一緒にいただく。
シンプルな料理で、味はみなさんの想像通りなのだけど。
だけど、うまい。
ビールが進む君。

空はすっかり暗くなり、星が瞬き始める。
自宅周辺とは桁違いの星の数。
北斗七星が星に埋もれて、よく分からんくらい。



おかもっちは「泊まりたいけど、アバラがなあ。イテテ」と連発しながら焚き火に夢中。
完全に心を奪われている。
気持ちは分かる。




焚き火は面白い。
構いすぎると、消えたり、早く燃え尽きたりする。
適度にほっといて、火が育つのを待つことも必要だ。
広葉樹は火付きは悪いが、いったん燃え出すと、長く燃え続ける。
針葉樹はパッと燃え上がるが、すぐに火勢が衰える。
生乾きの木は、火の周囲に置いて乾かすと次第に燃え始める。
ゆらゆらと揺れる炎は、いろいろな事を示唆してくれる。

かといって実生活では何の役にも立っていないが。

9時半になった。
おかもっちに「夜も遅いし、帰りんさい」と引導を渡す。

わしも炎を肴に焼酎をちびちびとなめて10時には就寝。
アウトドアは早寝早起きが基本だし。
おやすみなさい。



つづく

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