2024年7月1日月曜日

雨マー!行程の9割は雨でできている、そんな300km 2024BRM608広島300km 阿知須・益田・長門・仙崎

どうも、たっかんです。

BRM608広島300km 阿知須・益田・長門・仙崎、完走してきました。

全行程の9割が雨。ほぼ雨。雨ばっか。

レインウエアは着ていましたが、全身びしょ濡れ。

足もふやけて、もはや溺れる寸前でした。

タイムは17時間59分。

個人的に300kmの目安としている18時間をかろうじて切りました。

まあひどい雨でしたので、無事帰ってきただけで御の字です。

あ、ログこれね。


6月8日(土)18時に山口市阿知須町の道の駅きららあじすを出発。

山口市の21世紀の森(標高511メートル)を越え、国道9号を通り島根県に入り、益田市へ。

日本海側を西へ向かい、長門市から南下。

美祢市を経由し、高杉晋作ゆかりの地である下関市の東行庵を訪問。

山陽小野田市、宇部市を回り、山口市佐山に戻るというコースだ。

制限時間は20時間。7日(日)14時が締め切り。


ということで300kmの旅を振り返ってみよう。


8日14時半に家を出た。

早くも雨がパラつき始めた。

山陽道に乗り、山口南ICで下りた。

こっちは曇り空。なんとかもってほしいけど。

16時半には道の駅きららあじすに到着した。


もろもろの支度を済ませて、集合場所の東屋へ。

ウノさん

AJ広島のスタッフに加え、AJ福岡のメンバーも遊びにきてくれていた。

こういうのっていいよね。

この日出走したのは10人だ。

みんなスキだねえ。

ブリーフィングが始まる。

ブリーフィングだよ

雨が降り始めた。

今回は道中、ずっと雨が降り続くとの予報だ。

なので第一の目標は無事故での完走。

そして18時間以内に戻ってくることだ。

わしの場合、6時間100kmがひとつの目安だ。

300だから18時間。

悪天候なのでそれを目指す。

18時、スタートだ。

雨の中を走り始める。

県道を小郡(新山口)方面へ向かう。

バイパスはまるで自動車専用道のような趣きだが、実は自転車通行OKである。

ICがあるので、合流点では気を使うが。

干見折ICで下りて、椹野川沿いを上っていく。

雨の中を走るおじさん

国道9号バイパスに合流し、山口市方面へ向かう。


あたりが次第に暗くなってきた。

だけど維新公園のスタジアムは照明が付いて明るくなっている。

サッカーのレノファの試合かな。


山口市の一大産業である県庁を横目に通過。

県庁前交差点

左折すると国宝の瑠璃光寺五重塔がある。

改装中で覆いがかけられ、流麗な姿はまったく見えなかった。

おおわれた五重塔

19時過ぎ、山岳区間が始まる。

時季的にホタルが舞っているかと思っていたが、大雨なので影も形もない。

「21世紀の森」という今回の最高地点511mを目指す。

フロントライトに照らされる雨粒。

白い霧がかかる。

いやわしの吐いた息が白くなっているようだ。

雨への備えとして履いたモンベルのゴアテックス靴下はもう水が入ってきている。

意味ないじゃん。

そのあと益田で脱いだ時には水がザバーと流れ出たのであった。


福ちゃん、ケンセイさんの車が追い越していった。

写真撮ってもらいました

20時過ぎ、フォトチェック1の「21世紀の森」に到着した。

何がなんだか

地元のマロンパパさんはここでDNFするという。

お疲れ様でした。

撮影を済ませ、スタッフに励まされて再出発。

下りはカーブがきつく、スピードが出せない。

適度にブレーキを当ててリムの水分を飛ばす。

気温は17度前後。

レインウエアを着ていても、寒いものは寒い。

国道262号に合流、右折して益田方面へ向かう。


国道9号の木戸山トンネルを抜ける。

雨が当たらないのが、ただただうれしい。

阿東町に入った。

高原地帯のアップダウンのある道を淡々と進む。

雨の勢いがちょっと弱くなった。

フロントバッグから補給食を取り、ほおばる。

阿東町は広い。今は山口市阿東町だが。

徳佐のセブンを通過する。

他の参加者が休んでいるのが見える。

70km前後走ってきたので、一息入れたいところではある。

だが、しかし通過する。

益田の手前のうどん自販機に立ち寄ることにしているので、もう少し我慢ね。

22時22分、津和野の大鳥居を通過した。

大きいね

ここから下り基調が続く。

明るければ、田園風景を楽しめるが、夜なので景色も見えない。

レインウエアに当たる雨粒の音とカエルの合唱を聞きつつ、ライトに照らされた路面をにらむだけだ。

23時過ぎ、日原の道の駅に立ち寄る。

GWの八幡浜600で後半一緒に走ったタヤさんも休憩中だった。

奥にいるのがタヤさん

眠気はないので、トイレだけすませて走り出す。

雨の中へ走り出すのは、毎回毎回思い切りがいる。

プールへの飛び込みのようでもある。

サングラスも雨粒だらけ


23時50分ごろ、うどん自販機に到着した。

スタッフ3人が待ち構えていた。

肉うどんとデラックスうどん(いずれも400円)があったので、肉うどんを選択した。

食卓に座って「いただきます」

いただきまーす!

温かい出汁が冷えた体に染み込んでいく。

甘辛く味付けされた牛肉、ユズの皮がいいアクセントになっている。

ちゃんと美味いじゃないか。

今回、唯一の人権ある瞬間であった。

みんなに別れを告げ、走り出す。

国道9号を外れ、高津川に架かる橋を渡る。

市街地へ向かわず、田園地帯を萩石見空港方面へ向かう。

空港の下をトンネルで抜ける。

空港下トンネル

山陰線の踏切を越え、国道191号に合流した。

曲がる方向を間違え、PC1を通り過ぎてしまった。

しばらくして気付き、引き返した。

9日(日)0時37分、117km地点のPC1ローソン益田高津店に到着した。

PC1だよ

貯金は1時間11分。雨なのでこんなもんだろう。

AJ広島のみんなが迎えてくれた。ありがとうね。

AJ広島三銃士

補給を済ませ、西へ向かう。

次の目的地は長門仙崎だ。

益田からは、ゆるやかなアップダウンが続く。

眠気は大丈夫なので、もくもくと走るだけ。

この辺はあまり記憶に残っていないな~。

相変わらず雨は続いているし。

島根県から山口県へ戻る。

3時、右手に阿武町の道の駅が見えた。

ちょっと休もう。

大規模な道の駅なので軒先も広い。

アブアブ~

雨宿りしつつ、温かい飲み物と補給食をいただく。

ほかのランドヌールも一息入れている。

20分休んで走り出す。

海沿いだが、真っ暗で何も見えない、

ほぼ平坦で走りやすい道なのになあ。

修行の時間が過ぎ、萩市の市街地に入る。

真夜中なのになぜか信号のつながりが悪い。

こんなところで信号峠

こんなところで信号峠とはなあ。

うんざりしながら走る。

ログを見たら2.6kmで7回も引っかかっていた。

橋本川を渡ると、ようやく信号がなくなった。

鎖峠へのアプローチを上る。

いつもならまっすぐ進むが、今回は最初のピークの交差点で右折し国道を外れる。

この道は初めてだね。

山陰道の下を抜ける。

けっこういい道じゃん。

鎖峠をそのまま行くより楽じゃね。

と思っていたら、間もなく道幅は狭くなり、そして県道、いや険道に変わった。

おいおいおい、聞いてないぞ。って下調べ不足だよね~。

日本海側の海沿いを通るので、小刻みなアップダウンが続く。

4時を過ぎると、空が次第に明るくなってくる。

鳥が鳴き始める。

海が見えるところで写真を撮る。

夜が明ける

水平線に見える光はイカ釣り漁船の漁火だろう。

左手にそびえる山は結構険しい。

これなら鎖峠のほうが楽だったかもしれない。

なんとか山中を抜け、田園地帯に復帰した。道も広くなった。

丘を越えて、三隅の街中に入った。

まもなく仙崎湾が右手に見えた。

EDGE840の走行距離が200㎞を超えた。


5時29分、199km地点のPC3のローソンポプラ長門仙崎店に到着した。


朝ごはんにラーメンと塩にぎりをいただく。

温かいものを体にいれると、ちょっと元気が出た。

朝ごはん、いただきます


雨の中を行く。

長門から南へ進む。

湯本温泉を通過する。

ダラダラ坂を上りきった。

6時41分、大ケ峠トンネルの手前で一服いれた。

越える!大ケ峠さん

雨は相変わらず降り続く。

トンネルを越え、美祢市に入る。

道はほぼ平坦だ。

7時、道の駅おふくで休憩。補給する。

おにぎりとゼリーを食べた。

あめまー

雨にやられて相当参っていたようだ。

Xへの書き込みが「雨マー」

もはや何を言っているのか、わし。


美祢市内を通過する。

厚狭川沿いを行く。

この雨で水量が増し、濁流になっている。

中国道の美祢西IC付近で川沿いを離れ、標高100mちょっとの小さな峠を上る。

道路に刻まれた溝に沿って、雨水が流れている

峠を下る。

8時33分、249km地点の通過チェック東行庵に着いた。

東行庵の石柱

幕末の長州藩の志士、高杉晋作ゆかりの地という。

詳しくはこの画像の中身を読んでくれよな!

詳しくは立て看板を

雨に濡れて、木々の緑が鮮やかだったな。

雨に濡れて緑が鮮やか

こんな風に思えるのも残り50kmちょっとで、雨を楽しむ余裕ができたのだろうか。

再び小さな峠を越える。

田園地帯を抜け、国道2号バイパスに入った。

この道、実は今回の300kmで一番の難所だった。

一見、自動車専用道にも見えるが、山口県のバイパスの常で自転車通行可なのだ。

だが路肩が狭く、自転車では走りにくい。

さらに交通量が半端なく多い。特に大型が。

そして国道2号ということもあり、みんな飛ばす飛ばす。

もはや高速道路である。

われわれ自転車との速度差が大きい。

追い越される時の圧力が半端ない。実に怖い。

しばらく路肩を走っていたが、観念して歩道に上がった。

歩道は、道幅が広いのはいいのだが、草が生い茂って道が荒れている。

もう少ししたら、葛にカバーされてさらに走りにくくなりそう。

そして最後の最後。

バイパスを抜ける直前の橋で歩道が切れるという。

これには困った。

キューシートを見返してもなんの注釈もない。

あきらめて路肩をしばし走り、バイパスを下りたのだった。

10km弱だったけど、実に神経を使ったわ。

正直もう走りたくない。


バイパスを下りて南下する。

山陽小野田市の市街地を抜ける。

工場街を抜け海岸に出る。

空はどんよりとしているが、ようやく雨が上がってきた。

右手に砂浜がある。きららビーチ焼野というらしい。

ここに通過チェックがあるらしいが。

このビーチ、けっこう広い。「幸せの鐘」って一体どこにあるのだろう。

案内看板を見つけたが、それらしい表記はなし。

しばらくうろうろして、ようやく見つけたよ。

10時33分、276km地点の通過チェックきららビーチ焼野の幸せの鐘を撮影した。

この際、幸せの金でもいい

それにしても山口県、「きらら」って好きだな。

出発地点もきらら浜だったよな。紛らわしいんじゃ。

しばらく行ったところにコンビニがあった。

止まってレインウエアを解除する。

身軽になった。最後の最後でようやくだ。

宇部市街地を進む。

宇部興産の工場群は本当にすごいぜ。

なんかすごいね

新劇場版シン・ヱヴァンゲリヲンのラストを飾った宇部新川駅前を通過する。

交差点の名前が「興産本社前交差点」。

宇部興産

宇部の人にとっては「興産」で通じるのよ。宇部はいらないのよ。

街角のオブジェを楽しみながら、宇部市街地を抜けた。

謎の何か

福岡県で有名な「資さんうどん」があった。

ああ、食べたい

そっかここは九州圏内だもんな。

ペリカンのカッタ君で知られた(え、知らない?)常盤公園のそばを通る。

おお、ここにロンギヌスの槍があったのか。

寄ればよかった。と、今更悔やんでも遅いよね。

今回は18時間切りが目標なので。ペースを上げていく。

緩やかな丘陵地帯を進んでいく。

地元の重装甲ランドヌールをパスする。

お疲れ様です

300kmを過ぎ、山口市内に入る。

要約版キューシートには301kmがゴールになっていたけど、まだ先だね。

阿知須を抜けて、川を渡る。

左手にローソンが見えた。

305kmのゴール、ローソン山口佐山店に滑り込む。

買い物を済ませる。

レシートの時刻は11時59分。

到着

午前中にゴールできた。

なんとか18時間以内に帰ってこれたぞ。

佐山の地域センターに移動する。

みんなが迎えてくれた。

ただいま!

広々としたホールで、ゴール手続きをすませる。

これでSRだね

なんと2番目のゴールらしい。

fukちゃんにワンタンスープをふるまってもらった。うまかったわ。

1時間ほど滞在して道の駅に戻る。

着替えて、車で鋳銭司の長沢ガーデンへ。

みんな大好き長沢ガーデン

温泉は450円。銭湯並みの値段だね。

シャンプーやボディソープがあって助かった。

駐車場で20分ほど仮眠。

徳山西から山陽道に乗った。

玖珂PAでも休憩し、17時台に帰宅した。

シャワーを浴びて、祝杯をあげた。

お疲れ生!

片付けは翌日に回した。

が、さすが雨ブルべ。

自転車は砂だらけ。

レインウエアも砂まみれ。

自転車の洗車がてら、レインウエアを水ですすいで砂を落としたのだった。


ということで今回の300km、実にハードであった。

エントリー21人中出走が10人、うち完走9人。

雨の日にあえて走りたいという趣味人の皆様方、おつかれさまでした!

どこかの道でまたお会いしましょう!

主催したAJ広島のみなさん、お世話になりました。

厳しい条件下でしたが、各所での激励に元気をもらいました。

今後もよろしくお願いします。

さあ次はどこへ走ろうか。

今季もSR達成しました


(おわり)