2020年10月20日火曜日

BRM1017徳山-竹田津400km ブルべ中に別府温泉編

  別府温泉を初めて訪れるのに、温泉に入らないなんて意味が分からないよ。

 そうつぶやいたら、BRM1017徳山-竹田津400キロの途中に、温泉に入ることになりました。

温泉です

どうも、たっかんです。


 徳山~竹田津のフェリー利用ワンウェイブルべも今年で3回目。当初は6月に予定されていたが、新型コロナのせいで延期に。満を持しての出走だ。


 午前7時前、雨の徳山港に集合。ここでサイボーグ修行僧の異名でおなじみ、AJ広島のスタッフでもある、ツネちゃんから提案が。

「御仏のお導きです。拙僧についてくれば、別府でお湯に浸れるであろう」。

ケーキさんと我、ともに迷える50過ぎのオヤジ二人としては是非もなく、ただただ導きに従うばかり。

 「271キロ地点の宇佐までに3時間の貯金があれば、その願いはかなうだろう」。

貧脚オヤジとすれば「ホンマかいな」と疑い半分信じたい気持ち半分で、付き従ったのであった。

徳山港で雨のブリーフィング

 深夜から降り続いていた雨は、山口市への関門となる荷卸峠を抜けるころには止み、青空がのぞくように。

小郡から二本木峠を越え、美祢市に入ったころには、絶好のサイクリング日和となった。

右手奥に仁保名物のパラボラアンテナ

 今回はコロナ下のニューノーマル(N2)BRMということで、接触機会削減のために、PCはフォトチェック(PC)でOKだ。

 PCごとの制限時間が設定されていない。

 午後2時に129キロ地点のPC3、角島大橋に到着。山口県のほぼ西端である。

 ブルべで何回も来たことあるのだが、不幸にも夕方から夜間しか来たことなかったので、海の青さに癒される。そんな気がする。

 この時点で1時間半の貯金。ワシ的には満足である。

角島大橋

 玄界灘に沈みゆく太陽を右手に下関市へと進む。追い風に押されてペダルが軽い。

 PC4、181キロ地点のファミリーマート下関あるかぽーと店に午後4時46分に到着。貯金は2時間22分に!実に素晴らしい。

 と、思っていたのだが、ツネちゃん敵にはやや不満だったようだ。すまんのう。貧脚で。

下関へ快走

 連絡船で関門海峡を渡り、九州ステージへ。過去2回は関門トンネルだったので初めてだ。門司港駅前から再出発。山を越えて新門司方面へ向かう。ここら辺で日没。ここからは夜道が続く。

下関に陽が沈む

デッキで待機するわれわれ

 長い連絡橋を越えて北九州空港へ。午後7時4分に212キロ地点のPC5、北九州空港玄関のメーテルぅのマンホールに再会。貯金は2時間ちょっと。渡船があったし、街中の信号峠で稼げていない。

さあ行くんだ

 ここで衝撃の事実判明。これまで連絡橋は歩道を通っていたのだが、実は自転車通行OKだったという。ガーン。橋を引き返す直前に知ったのだった。とはいうものの、安全面を慮って歩道で引き返す。歩道を下りたところで、GiantWishさんがパンク修理中。ツネちゃん、ケーキさんとともにサポートする。夜間はライト当ててもらうだけで助かるのよね。

夜のパンク修理

 次のPCは271キロ地点の宇佐。目標3時間の貯金を稼ぎ出せるのか。ここからツネちゃんの鬼引きが始まった。ほぼ平坦の国道10号を宇佐方面へ。数人がパックになって夜の道を駆け抜ける。速い速い。そして実にきつい。大丈夫か、わしら。

頼もしい後ろ姿

 午後10時11分、271キロ地点のPC6のセブンイレブン宇佐順風新田店に到着。想定締め切り時間が午前1時8分なので、3時間は無理だったが、ほぼほぼ3時間の貯金ができた。ツネちゃん有言実行。さすがサイボーグだ。「後は自力で頑張って」とエールをもらい、ツネちゃんとはここでお別れだ。こちらこそお世話になりました。本当にありがとう。

コンビニで補給。ツネちゃんありがとう


 ここからは国東半島の根元を南下し、山を越え別府に入る道のりだ。緩い上り坂が延々と続き、速度が全く上がらない。どうやら脚は屍のようだ。田舎道は街灯もなく、ひたすら暗い。ライトだけが頼りだ。

ナイトライド満喫

 急坂を上り詰め、安心院の町に入ると霧が出できた。安心院で「あじむ」と読む。「特牛(こっとい)」に続く今回2度目の難読地名である。安心院は盆地状になっていて、谷筋に霧がよく発生するらしい。霧の細かな水滴が体にまとわりつくが、宇佐で防寒用にゴア雨具を着用したのが効いている。

霧にむせぶ夜

 292キロ地点の「里の駅」に立ち寄り、ベンチで10分ほど仮眠。屋根があるので、野宿よりも少しだけましだった。

 

 上り坂は延々と続く。日付が変わって18日午前0時52分、300キロ地点を通過した。貯金は減り、2時間8分。標高が上がってきたせいか、霧が切れてきた。見上げると漆黒の空に星が瞬く。山際をオリオン座がちらちらと見え隠れする。サイコンの距離が増えるペースがやたらと遅い。見るといやになるので、視線を切る。暗闇の中にも時折、人家があり、そんな場所では季節柄、キンモクセイの芳香が漂う。今回のBRMでよくかいだ香りだ。

300キロ経過。あと100キロ

 標高は500メートルを超え、気温はすでに一桁。稼いだ貯金を浪費して、のろのろと前進する。そしてやっと。午前1時半、306キロ地点のピーク、アフリカンサファリ入口に達した。標高550メートル、気温5度。体を動かし続けていたから、なんとか耐えられる厳しい環境だ。

後ろにゾウのオブジェがあった

 あとは別府の町まで下るだけ、と思っていたが、これがさらに大変だった。PC7の十文字原展望台まで結構な上り返しが2回ほどあった。おかげで体を温められてよかったという考え方もあるけど、決して楽ではない。


 午前2時前、展望台に到着した。別府湾を取り囲むように、大きな弧を描いて街の光が浮かび上がる。確かに絶景だ。深夜なのに観光客が車で次々とやってくるのも納得だ。ただ一刻も早く、別府温泉に入りたいわしらはゆっくりしている気にもなれず、そそくさと展望台を立ち去る。

日本の夜景100選も納得の絶景

 再び下りが始まる。時折、硫黄の匂いが鼻を衝く。温泉地らしいわ。そしてさらに驚いたのが、道端の側溝から温泉のガスが吹き上がっていたこと。これは非日常の光景だ。思わず自転車を止めてしまった。

側溝から煙

 しかし別府はすごい坂道の街なのだな。山の斜面にへばりつくように温泉街やら民家やらが点在している。もう1回上り返すと、右手の山肌に別府杉乃井ホテルの威容が。これは大きいホテルだわ。

杉乃井ホテル

 我慢のダウンヒルが続く。この時間なのに信号ストップが多いのが腹立つ。ケーキさんは眠気をこらえるために舌をかみしめていたという。


 午前2時48分、325キロ地点のPC8ファミマ別府中央町店に到着。貯金は先行するランドヌールたちがくつろいでいる。わしらも手早くチェックをすませ、今回の目的地に向かう。

別府の証明

 PCのすぐそばにある「やよいの湯」という公衆浴場である。なんと驚きの24時間営業。湯の街といえど、24時間は営業は多くない。てか調べただけで3軒だけだった。ほかの2軒はルートからちょっと外れていたが、「やよい」はほぼオンルート。これは行くしかない。

24時間営業なので空いてる

 入口は自動ドア。100円玉を入れると開く。大人200円を入れる。玄関を入って扉を開けると、そこは脱衣場兼浴室。この時間なのに先客が1人いて体を洗っていた。浴槽はぬるいのと熱いのが二つ。

左が熱い。右がぬるい

 雨具を脱ぎ、サイクルジャージを脱ぎ、ジオラインを脱ぎ、レッグカバーを脱ぎ、靴下を脱ぐ。いずれもちょっと湿気ている。香ばしい匂いを放つこいつらをまた着なければならないと思うと若干気が滅入る。


 かけ湯をして浴槽に浸かる。冷え切った体が、やわらなぬくもりに包まれる。お湯の中は湯の花が舞っている。これは奇跡だ。導師ツネちゃんのおかげで身も心も極楽浄土だ。感謝感謝。

洗い場にはシャワーが二つ

 ちょっと浴槽を出る。すさまじい悪寒に襲われる。歯の根が合わない。あかん。体がまだ温まっていない。急いで湯に浸かる。じっくりと温まることしばし。ようやく体が温まった。手早く体を拭き上げ、ちょっと湿気たサイクルジャージを強靭な精神力でもって身に着けていく。着替えがあるのがベストだが、荷物が増えるので我慢我慢。40分ほど滞在したか。午前3時40分に温泉を出発した。貯金は1時間に減ったけど、心は満足していた。本当にいいお湯だった。ありがとうありがとう。


 あとは竹田津までの約80キロを走ってゴールするだけの簡単なお仕事のはずだったが、ここからも長かった。眠気をこらえ、回らぬ足を動かして、国東半島を左回りに進む。多くの艱難辛苦を乗り越えたわしらは、おそらく人間的にえらく成長したはずである。

最後のPC。誰もいない

 なので、いくつかのアップダウンとトンネルを抜けて、港の風景が見えてきたときの安心感といったらなかった。ようやく終わったよ。2020年10月18日午前8時29分、403キロ地点のゴール、竹田津港に到着したのだった。

やったー!

 今回の400もしんどいブルべだった。昼夜の寒暖差にやられ、後半の山越えにやられ、終盤の80キロに苦しんだ。別府温泉での極楽タイムがなければ、怒って宴席を立っていたところだ。まったく楽なブルべはどこにもない。午前9時40分のフェリーで徳山港へ。2時間の船旅の大半は眠っていたのだった。

ガウ攻撃空母から発進!

 ともあれ鬼のけん引力を見せて、わしらに湯けむりを与えてくれたツネちゃん、本当にありがとう。いつも無理目なチームオーダーばかりで申し訳ない。そして、無事開催にこぎつけてくれたAJ広島のみなさんもありがとう。fukさんをはじめとしたスタッフのおかげで、貴重な体験を味わえました。そしてともに走ってくれたケーキさんもありがとう。次の600もケーキさんが伴走してくれていると思って四国路を走りますわ。


ランチは天一

 まだシーズンは続いている。さあ、次はどこへ走ろうか(終わり)


ありがとう

2020年8月9日日曜日

聖湖ソロキャン△ムシバトル編

 

どうも、たっかんです。


ようやく梅雨明け。そして休日。

きょうもバンドックのソロベースさん

またまた聖湖にソロキャンに行ってきました。

下界は気温30度、標高800メートルの聖湖に上がっても27度ほど。

しかも蒸し暑い。

それでも陽が落ちるころには、気温も下がって少しは過ごしやすくなる。

避暑キャンプだねえ。


なので缶ビールオープン!

一番搾りおぢさん

この一瞬がたまらない。

今回の幕もバンドックさんのソロベース。

設営も手慣れてきたよ。

西日が見る広場を眺めるように幕を張る。


聖湖一番人気の芝生エリアだが、平日ということもありわしも含めて3組だけ。

やっぱ平日に限るね。


時間はヒグラシのなく頃に。

近所のスーパーで買った肉を焼く。

続いて定番の麻婆豆腐。

夕方の色の空と白ネギ抜きの麻婆豆腐

出かける前にみじん切りにした白ネギは、冷凍庫の中に忘れてしまった・・・

そして焚火

気にせず、完食。

21時ごろには入眠。

・・・・・・


かゆい。

かゆい。

夜中に目が覚める。

午前1時ごろだったろうか。


どうやら手やら足やらを虫に刺されたらしい。

幸いポケムヒがあったので塗りまくる。

しかし、塗っても塗ってもかゆみは止まらない。

というか、どんどん増えてきた。


メッシュインナーの中に、虫がいるのだろう。

たまらん。


外に出る。

気分転換にチューハイを飲む。

落ち着いたので、再び寝床に。

またかゆい。

ヘッドライトでテントの中を照らすと、時折、虫が飛んでいるのが目に入る。

やつか。やつだな。

懸命に手を振り回して、つかもうとするがうまくいかない。

かろうじて蚊を1匹撃墜した。

血を吸った形跡がある、

こいつやこいつや。

これで大丈夫だろう。

安らかな気持ちになって目を閉じる。

・・・

・・・


またかゆい。またかゆい。

もう勘弁してくれよ。

その上、外から雨音が聞こえ始めた。

風も強くなっているようだ。

テントのタープ部分を跳ね上げているので、雨が吹き込んでくる。


再び起きだして、テント回りのテーブル、クーラーなどを片付ける。

タープをおろして、雨が吹き込んでこないようにした。

これで大丈夫じゃろ。


再び眠る。

しばらく、うつらうつらとしただろうか。

またもやかゆい。

く、奴は一匹だけではなかったか。


外が次第に明るくなってきた。

もうええわ、起きよう。

時刻は午前6時ごろだったか。

なんか寝た気がしない。


あきらめてテントの外に出る。

ふと足元を見ると蚊が止まっている。

おまえが悪いんか!

虫をたたくと、血を出してつぶれた。

戦いの夜は終わった。


朝食はカップ麺。

天気は今一つ。

時折、雨脚が強まる。

雨雲レーダーを見ても、しばらく雨は続きそう。

きょうは乾燥撤収は無理かなあ。


火を起こして、いじりながら暇をつぶす。

雨が止んできたか。


9時過ぎから徐々に片づけを始める。

9時半に薄日が差し始めた。

薄日が差してきた

しばらく待つか。

焚火セットやらクーラーやらを片付ける。

ナナフシがいた

完全乾燥とはいかない半乾きだ。

だがビチョビチョよりもまし。

手早くテントを倒す。


完全にはたたまずにトランクに突っ込む。

帰ってから車庫で乾かせばええじゃろう。

後に予定もあるし。

ありがとう聖湖キャンプ場

ということで10時10分に現地を出発し、帰路に着いたのだった。

帰宅して両手両足を数えてみると数十か所刺されていた。

数日たったが、腫れがなかなか引かない。

手首に刺された痕が

蚊ならすぐなのに。違ったのか。

教訓、夜の虫対策はしっかりやろう。

以上、おしまい。

(完)










2020年7月4日土曜日

梅雨の合間の聖湖ソロキャン△

どうも、たっかんです。


まさかこんな今年前半を迎えるとは思ってもいなかった。

一刻も早く、この災禍が終息することを願うだけだ。


というわけで、最近はブルベに参加できない代わりにソロキャンを楽しんでいる。

梅雨の合間の7月初旬、連休が取れたので聖湖に行ってきた。


諸々と雑用と準備を済ませ、17時過ぎに車で自宅を出発。

高速を使うと1時間ちょっとで到着できるのは、郊外暮らしの特権だ。


到着したときは霧が残っているが、雨はやんでいた。

キャンプ場入り口付近にある芝生ステージの一番奥に設営した。

この日はワシで4組目。

ほかはキャンピングカーの老夫婦とソロ2人。

ゆっくりとできそう。


テントは今年から投入したバンドックのソロベース。

4回目なのでだいぶん設営に慣れてきた。


20分ぐらいかしら。

地面が濡れていたので、1回場所を変えた。

改善されたらしいが、付属のペグは小さいアルミ製で頼りない。

よって力がかかるメインポールと跳ね上げタープには、スノピの24センチペグを使う。

これで大概の風は大丈夫。


5月の初投入時はコロナ閉業明けの岩倉に行ったのだけど、風が強くて、跳ね上げ部分のペグが外れてしまったのだ。

ソロベースさん設営完了

設営完了!

プシュタイムが始まる。

火を起こす。

ユニセラさんいいですよ

最近は焚火台の代わりにユニフレームのユニセラを使うことが増えてきた。

卓上グリルが主目的だけど、頑丈なので焚火台にも使える。

これなら焼き網も使えるし。

そこそこコンパクトになるし。

20年物だが、まだまだ部品交換なしに活躍してくれている。

これマジでおすすめです。

まずは肉だ肉。

オージービーフうまし

オージービーフなので1枚500円ちょっとと手ごろだった。


肌寒くなってきた。

吐く息が白い。

ジャケットを羽織る。

焚き火の炎が温かい。

続いて定番のマーボー豆腐。

安定の麻婆豆腐


前回に仕入れた白樺は、適度に乾いていてよく燃えてくれる。

ソロベースはポリコットン生地なので、火の粉が飛んでも穴が開かないので安心だ。


空を見上げると、雲が切れて、木々の合間に半月が。

いい夜

ほどよく酔って22時過ぎに沈没。

テントは閉じずに眠ったが、寒くはなかった。



のんびりと起床。

8時半過ぎとるし。

青空が出てくれた。ありがとう。

青空に感謝

朝からノンアル飲んでグダグダと。

昼はカップ麺とむすび。


今回のキャンプで投入した道具が一つ。

これ、クーラーボックスね。

かっこいいのは正義

オレゴニアンキャンパーのヒャドクーラー27。



色はオリーブなので、ソロベースにもあう。

容量は25リットル。

今までの安クーラーと遜色ない。

てか格好いいのが一番じゃね。

あとは保冷性能だけど、もう少し検証しないと。

ドラクエの冷凍呪文ヒャド並みに効いてくれんかのう。

木々の緑に癒される

というわけで、15時40分に乾燥撤収。

何もしない、いい休日でした。


おわり




2019年12月31日火曜日

BRM615広島400km 徳山・竹田津 その6 雨上がりの夜空のムコウ編(完)

門司港駅とウノさん

午後7時半過ぎ、門司港駅前を出発する。
門司港駅の構内を左手に見ながら走る。
列車が並んで止まっている。
行き止まり駅ってのも風情があっていい。
行きどまり駅ならでは

市街地を抜けて、丘を越える。
九州の西側から東側に一気に移動する。
熊本あたりだと大事だが、ここらだと簡単だ。

すっかり日が落ちた。
住宅地と田畑が混在した郊外エリアを淡々と走る。
4車線のバイパスから、旧道に入る。
ところどころに住宅や飲食店が集まった場所がある。
そろそろ腹が減ってきたので、焼肉店に目が惹かれる。
前を通ると肉を焼いた香ばしい匂いが漂ってきて、さらに惹かれる。
とはいうものの貯金がたくさんあるわけではないので、前へ進む。

次の目的地は通過チェックの北九州空港。
工場地帯を過ぎると、空港へのアクセス橋が眼前に現れた。
車道は走れないので、歩道を行く。
連絡橋来た

入口は若干分かりにくい。
歩道に入って高架の横を抜けていく。
どんつきまできたら、橋の下から歩道へのアプローチが現れる。
ぐるぐると上って、歩道に出る。
吹きさらしだけに横風が強い。
電光掲示板に風速が表示されている。
8メートルぐらいはあったかな。
ひたすら長い

アクセス橋はとにかく長い。
歩行者は1人ぐらいいたかな。
とにかく退屈になる。
そのうち空港島が徐々に近づいてくる。
一番目立つ建物は、空港ビルではなく東横インだった。

空港島に到着。
外周をぐるりと回ってターミナルに向かう。
あちらこちら探して、フォトチェックを発見。
なんのゆかりがあるのか忘れたが、銀河鉄道999のメーテルさんのマンホールだ。
指定通りヘルメットと一緒に記念撮影。
鉄郎・・・

229キロ地点。
時刻は午後9時20分か。
連絡橋を戻って、本土へ。
田園地帯を貫く夜の道を南へ向かう。

工場の入口らしきところで、信号ストップ。
左手に野良犬が十数匹群れている。
まるで漫画「銀牙~流れ星銀~」の世界である。
イヌがしゃべくるやつね。
ワンワンワンワンワン

「こっちにくんなよ~」と思いつつ無事に通り過ぎる。
九州はすごいな。
うちの方では見かけることがなくなった野良犬がいまだに健在だとは。

さて、次の目的地は256キロ地点のPC4。
だが、実は距離とか把握していなかった。
雨でキューシートが濡れ、ヨレヨレになってしまい、見えにくくなっていたのだ。
京築アグリラインのある山のほうに向かうというのは知っていたので、それを頼りに進む。
行橋市で右折して川土手の道を上流に進んでいく。
だんだん街の明かりが少なくなっていく。
やばいな。補給できるだろうか。
心配になりつつ、ペダルを回す。
次にコンビニがあったらたちまち補給しよう。
しばらく進むとあった。コンビニが。
良かった。これで山に入る前に一息付ける。
250キロ地点だったかな。
一息ついたら

で、ここでスマホでキューシートを確認。
って、次のPC、6キロ先にPCあるじゃん。
失敗した。余分な時間を取ってしまった。
ケーキさんに判断ミスを謝って再び走り出す。

午後11時2分、PC4のデイリーヤマザキに到着。
締め切りが12時4分だから、貯金はわずか1時間。
おしてるなあ。

地元AJ福岡のイチゴオレの妖精、ばんばんさんが迎撃してくれた。
深夜なのに応援してくれるとは有難いなあ。
ばんばんさん(左)とケンセイさん

「鹿に注意してね」という、あまりうれしくない助言と元気を一杯もらって、中盤のヤマ場?京築アグリラインへ。
当初のコース案では、この農道をがっつり走る予定だった。
が、試走の結果、短縮バージョンに変更された。
なんでもケンセイさんが野良犬に追っかけられたらしい。
それは危ない。
さっきの奴らだろうか。
いざアグリラインへ

覚悟して向かったアグリラインだが、予想より短く終わってしまった。
しんどい時間帯にこれは有難い。

アグリラインを外れ、川沿いの田舎道を下っていく。
しかし、楽はさせてくれないのがブルベ。
この辺りから雨がパラついてきた。

道端で雨具を着けて、のろのろと走り出す。
そろそろ日付が変わる時間帯。
ケーキさんが眠気を訴え始めた。

この4月から部署替えで日勤になったわしら。
確かに眠くなる時間ではある。
が、貯金は少ない。
それほど休めない。
かと言って眠気を我慢して走って転倒しては、それこそ本末転倒。
どこかで休まないと・・。
道の駅でもあればいいのだが。
と思っていると、進行方向に道の駅の案内看板が。
これはラッキー。
豊前っていうくらいだから、大分に近づいてきたのだろう。
田舎の必需品だもんね。道の駅。
ありがたや~。
ちょうど改装中だったけど、寝るのによさそうなベンチを発見。
お休みなさい。
おやすみなさい

15分ほど休んだか。
眠気が解消した。
先はまだ長いし、行きましょう。

国道10号をひたすら南東へ進む。
川を越えて大分県中津市に入る。
ひたすら我慢の時間帯である。

どの辺りだったか、前に自転車のライトが見えた。
おや、前走者か。
一緒になるとは珍しい。
われわれの貧脚でも次第に近づいてくる。
だいぶゆっくり走っているな。
追いついた。
あ、GIantwishさんじゃん。
え、もっと先を言っているものばかりだと思っていたが。

声をかけると、ハッとした様子だった。
どうやら眠気にやられていたらしい。
先に進ませてもらう。

しばらくは先行していたのだが、ものすごい勢いで追いつかれ、そしてバビューンと抜いて行った。
まるでロケットのようだった。
もともと剛脚の方だからね。

から揚げで有名な中津市付近を過ぎる。
宇佐市に入る。
午前1時43分、走行距離が300キロを越えた。
あと100キロ。
貯金は1時間17分。
速くないので、地道に貯金を積み重ねるしかない。

右手に有名な宇佐神宮があった。
宇佐付近から国道10号は山間の道になる。

看板に「別府まで39キロ」とある。
時刻は午前2時半。
別府まで39キロ。2時間ぐらいか

ここからが、この旅最後の山越えだ。
国東半島の根元を横断する。
とはいっても最高地点で標高140メートルほどだから大したことはない。
道が狭く、中央線にポールが立っている。
幸い丑三つ時なので通行量がさほどではないので助かる。
昼間だったら、気を遣うだろうなあ。

峠を越える。
高原の道を行く。
午前3時過ぎ。
またぞろ眠気が襲ってきた。

午前3時過ぎ、右手にコンビニ発見。
滑り込む。
店員さんに「きょう何かイベントやっているんですか?」と聞かれた。
そりゃま、夜中に反射ベスト着けたボロボロのサイクリストが次々にやってきたら不思議に思うよね。
コンビニの隣はコインランドリー。
少し濡れている?

駐車場には綿埃が舞っていたけど、そこは我慢。
少しだけ休ませてもらう。
おやすみ。
( ˘ω˘)スヤァ

起きた!
むくり

15分ほど眠った。
汗のアート

あと75キロちょっと。頑張ろう。
再び走り出す。
峠がもう一つ。
山頂付近の左手にサンリオハーモニーランドへの入口がある。
こんな山の中にあったのね。
来たことないけど。

道を下る。
目の前に街の明かりが広がる。
遠くに別府の街の明かりも見える。
別府かあ。
いっぺん行ってみたいなあ。
左手にコンビニが見えた。ここじゃ。
午前4時21分、337.1キロ地点のPC5セブンイレブン日出IC店に到着した。
汚れたクランク。油も切れてきた

ここで朝飯をいただく。
おかゆでもあればよかったが、ないので温かい天ぷらそばを。
朝飯のそば

空の色が、黒から濃い藍色に変わっていく。
そろそろ夜明けか。
夜が明ける

そういえば昨日のこの時間に広島を出ていたのだけど、すでに明るかったような気がするのだが。
そうか、九州だからか。
広島より西にあるから日の出が遅いんだ。
改めて旅に出ていることを実感する。

そばを食べ終える頃には、空が明るさを増してきた。
午前4時半過ぎに出発する。

田園地帯の道を行く。
空が白むとともに、木々から鳥のさえずりが聞こえ始めてきた。
チチチチ・・鳥のさえずりが聞こえてきた

朝だなあ。
杵築市に入る。
間もなく海が見えてきた。
お疲れの様子のケーキ氏

河口が小さな湾状になっている。
海と家が近い。
水郷のような風情だ。
海と家が近い

小高い丘に小さな城が建っていた。
杵築城という名だそうだ。
かわいらしい城やね

杵築から国東市へ入る。
ここから国東半島の東岸を北上していく。
道が濡れている。
ちょっと前に雨が降ったようだ。
道は乾きつつある

SNSで大分付近に雨雲がかかっているという情報を聞いていたがこれか。
速い人たちはきっと雨に降られていたのだろう。
わしらはのんびりなのが奏功して、雨雲を回避できたようだ。
ラッキー。
まだ雨具着用

進行方向右手の海に、空港の進入ランプが並んでいる。
埋め立て地に造られた大分空港だ。
近づく大分空港

空港を過ぎる。
海岸沿いの道のようだが、防風林があるので海は見えない。
右手に道の駅があった。
少し休もう。
ベンチに腰掛け、ちょっとだけ気を失う。
トイレを済ませ、再出発。
15分ほど止まっていた。

残り30キロ。
時刻は午前6時半。
このペースなら午前8時までにはゴールできるかな。
ちょっと頑張ってみるか。

ゴールへと走り出す。
雲が切れてきて、青空が見えてきた。
日差しも届き始めた。
若干ペースを上げる。
時速25キロ前後で巡航する。

ゆるやかなアップダウンが続く。
左手には国東半島の山塊がそびえていて、濃い緑の山肌に白い霧をまとっている。

国東半島の北部は山々が海岸まで迫っている。
道は海岸沿いを離れ、やや内陸を行く。
その分、アップダウンがある。

上り坂に差し掛かった。
この時間まで着ていた雨具を脱ぐ。
身軽になって、坂を行く。
ケーキさんを引き離して久しい。
山々の緑が鮮やかだ。

いくつか丘を越えた。
トンネルを抜けて、港町に入る。

竹田津の港が見えた。
昨年よりフェリー乗り場の建物がきれいになっていた。
AJ広島のみんなが待ってくれていた。
手続きを済ませた。
ゴール!
時刻は午前7時55分。
なんとか8時に間に合ったぞ。
認定時間は24時間55分。

間もなくケーキさんも到着。
お疲れさまでした!
お疲れした!

お互い大雨の中、よう頑張ったね。
ひゃっほう(撮影・AJ広島)

ターミナルにはなんとシャワー室があった。
順番を待って、シャワーを浴びて着替えてさっぱり。
なんて人権があるブルベなのか。
そしてノンアルで乾杯。
AJ広島のみなさま、お気遣いありがとうございます!
カンパーイ!

あとはフェリーに乗って、徳山港に戻るだけの簡単なお仕事。
フェリー入港

約2時間の船旅は快適でしたわ。
( ˘ω˘)スヤァ

という訳で今回の旅は終わり。
徳山よ!私は帰ってきた!

大雨の徳山港から始まって、快晴の竹田津でゴール。
厳しい条件でしたが、なんとか完走できました。

ま、終わり良ければすべて良しということで。
AJ広島のみなさま、面白くて大変な旅をありがとうございました。
一緒に走ってくれたケーキさんを始め、みんなもありがとう。

ということで、今年のブルベ旅の振り返りですが、なんとか年内に終了。
来年はどんな旅に行くのでしょうか。

まあ、たちまちはの1月2日ぐらいに走りそうな予感があるのですがww

さあ、次はどこへ走ろうか。

(完)