どうも、たっかんです。
寒くなってきました。
そろそろ県北方面のライドが厳しくなってきました。
残り少ない秋、しっかり楽しみましょう。
残り少ない秋、しっかり楽しみましょう。
というわけで、ブルベの話に戻ろう。
10月27日午前5時過ぎ。
わしは三原市の須波海浜公園にいた。
受付、おつかっれす! |
前日夜からの雨が上がった。
きょうあすと天気予報は好天。
週末の荒天に泣かされ続けた身にとっては、待ちに待った有終ブルベである。
さあ、いよいよだ。 |
わしは今年、200、300、400と完走している。
残すは600のみ。
5月に挑戦したBRM501広島600キロでは四国の山々にボロボロに打ちのめされた。
ぐうの音も出なかった。
SRは関係ないが、9月末に予定していたBRM929広島1000キロは台風で中止に。
なので、今回は満を持してのリベンジである。
敵は、わが故郷、愛すべき広島県の山道たち。
そして晩秋の季節ならではの寒さの二つだ。
天よ、我に味方してくれたまへ。
夜が明ける |
今回もブルベ仕様のピナレロ、ウノカーボンさんで参戦した。
R250のシートバッグ、モンベルのフロントバッグという定番装備。
防寒用と雨具としてモンベルのレインジャケットとパンツ。
防寒具としてユニクロのダウンベストを入れた。
ウエアは上が薄手の長袖ジャージでインナーにはモンベルのジオライン自転車用。
下はラファのブルベショーツに、パールイズミのレッグウオーマーの組み合わせ。
ライトはVolt1700を主役に、前輪ハブ軸とハンドルにVolt300をそれぞれ装着。
GPSサイコンは記録用のEdge520Jとガイド用のeTrex20。
eTrexはリチウム電池を採用。
充電はできないが、600キロの制限時間である40時間持つのは実証済みだ。
いろいろ試して現在はこの形に落ち着いている。
空が燃える |
山口からはおなじみのメンバーも。よろしくお願いします! |
夜明けの海を見ながらのブリーフィングが始まる。
スタッフのこなき氏から注意点の説明がある。
今回は広島市街地のど真ん中を通過する異例のコース設定。
市民球場跡地周辺や平和公園を通過する。
こなきさん曰く「フードフェスティバルが開催中なので気を付けて」とのこと。
そういえばそうだった。
最近、近くを通ったら準備してたよな。
宮島方面に向かう歩道橋や、三原のバイパス入り口の通り方は動画で見たし。
今回のブルベの出走は35人。
エントリーが65人だったのでDNSが29人もいたという。
さて残る35人の中でどれだけがあすの夜10時までに戻ってこられるのだろう。
ちなみに目の前にある「みはらし温泉」だが、ブルベ開催日の直前に日帰り温泉が営業を取りやめる事態に。
ということは帰ってきても、風呂入れないってことじゃないか!
と若干ですが、やる気が低下したのだった。
ま、結局関係なかったのだけどね(^^;)
走り出す。600キロへ |
午前6時、出走の時がきた。
ケーキさんと、とろとろ走り出す。
サイボーグ修行僧のツネちゃんはなんでも風邪を召されているとかで、わざわざ出発地点にまで来て、数百メートル走ってDNFを宣言しておりました。
低温には強い仕様だから、今回バリバリと激走するものだと思っておりましたが、残念です。
実はその路肩でトップチューブバッグを忘れたことに気付き、出発点に戻ったのだった。
ケーキさんに待ってもらって、車まで戻って再出発!
バイバイ、ツネちゃん |
これで最後尾になっただろうか。
気を取り直して走り出す。
国道185号を一路東へ向かう。
進行方向の西の空が次第に白んできた。
こうこうと輝いていた月が目立たなくなってくる。
月へ走る |
海を見る。
干潮時なのだろう。
潮が引いている。
干潮の瀬戸内海 |
忠海への丘を越える。
ようやく前に追いついた。
おはようございます! |
後方の海から太陽が顔を出す。
空がオレンジ色の朝焼けに染まる。
路面は濡れているが、気になるほどではない。
わしらとすれば快調なペースで進んでいく。
まあ、ほかのメンツはもっと早かったのだが・・
太陽のありがたさよ |
この日は朝早いにもかかわらず、登校する中学生たちの姿を多く見かけた。
あれ?
きょうは土曜日だよね。
なんで?
そうか西日本豪雨だ。
推察だけど、豪雨当時は学校に通えなかったのだろう、
今この時期に、その出席日数を取り戻すべく登校しているのだろう。
それなら納得だ。
竹原市街地を抜ける。
ここでお会いしたランドヌールはTailfinのパニアバッグを装着していた。
ダボ穴不要で、ロードバイクもOKのカーボン製ラックに、パニアを取り付けるユニークなシステム。
こうした珍しい装備を見られるのも、ブルベの楽しみだね~。
ご本人は「意外と重い」とおっしゃっていましたが。
あ、Tailfin全然写っていない(^^; |
ちょっと内陸部に入る。
国道はほぼ呉線と並行して走っている。
吉名から東広島市安芸津へ。
安芸津はカキの産地。
漁港には種苗用のホタテの貝殻がどっさりと。
ホタテの貝殻どっさり。これがカキをはぐくむ |
海は青く。空も青い。
山も緑だ。
すべてが鮮やかな時間 |
しかし、緑の山の斜面に所々、茶色いひっかき傷が見える。
この夏の豪雨の傷跡だ。
多くの人の命を奪った土砂崩れ。
それを知っていると、やりきれない思いが沸き起こる。
そして、わしが自転車に乗って走れる。
その有難さ改めてを実感する。
山肌の傷跡が痛々しい |
でも走る。
走ることは生きること。
わしらランドヌールにとって、生きることは走ること。
だからペダルを回そう。
前に進もう。
それしかない。
安浦を過ぎると、呉線が復旧していた。
仁方では踏み切りに引っかかる。
鉄路の響きが聞こえる。
なんと力強く聞こえることか。
日常の風景が続く。
なんとうれしく感じることか。
この日、初めての呉線の営業車両 |
ほかのランドヌールさんに追いついた。
呉市内まで、しばし一緒に走る。
よろしくお願いします! |
呉のまちを行く |
鉄のくじら館の横を通る。
鉄のくじら館。今度ゆっくり来たいな |
国道31号に合流する。
ちょっと憂鬱なトンネルへ。信号がなかなか変わらない |
いつもは海側に迂回する魚見山トンネルだけど、今回はコースに指定されているので、しょうがなく進む。
キューシートは、歩道の走行を指示している。
トンネル内、狭いからね。
狭くて暗い歩道を冷や冷やしながら走り抜けた。
トンネルを抜けた先にあるコンビニに入る。
寒さに弱い、ケーキさんは冬用のウインドブレークジャケットを着ていたのだが、9時を回って、さすがに暑くなってきたらしい。
再び国道31号線を北へ。
追い風で脚がよく回ってくれる。
今回の豪雨で大きな被害にあった呉市天応から坂町小屋浦をゆく。
ポートピアの駐車場にはまだ土砂が残っている。
ポートピアの駐車場には土砂 |
道路わきの斜面にはブルーシートがかかったままだ。
斜面にはブルーシート |
まだ傷跡は深い。
坂町から海田町へ入る。
次第に車が増えてくる。
いやだなあ。
eTrexに目をやる。
え、ピンクのルート案内の表示がない。
やば、コースアウトだ。
まじか。
そう、これが今回のブルベのつまずきの始まりだったのだ。
つづく。
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