2014年10月5日日曜日

湯来ヒルクライム2014 旧天上山林道コース

921日(日)
きょうは湯来ヒルクライムの日だ。
7月の飯南ヒルクライムに続き、わしのヒルクラ2戦目だ。
昨年から始まった湯来ヒルクライム。
広島市内で唯一の自転車レースだ。
初回はゲストに世界の新城幸也選手が来るというサプライズで、広島のロードバイクファンにうれし涙をちょちょ切らせた伝説の大会だ。
わしも行きたかったな~~。


今年は会期を2日間に拡大し、ステージレースとして行われた。
初日は広島市佐伯区湯来町南部の阿弥陀山で、2日目は昨年の会場、旧天上山林道で実施された。
わしは2日目の天上山コースにのみエントリーした。
表彰は2日間通しでないとしてもらえないらしいが、わしには関係のない話だし。


5時半起床。
日の出とともに車で会場へ向かう。
途中、ボトルとグラブを忘れて2回も取りに戻ったのは秘密だよ。


着いた。
クアハウス湯ノ山だ。
いつもなら自転車で来る距離だけど今日は特別だ。
時間がたつともともに坂バカのみなさんが続々と到着する。
前回は100人以上が参加した大会だったが、今回は告知が約1ヶ月前と遅かったせいか、2日間で延べ参加者数が約60人とこじんまりした規模だった。


おなじみken2さん、宮トラフィニッシャーにしてSRのガチオ君も参戦。
ともに昇天を誓い合う。
ガチオ君は弐号機、黒王号?を得ての参戦だ。
わしもおなじみウノ君で。




ゼッケン番号69。ロックな走りを見せたろやないか!
開会式後、数台ごとに分かれてスタート地点に移動する。




スタート地点では、ご近所KOMのはっち君が極楽寺経由で応援に来てくれていた。
気合が入るなあ。

撮影・はっち君

収穫を間近に控えた田んぼの中でスタートを待つ。
ゼッケン順に10人ずつぐらいで走るので、わしの組はしんがりだ。
40歳以上のマスターズクラスに出るヘンタイさんたちと一緒に走るのだ。


午前9時。いよいよスタート。
前の組が1分おきにスタートしていく。
いよいよわしたちだ。


緊張感が高まる。
スタート!

撮影・はっち君

脚を回す。
まもなく集団の速い人たちがパスしていく。
付いていきたいが、じわじわと離される。
3キロ地点までは渓流沿いの区間だ。
ここが地味につらい。
心拍150台をキープして脚を回していく。


お堂をすぎ、山岳の九十九折り区間に入る。
最初こそ斜度があるが、まもなく若干緩やかになる。
心拍が若干下がる。
前の組から下がってきた人を2,3人抜かす。
熊よけのベルをつけた人も。


九十九折りが終わり、尾根に出た。


この前後、3人で集団になった。
前の集団から下がってきた、赤ジャージさん、チームスカイさんだ。
赤ジャージさんはすごかった。
いったんわしが抜かしたのだが、踏みとどまってまた上がってきたのだ。
ヒルクライムはいったん気持ちが切れるとそこで終わり。
なのに、また追い上げれるのはすごい精神力と思う。


6.5キロ付近からコースは尾根区間に入る。
ここは九十九折り区間よりも斜度がきつい。
路面もやや荒れる。
アスファルト舗装にひびが入り、そこから雑草がのぞいているような場所もある。


このしんどい区間、集団で走れたのが、実に大きかった。
時に「がんばりましょう」と励ましあったり、時に「抜かされまい」と回したり、時に「隣りも同じようにしんどいはず」と、脚を緩めるのを思い直したり。


一人ではこれだけ頑張れなかった。
一緒に走ってくれたからこそ、わしも踏ん張れた。
気持ちが途切れなかった。
これがレースなのだろう。
競い合うことで自分が思っている以上の力が出る。


8.3キロ地点。ピークだ。
ここから下りに入る。
下りは追い越し禁止。
3人がもつれるようにして、コースを駆け下りる。
いったん上り返しがある。
それが終わるとまた下りだ。


そして最後の心臓破りの坂だ。
距離は300メートルぐらいなのだが、もう地獄だ。
40キロ以上出ていたスピードが一気に10キロ前後に落ちる。
体感速度としては歩いているぐらい。


最後の力を振り絞る。
最初にチームスカイさんが遅れた。
赤ジャージさんは落ちない。


ゴールが見えた。
赤ジャージさんとほぼ横並びになる。

ここからの写真は湯来のまゆみさんのブログ「ゆきだより。。日々つれづれ」からの転載です。
かっこいいわしの写真をありがとうございます<(_ _)>

撮影・湯来のまゆみさん
撮影・湯来のまゆみさん



撮影・湯来のまゆみさん

撮影・湯来のまゆみさん

ダンシングできる余力はない。
懸命に脚をけるように回す。
ハンドルを引っ張り、体をまるめ、必死に進む。
「前へ、前へ」
ほんの時速1,2キロだけど、わずかに加速する。
どうにか赤ジャージさんをかわす。


ゴールを走り抜ける!
やった!
走りきった!
と、胃が裏返るような感覚がやってきて、もどしそうになる。
やばいッ!
が、なんとかのどの奥あたりで、お帰りいただく。
ふう、助かった。
まだ気分は悪いけど、惰性で記念碑まで走りついた。


終わった。
最後まで出し切った。
本当にうれしい。
最後まで自分に負けなかったのが、素直にうれしい。
途中であきらめなくてよかった。



自転車を降りて、ちゅうりん木にかける。
赤ジャージさん、チームスカイさんと握手する。
本当にありがとう。
頑張れたのはお二人のおかげだ。



先にゴールしていたken2さん、ガチオ君とも、こぶしをぶつけて、健闘をたたえあう。
後で知ったのだが、わしのタイムは4232秒。
これまでの試走で出していた結果を5分も上回っていた。
すごいな。これがレースか。


肝心の順位はマスターズ19人中15位だった。
人数は少ないがレベルが高いのでは。
30分台が12人もいて、トップ31分台だった。
総合1位は309秒。
昨年の28分台には届いていないが、たいしたものだ。


ともかくも出し切ったよ。
地元の女性たちが振舞ってくれたソーメンをいただく。
山頂でソーメンを食べられるとは思ってもみなかった。
おいしゅうございました。


ken2さんも出し切ったのとのこと。
ただそれでも、自分より速い人がたくさんいる、ということに悔しさを感じていたようだ。
ここで満足しないのが素晴らしいね。
これが次への向上心へとつながるのだろうから。


預けていた荷物に入れておいたウインドブレーカーを羽織る。
グループに分かれて下山する。
いつもは長くてしんどいダウンヒルだが、大勢で下りると楽しかったな。



クアハウス湯の山で着替え、閉会式のある湯来温泉へ。
湯来ロッジで一風呂浴びたのだが、本当にいい気持ちだった。
他の参加者と湯船で自転車談義できたのも、楽しかったな。


閉会式もチャリティーオークションがあり、楽しませてもらった。
新城幸也選手がツールやジロでつけていたゼッケンとか、レアすぎだよ。
落札価格は秘密♥
わしはチームUKYOのサイン入りレーミクイラストボトルをゲット。
これで500円はお得でした(^_^)/

ぼくのは右のボトルね

秋の日の一日を本当に楽しめた。
イベントの実行委員会のみなさん、準備やおもてなしをしていただいた湯来のみなさん、応援してくれたみなさん、写真を提供していただいたはっち君や湯来のまゆみさん、本当にありがとうございました。
また来年も参加したいと思わせるステキなイベントでした。



さあ次はどこへ走ろう。

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