2012年6月9日土曜日

カエル色のツーバーナー


うちの主力火器を紹介する。
コールマンのコンパクトツーバーナーDX423-770Jだ。
ホワイトガソリンを食らって燃えるたのもしいヤツである。


収納サイズが45×29×13。コールマンが日本専用に発売したモデルと聞く。
底部の刻印を見ると、1996年11月製である。
同じサイズに425もあるが、自動点火装置がついているのが味噌だ。
現行のツーバーナーである413Hパワーハウスツーバーナーの56×35×16と比べると、明らかに一回り小さい。
コンパクトの言葉に偽りなし、である。

413のケースの色が濃いオリーブグリーンなのに対して、423はぐっと明るいライトグリーンだ。
アマガエルの色である。いかにも軽やかである。とび跳ねちゃいそうなのだ。
アマガエル色のケースのアクセントになっているのが、ケース左側に付く自動点火装置だ。
このスイッチの色はタンクの赤よりも明るい赤だ。
これがライトグリーンのケースに実に鮮やかに映える。
そしてケースのカバーにコールマンの英字ロゴが、エンボス加工で記されている。
実にかわいい。
キャンプ場で、ちっちゃい女の子に「わ~かわいいコンロ」とほめてもらったこともある。

カエル君が、うちにやって来たのは2011年の夏のことだ。
となりまちのリサイクルショップで新品で売っていたのを購入したのだった。
見つけた瞬間、拾い物だと思った。約7000円。
しかしすぐには買わずにいったん帰宅して、心を落ち着けて、また買いに行ったのであった。
ほんと売れてなくてよかった。

1年以上経つが、まだ不具合は出ていない。
室外用だから本当はいけないが、事務所用のコンロとしてほぼ毎日使っている。


メンテナンスもリュブリカント(ポンプカップ用オイル)を時折、差すだけだ。
毎日使うと、いくつか気づいたことがあった。

ポンピングの回数が少なくてすむのだ。
状況にもよるが、押し込むときのレバーが固くなるまで、50回もすれば十分だ。
マニュアルには「百数十回やるべし」とあるが、常に加圧している状態なので、そこまで必要ないのだろう。

白ガスを入れたてのころは不完全燃焼が多い。赤い炎が上がることもたびたびだ。当然、煤も出る。
空気の量が少ないので、加圧が不十分なのか。燃料が減り始めたごろが一番いい感じに燃えてくれる。

またあまりポンピングしすぎると、生ガスが直接出てくるのか、不完全燃焼し、赤い炎を出して燃えてしまう。
ポンピングが足りなくてもまずい。親指との対話がポイントだ。

で、点火レバーを上向きにして、燃料バルブを左に回して、ガスを噴出し、点火装置をカチ、カチっと回してやる。
状況にもよるが、すぐにコーという音を立て、ガスコンロのような青い炎を出して燃え始める。
ポンピングを除けば、ガスコンロと変わらない簡単さだ。

423の特徴といえば、圧電式の点火装置だ。


これを生かす構造が、ジェネレーターの先端を差し込むミキシング部から出ている細いパイプだ。
このパイプから気化したガスが噴出し、点火装置に直接当たり、点火しやすくしたのだろう。
413などにはない構造である。
ただ、このパイプから半生状態のガスが出て、不完全燃焼し、赤い炎を出すことも多い。


調べてみると、この423、使い方によって内部の塗装が焦げるトラブルが起きるとかで一時、リコールになっていた。
マニュアルでは、五徳をケースよりも一段高い位置で保持するよう指示している。
向きによっては五徳をケースとぴったりにも取り付けられる。
この状態で使うと、鍋とバーナーの間の空間が狭くなり、過熱しやすくなるのだろう。
ケースがコンパクトなのが災いしたのだ。

幸い、これまでケースを一度も焦がすことなく使い続けてこれた。
これからもメンテナンスを加えながら、ぼくのキャンプに欠かせない一員として付き合っていきたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿